「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/11分:島田洋一の巻)

島田洋一
 「イスラエルにはテロリストから自国を守る権利があります」という中山泰秀副防衛相の発言が「炎上」したそうだが、米政界なら多数意見で、何の問題にもならないだろう。

【参考】

中山泰秀副防衛相のツイッター「炎上」 中東衝突めぐる投稿で | 毎日新聞
 中山泰秀副防衛相は12日、イスラエルパレスチナの衝突激化を受け、自身のツイッターに「イスラエルにはテロリストから自国を守る権利があります」と書き込んだ。根深い中東和平問題でイスラエル側に肩入れする姿勢と受け止められ、中山氏のツイッターは「炎上」状態になった。
 中山氏はイスラエル軍ツイッターで発信したロケット弾攻撃による国内被害地の映像を添付し、「あなたならどうしますか?ある日突然24時間で300発以上のロケット弾がテロリストによって撃ち込まれ、愛する家族の命や、家を奪われたら」と記述。「最初にロケット弾を一般市民に向け撃ったのは一体誰だったのか」とも指摘し、「私達の心はイスラエルと共にあります」と結んだ。
 中山氏のツイッターには「やられたイスラエルは無差別に空爆しても良いということでしょうか?」「やられたらやり返していいというお考えですか」「『私達』ってなんだよ。勝手に数に入れんな」などの返信が相次いでいる。
 中山氏は12日、防衛省で記者団に「私はパレスチナの人たちがテロリストだと書いたことは一度もない。公安調査庁や米国がテロリストに指定しているハマスがミサイルを撃ち込んでいる」などと釈明し、「しっかりと中東の和平が実現できるようにしていきたい」と述べた。
 加藤勝信官房長官は12日の記者会見で「中山氏個人のツイッターでの発信で、その意図を承知していないのでコメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。

「心はイスラエルと共に」 中山防衛副大臣がツイート:朝日新聞デジタル
 ロケット弾攻撃への報復としてイスラエル軍パレスチナ自治区空爆しているなか、中山泰秀防衛副大臣が12日、自身のツイッターで「私達の心はイスラエルと共にあります」などと、イスラエル側を擁護する投稿をした。
 日本政府はイスラエルパレスチナ双方に、自制と事態悪化を避けるよう求める立場を取る。政府高官は「政府の見解とは違う」と語った。

 ググった限りでは「毎日記事が一番中山に批判的だった」ので引用が長くなりました。日頃から「イスラエル万歳(まあ島田の場合、共和党万歳、トランプ万歳という意味合いでのイスラエル万歳にすぎないでしょうが)」の島田なら予想の範囲内ですが全く酷い暴言です。加藤ですら「中山批判」しないとはいえ公然と擁護は出来ないでいるのに。
 中国も「中国にはウイグルテロリストから自国を守る権利があります」といって、ウイグル統治をしていることを「アンチ中国」島田はどう思ってるのか。といえば「中国の行為は汚い弾圧、イスラエルの行為は正当な自衛」というクズが島田でしょうが。
 そして中山も同レベルなのでしょう。
 もちろん「中山発言はパレスチナ問題認識として不適切」「政府方針は中山ほどイスラエル擁護では無く、閣内不一致」というのもありますが、「防衛副大臣」が「テロリストを潰すためには市民を巻き添えに死なせてもいい」としか理解できない発言をするのも全く酷い話です。「つまり自衛隊も同じ事をすることがあり得ると?」と聞かれたらどう答える気なのか。

島田洋一
 つまらぬ揚げ足取りだ。インドが大波とすれば日本は…という相対評価の話。「人命を軽視」は彼らの畏敬*1する習近平に向けるべき言葉だ

 何のことかと言えば例の「元財務官僚」「元窃盗犯(窃盗で、東洋大を懲戒免職)」「嘉悦大学教授」「内閣参与」の高橋某*2が「東京五輪の今夏開催は可能」とツイートする際に「日本の状態はさざ波」等と非常識な暴言を吐いた事への「島田流擁護」です。
 「高橋批判」「高橋の参与解任」はせず、「ノーコメント」で逃げたとは言え、菅政権や自民党ですら公然とは擁護しない高橋を良くも擁護出来たもんです。
 そこは「今夏開催派」島田の立場でも

