今日の産経ニュース(2021年5月1、2日分)

【憲法の限界 施行74年】橋本岳元厚労副大臣「緊急事態新設し、平時から備えを」 - 産経ニュース

◆昨年2月、集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(乗客乗員約3700人)に乗り込み、感染対策を陣頭指揮した橋本岳元厚生労働副大臣 

と産経が書いてるのは「橋本への皮肉、嫌みのつもりなのか?」と聞きたくなります(もちろんそうではないのでしょうが)。
 「クルーズ船寄港時の厚労副大臣(第三次安倍内閣厚労副大臣)」という「現状のコロナ蔓延」について明らかに「責任の一端がある人間」が「厚労副大臣として、自分にも責任があると感じてる」ならまだしも「俺の厚労副大臣当時に緊急事態条項があればー」とはどれほどデタラメで恥知らずなのか(そもそもクルーズ船寄港当時は安倍政権は明らかにコロナを舐めており、緊急事態条項どころか緊急事態宣言の発令すら考えてなかったでしょうに)。
 そもそも「緊急事態条項」を発動すれば「病床不足」「PCR検査不足」「ワクチン不足」が解決するわけでもない。そして「経済への悪影響(あるいは五輪中止論の盛り上がり)」が怖くてまん防や緊急事態宣言すら「都道府県からの発令要請が無い限り」発令を躊躇してるくせに、「もっと経済への悪影響が大きいであろう緊急事態条項」の必要性を主張するとは全く笑えない冗談です。
 なお、この橋本岳は「橋本*1元首相の息子」という世襲議員ですが、親父(故人)もこんなにクズでバカだったんでしょうか。
 今回の橋本に限らず、

◆昔は脱原発を主張してたが、原発推進「安倍政権」で第三次安倍内閣国家公安委員長で入閣するや「脱原発主張」をやめる
◆安倍政権の『イバンカ基金』デマ垂れ流しを『マスコミの勝手な誤解で安倍政権は悪くない』と詭弁で擁護(例えばなんとも幼稚で愚劣でばかげたことだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の河野批判参照)
北方領土交渉に関する質問について回答拒否(次の質問どうぞ)
◆都合の悪いリーク報道をフェイクニュース呼ばわりしたがフェイクでは無く事実(防衛省の公式発表前に一部メディアが『地上イージスは中止の見込み』と報じたら、当時、防衛相の河野がフェイク呼ばわりしたが、実際にその後中止)

という「人間のくず」河野太郎*2や「モリカケ、桜疑惑」安倍晋三*3のクズぶりを見てると「親父(河野洋平*4安倍晋太郎*5(故人))も息子共と同類のクズなのか」と思わずにはいられませんね。 
 逆に「黒豹発言」を割り引いても今の自民党では良識派と言える福田康夫*6などは「親父さん(福田赳夫*7(故人))もまともな政治家だったのだろう」と思いますが。


首相、楽天・三木谷氏と面会 - 産経ニュース

 菅義偉(すが・よしひで)首相は2日、首相公邸で楽天グループの三木谷浩史会長兼社長と面会し、新型コロナウイルスワクチンの接種に関し「迅速に進める」との考えを改めて強調した。面会後、三木谷氏が記者団に明らかにした。
 面会で三木谷氏は首相に「(接種のスピードは)早ければ早いほどいい。民間の力を活用してほしい」と述べ、ワクチン接種の迅速化に全面的に協力していく考えを伝えたという。

 製薬会社や日本医師会ならともかく、なんで三木谷にそんな話をするのかさっぱり分かりません。


【日曜に書く】論説委員・河村直哉 2つの「英霊に詫びる」(1/2ページ) - 産経ニュース

 先の大戦終戦直後、昭和20年8月17日に産経新聞は「英霊に詫(わ)びる」と題した社説(現在の「主張」)を載せた。
「あなた方の尊い血を流した祖国は必らず立派なものに仕あげて見せます。悲願の中に立あがる真の力を見ていて下さい」

 「あんな無謀な戦争を犯した理由を直視し、二度とそんな戦争をしない」というのが「英霊(日中戦争、太平洋戦争での戦死者)に対する詫び」だと思うのですが産経にとっては「経済の復興」が詫びだそうです。考えがずれてますね。当然こんな考えでは「戦争の反省」という認識は出てこないでしょう。そして「高度経済成長」によって産経的には「英霊へ詫びが済んだこと」になるのでしょう。

4日後の8月21日、朝日新聞が短期の連載を始めた。題名は「英霊に詫びる」。1回目は作家、大佛(おさらぎ)次郎が寄稿している。
 「君たちの潔よい死によって、皇国は残った。これを屈辱を越えて再建した時、君たちは始めて笑って目をつぶってくれるのではないか」

 「鞍馬天狗」で知られる作家「大佛次郎」の「終戦直後の詫び」も産経同様「経済の復興が詫び」だそうです。繰り返しますが俺から言わせれば「アホか」ですね。大佛次郎も産経同様「あの戦争に無反省だった」んでしょうか。


コロナ対応へ改憲57% 時短に補償、賛否割れる 共同通信世論調査 - 産経ニュース
 「日本人はアホか」「PCR検査不足、ワクチン不足、病床不足は改憲(緊急事態条項)と関係ねえだろ」と呆れますが、とはいえ、具体的な改憲案が出てるわけでもないし「必要ない」は42%なので「改憲の危機」とまではいえないでしょう。


【話題の本】『その言葉、もう使われていませんよ』日本語倶楽部編 価値観をアップデートできる - 産経ニュース

 いまの時代、ついうっかり使って差別につながる用語がある。「はだ色」「カメラマン」「父兄」「女房役」は「うすだいだい」「フォトグラファー」「保護者」「補佐役」と言い換えられるようになった。

 産経記事には「言い換える理由」の具体的な説明が無くて、理解に困りますが、おそらく、それぞれ

◆肌色
 「白人や黒人は黄色人種(日本人など)と肌の色が違うじゃん。あれを肌色というのは黄色人種のことしか考えてないじゃん」
◆カメラマン
 「カメラウーマンだっているじゃん」
◆父兄
 「父母でしょ?。兄なんかいない子どもも居るし」
 「保護者が父母じゃない場合(祖父母、おじ、おばなど)もあるから保護者の方がいい場合が多い」
◆女房役
 「夫が主役、妻(女房)が脇役っておかしいでしょ。女性差別やないか」

つうことなんでしょうねえ。


【主張】東京五輪 「無観客」の前に手を打て - 産経ニュース
 以前はともかく今や、無観客回避のために「手を打て」なんて言える状況ではもはや無いでしょう。
 もはや「無観客」は不可避では無いか。既に現在、プロ野球などプロスポーツが「無観客の方向」ですから。
 ここで「今は5月。開催される7月までは余裕がある」なんてのは考えとして甘過ぎでしょう。
 むしろ今の状況では「無観客開催」すら「考えとして甘い。海外の選手やメディアが多数来れば感染蔓延を悪化させかねない。また1年延期か、完全中止かはともかく、今年の7月開催なんか無理」という意見だって有力です。

*1:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣副総理・通産相などを経て首相

*2:第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相などを経て菅内閣行革担当相(ワクチン担当相兼務)

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*4:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任

*5:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*6:森、小泉内閣官房長官などを経て首相

*7:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相