今日の中国ニュース(2021年5月12日分)

【主張】中国の宇宙開発 責任なき強国化を許すな - 産経ニュース

 ロケットの残骸を宇宙ゴミではなく弾道ミサイルの一部とみなせば、国際社会は中国に痛みを伴う制裁を科し危険な打ち上げを止めることもできるのではないか。

 「見なせないだろ」で終わる話でしょう。産経ですら「ないか」等という曖昧なことしか書けないわけです。


新型コロナ: インド、感染爆発が浮き彫りにした「中国嫌い」: 日本経済新聞
 インドの惨状を考えれば、「モディの反中国」は「政治家にあるまじき愚行」というべきでしょう。


浅井基文ブログ台湾におけるコロナ集団感染-日本の轍を踏むことなかれー
 浅井氏も指摘していますが、今回の「急激な蔓延」によって「台湾の封じ込め」の真価が問われていると言って良いでしょう。
 このまま「ずるずると蔓延を許す」ようであれば、浅井氏も指摘するように「島国である利点」によって「水際防疫」で成果を上げただけ*1であり、「水際防疫」が崩壊し、市中感染が始まると「PCR検査不足、病床不足、ワクチン不足」などを露呈する程度の代物だった、今までの評価は過大評価だったと言われても文句は言えないでしょう。


中国の火星着陸「常識外れ。たいしたもん」 驚く専門家:朝日新聞デジタル

 中国の無人火星探査機「天問1号」の着陸機が15日午前、火星に着陸したと中国国営新華社通信が伝えた。中国の探査機が火星着陸に成功するのは初めてで、世界でもソ連と米国に続く3カ国目。
 火星は着陸が難しいことで知られている。これまでに旧ソ連欧州宇宙機関なども挑んだが、ほとんどが失敗してきた。日本も、火星軌道への投入を目指した探査機「のぞみ」が失敗に終わっている。
 そんな火星に対し、中国は今回、火星を回る軌道に探査機を投入し、火星に着陸させ、さらに今後、探査車で地表を走らせるという三つのミッションに一気に挑んだ。
 宇宙航空研究開発機構JAXA)の的川泰宣*2名誉教授は「政府が総力をあげて取り組んだのだろう。技術は非常に高いレベルにあると言える。先行した米国やロシアの情報を手に入れてもいるだろうが、三つのミッションを同時に行うのは従来の計画の立て方から考えると常識外れ。たいしたもんだ」と舌を巻いた。

 コメントなしで紹介だけしておきまあす。


東京オリンピック開催問題(中国メディアの取り上げ方)|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 「詳しくはリンク先をお読み頂ければと思いますが」習主席が「東京五輪の今夏開催を支持する」と言ったが為に人民日報など国営メディアも「習主席に調子を合わせて東京五輪の今夏開催を支持」つうのはげんなりですね。
 ただし、浅井先生に寄れば
1)習主席は「開催を支持する」としているが「菅のコロナ対応」については「批判もしない」ものの別に好評価してない。
2)その結果、人民日報など、国営メディアも、日本の状況(インドやブラジルに比べればまだマシ)について「菅を好評価など全くしておらず」、いわゆる「山中教授のファクターX論(政権の対応がよかったのではなく、理由は分からないが何らかの要因(ファクターX)が結果的に感染拡大を抑制しているにすぎない。ファクターXが何か分からない現状ではいつ感染爆発が起こってもおかしくない)」を採用していると言う点は興味深い(ファクターX論はむしろ菅政権に批判的な立場でしょう)。
 いかに国営メディアが「習主席批判をしづらい立場」にあるとはいえ、さすがに菅を手放しに称える気にはならなかったのでしょう。

*1:もちろんそれだって「台湾以上に酷い状況の島国」日本と比べれば立派な物ですが

*2:著書『ハレー彗星の科学』(1984年、新潮文庫)、『飛びだせ宇宙へ』(1992年、岩波ジュニア新書)、『宇宙に取り憑かれた男たち』(2000年、講談社+α新書)、『月をめざした二人の科学者:アポロとスプートニクの軌跡』(2000年、中公新書)、『ロシアの宇宙開発の歴史』(2002年、東洋書店ユーラシア・ブックレット)、『「宇宙の謎」まるわかり』(2002年、PHP文庫)、『小惑星探査機 はやぶさ物語』(2010年、NHK生活人新書)、『こんなにすごかった宇宙ロケットのしくみ』(2011年、PHP文庫)、 『ニッポン宇宙開発秘史』(2017年、NHK出版新書)など(的川泰宣 - Wikipedia参照)