◆高橋はふざけんな。何がさざ波だ。さざ波で緊急事態宣言するのか。インドよりはマシだってそんなのインドが酷すぎるだけだろ。日本より酷かったはずの英国なんかワクチン接種が進んだこともあって、今じゃ日本より状態が改善してるらしい。そういうことを『ワクチン接種が進まないで申し訳ない』と思わないのがお前か!
◆お前が今は『嘉悦大学教授』にすぎないのでは無く、内閣参与という立場であることをどう思ってるんだ!。菅政権も同じ意見と思われるだろうが!
◆菅政権は高橋を参与から更迭すべきだ。残す必要がどこにあるのか!

等と批判すべきでしょうにねえ。高橋なんか、島田ら自民万歳ウヨにとって「首相の菅」などと違って何が何でも擁護する必要がある重要人物でもないでしょうに。菅政権が参与から更迭してれば「もはや更迭した、菅政権と高橋は何の関係もない。菅政権が高橋の発言で批判されるいわれはもはやない。何の問題も無い」とした上で「高橋に悪口雑言」でしょうに、高橋を更迭しないが故に「高橋発言に何の問題も無い」と言い出すのだから呆れます。
 とはいえTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」でMC・森本氏が

◆二階幹事長、菅首相はコロナ禍の中で平気で会食をしていた。未だに『居酒屋でなければいいだろ』と外で立ち飲みする人間がいる。高橋参与のような人間が(特に与党政治家や与党支持層に)山ほどいるのではないか、だからコロナが終息しないのでは無いかと思って気が滅入る。

と嘆いたように「高橋は氷山の一角では無いか」と思ってげんなりしますが。
 なお、インドの惨状については例えばインドのコロナ感染大爆発とモディ政権の失政|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページを紹介しておきます。
 どうも「モディ首相がコロナを舐めて対策を怠った人災」という「米国のトランプ」「ブラジルのボルソナロ」「大阪のイソジン吉村」のような酷い話のようですが、「ヒンズー教狂信者(モディの支持層)の多いインド」においては「未だにあの惨状でも維新の支持率が大幅ダウンしない」ように「モディはよくやってる」「天災だから仕方が無い」でモディをかばう人間(ヒンズー教狂信者)が未だに多い(今回の件でモディ政権が崩壊するか分からない)というのだから絶句です。

*1:「高橋批判派、東京五輪今夏開催反対派は中国シンパじゃねえぞ!、くだらないレッテル貼りも大概にしろ」ですね。つうか現時点ではむしろ、習主席は「東京五輪の今夏開催を支持する」と言っているのに何が「高橋批判派、東京五輪今夏開催反対派は中国シンパ」なのか。むしろ「高橋批判派、東京五輪今夏開催反対派」は「東京五輪限定」だとしても「習主席批判」の立場でしょうに。「政府、自民党批判は、その批判内容が何かに関係なく中国シンパと罵倒すればいい」が島田の考えのようです。全く馬鹿馬鹿しい。

*2:著書『アベノミクスで日本経済大躍進がやってくる』(2013年、講談社)、『こうすれば日本はもの凄い経済大国になる』(2013年、小学館101新書)、『朝鮮半島終焉の舞台裏』(2017年、扶桑社新書)、『「官僚とマスコミ」は噓ばかり』(2018年、PHP新書)、『韓国、ウソの代償:沈みゆく隣人と日本の選択』(2019年、扶桑社新書)、『「NHKと新聞」は噓ばかり』(2020年、PHP新書)、『給料低いのぜーんぶ日銀のせい』(2021年、ワニブックスPLUS新書)などアホ著書多数