「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/22分:荒木和博の巻)

レブラ君とあやしい仲間たち(木本あきら・予備役ブルーリボンの会副代表): 荒木和博BLOG

 予備役ブルーリボンの会「レブラ君とあやしい仲間たち」34回。ゲストは『国を守る覚悟*1』の著者・木本あきら*2当会監査(元副代表)です。

 9分20秒程度の動画です。動画説明文だけで荒木等の馬鹿さに「うんざり」ですね。「ブルーリボンの会」は「予備自衛官の親睦組織」ではなく、「拉致問題」を「建前上の」活動目的とする団体です。「国を守る覚悟」なんてことは拉致の解決と何一つ関係ない。
 会の活動目的と関係ない事を好き勝手にしゃべって「どや顔してる」のだから「アホか、手前」と心底呆れますね。 
 それにしても、さすがに「私(木本)はカダフィ独裁を支持しませんが」と断った上ですが

カダフィに会ったときに『東京大空襲、広島、長崎原爆で被害を受けたのに何で日本は米軍基地を国内に置いているんだ?。米国は東京大空襲や原爆投下について一度でも公式に謝罪したのか?(してないだろ?)』と聞かれて言葉に詰まった。全くその通りだと思った

て「ああ、荒木と類友って本音は反米なんだな」つうことが認識できます。しかし、その癖して例えば「沖縄基地問題」では「米軍基地は日本のどこにもいらない(日本共産党など)」という主張に反対するのだから全くデタラメですが。
 どっちにしろそんなことが拉致解決と何の関係があるのか。全く関係が無い(呆)。

【参考:カダフィ

ムアンマル・アル=カッザーフィー - Wikipedia
 2009年12月15日、明治大学軍縮平和研究所が主催する衛星回線を使った対話集会に参加、講演を行ったあと、大学生らの質問に答えた。日本について「国連で日本は米国に追随してばかり。もっと自由な意思を持たないといけない」「広島と長崎に原爆を落とした米軍の駐留を認めているのは悲しいことだ。あなたたちの祖父を殺した国となぜ仲良くなれるのか」などと語った。

 ということで「何故、在日米軍なんか置くのか」はカダフィの持論だったようですね。


平成9年(1997)2月3日西村質問前後の話(R3.5.22): 荒木和博BLOG

 令和3年5月22日土曜日のショートメッセージ(Vol.415)。昨日の続きです。横田めぐみさん拉致が西村真悟議員(当時新進党)によって初めて国会で取り上げられた平成9年2月3日、同時に産経新聞本紙と朝日新聞社AERAが実名写真入りで報道しました。それから家族会結成に至る流れについてお話ししました。

 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/21分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで紹介した横田めぐみさんの拉致が分かるまで(R3.5.21): 荒木和博BLOGの続きで8分40秒程度の動画です。
 こういう場合に「政府として初めて公式に北朝鮮拉致疑惑を認めた、梶山*3国家公安委員長、宇野*4外相(竹下*5内閣)の答弁」を引き出した「橋本敦参院議員(共産党)の質問」には絶対に触れない辺りが反共ウヨの荒木らしいですがそれはともかく。
 そんな「思い出話」「昔話」「自慢話」に拉致解決という意味で何の意味があるのか。何の意味も無い。荒木も「過去にそういう成功例(?)が我々にあるから拉致解決を諦めてない」というくだらない精神論を放言するだけです。
 そんな精神論は「日本は過去にリンパ系フィラリアやポリオ、日本住血吸虫症という感染症を撲滅した。だから新型コロナという感染症にも勝てるはずだ」と放言するレベルの与太です。
 それはともかく、こんな「思い出話」をしていいのは「全てが無事に解決した時」でしょう。
 例えば新刊紹介:「歴史評論」2021年6月号(ボーガス注:江戸川乱歩『芋虫』、ダルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログで紹介した「リンパ系フィラリアやポリオの日本での撲滅」、忘れられた感染症『日本住血吸虫症(日本住血吸虫病)』 - bogus-simotukareのブログで紹介した「日本住血吸虫症の日本での撲滅」はそうでしょう(ただし、海外では今も罹患者がいますが)。
 それにしても、「リンパ系フィラリアやポリオ」「日本住血吸虫症」は「日本国内で完全に撲滅されたこと」で風化するという「良い意味での風化」をしました。
 「日本住血吸虫症」は過去は「山梨の地方病(風土病)」とまで呼ばれ、恐れられた。それが今や「最近の山梨の若者(10~20代)」はそんなことは全然知らないらしい。
 まあ新刊紹介:「歴史評論」2021年6月号(ボーガス注:江戸川乱歩『芋虫』、ダルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログで紹介した「飯島渉・上智大教授」が指摘するように

1)「リンパ系フィラリアやポリオ(急性灰白髄炎)、日本住血吸虫症」は日本では撲滅しても海外(『リンパ系フィラリア:アフリカ諸国など』『ポリオ:アフガン、パキスタンなど』『住血吸虫症:中国、フィリピンなど』)では撲滅できてない*6
2)たとえ、海外でも、完全に撲滅できても『そうした歴史』はきちんと語り継いでいくべきではないか。例えば天然痘は完全に撲滅できたが、撲滅に至る歴史は今後も語り継ぐべきだ

という問題はあります。とはいえ、日本国内限定でアレ「リンパ系フィラリアやポリオ、日本住血吸虫症」が「完全に撲滅されれば」風化するのはある意味当然です。当事者(罹患者)が国内に一人も居ないわけですから。国内に当事者がいないのに興味を持つ人は「海外で撲滅を目指す医療関係者」「飯島氏のような『過去の歴史』を描き出すことを任務とする歴史研究者やジャーナリスト」以外には普通いない。
 拉致はそうじゃないですからねえ。「政府認定拉致被害者が全員帰国した(あるいは帰国しなかった人間についても死亡が確認できた)」から風化したわけではない。
 「小泉訪朝から18年も経ってるんだぜ、もう解決しないだろ」「拉致被害者家族はともかく、俺たち、別に当事者じゃねえし、興味ねえ」「例えば今ならコロナの方が余程重大問題だよ」つう風化の仕方は「悲惨」としかいいようがない。
 しかもそうなった理由は「蓮池透家族会除名」などというアホなことを家族会がするからですし。
 なぜ、「リンパ系フィラリアやポリオ」「日本住血吸虫症」は撲滅できたのか。それは「ワクチン接種(ポリオ)」「媒介生物(フィラリアの場合は蚊、吸虫症の場合はミヤイリガイ)の駆除」などといった「適切な手段を打ったから」です。
 今も拉致が解決しないのは「適切な手(俺の考えでは経済支援とのバーター取引)を打たないから」です。もう俺は拉致の解決なんか諦めていますね。

【追記】
 「話が脱線しますが」風化したとは書きましたがリンパ系フィラリアは比較的有名かと思います。
 西郷隆盛明治新政府で参議、陸軍大将、近衛都督。征韓論論争で下野し、西南戦争で自決)が「フィラリア罹患者だ」ということは割と有名な話ですので。
 西郷みたいに著名人が罹患者だと後世においても割と知られるようになる。
 俺が思いついたのだと

【以下はウィキペディア
Category:結核で死亡した日本の人物 - Wikipediaなどを参照】
エイズ
 クイーンのフレディ・マーキュリーフレディ・マーキュリー - Wikipediaによれば正確な死因はエイズ合併症(肺炎)ですが)
◆黄熱病
 野口英世
肝吸虫(肝臓ジストマ)
 北大路魯山人
  明らかに北大路魯山人をモデルとした『美食倶楽部創設者で陶芸家、書家の海原雄山(主人公・山岡士郎の実父)』が登場するマンガ『美味しんぼ』で指摘があるので最近はご存じの方も多いかと思います(小生も『美味しんぼ』で知った人間です)。『コイやフナなどの淡水魚(川魚)の刺身』が感染源のようです。「素人が川魚を生食するなど自殺行為」と言われるのはそう言う理由があるわけです(ただし魯山人の時代はそうした危険性はあまり知られてなかったと言われる)。
結核
 石川啄木織田作之助梶井基次郎滝廉太郎竹久夢二樋口一葉堀辰雄(『風立ちぬ』)、正岡子規松岡洋右など
ハンセン病*7
 北条民雄(『いのちの初夜』) 

なんかがありますね(ただし、上記の内、ハンセン病は他と違い、感染力も弱ければ、死亡することも無く、大した病気では実はないのですが)。
 もう結核なんかは戦前のある時期は完全に「死病」ですね。

*1:2021年、ハート出版

*2:Amazonの著者紹介に寄れば元『拓殖大学客員教授』。

*3:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官等を歴任

*4:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相等を経て首相

*5:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相

*6:ということで発展途上国に旅行した場合の怖さの一つは「感染症」の問題ですね。

*7:まあ『ハンセン病』の場合、その知名度に大いに貢献したのはやはり映画『砂の器』でしょうが