「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/22日:島田洋一の巻)

島田洋一
 立憲民主党枝野幸男代表が「枝野ビジョン:支え合う日本」という本を出したという。タイトルを聞いただけでこれほど無内容を予感させる本も珍しい。(ボーガス注:しかし枝野本を評価する人間もいれば)ウスターソースが寿司に合うという感覚の人もいて、蓮舫氏や辻元清美氏が当選してくるわけだろう。

 島田のデタラメさがよく分かるツイですね。もちろん本の中には「著書名自体が非常識で失笑物」つう代物もありますが、「枝野ビジョン」のどの辺りが無内容なのか、全く意味不明です。「無能な枝野にまともなビジョンなんかない」つう因縁か。そんな、それこそ「無内容な悪口」を言うくらいなら著書にしっかり突っ込めばいいでしょうにねえ。「枝野にビジョンなんかない」といったところで「彼のビジョンの是非」はともかく「その通りだ」と島田に共感するのは島田レベルの常軌を逸したアンチ枝野だけでしょう。特に枝野支持者がそんな「無内容な悪口」に賛同するわけもない。
 この点は「枝野ビジョンで沖縄基地県外移設って言ってるけど、民主党政権は結局、自民党政権普天間移設方針を維持し続けたじゃん。枝野はその時閣僚(鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相)だったじゃん!」つう産経の枝野批判の方がずっとましです(産経の枝野批判については今日の産経&赤旗ニュース(2021年5月21、22日分) - bogus-simotukareのブログでコメントしました)。
 さて「ふと気づいた」のですが、ちなみに「ビジョン」といえば昔「江田ビジョン」つうのがありました。江田三郎社会党書記長だった1962年に発表したもんです(江田三郎 - Wikipedia参照)。俺個人はいわゆる団塊ジュニア(1970年代生まれ)で、江田ビジョン発表当時に生まれてないのでリアルでは知りませんが。また1970年代生まれですので「1977年に死去した江田(死去当時は社民連代表、彼の死後、息子の江田五月社民連代表に就任)」への親近感もありませんが。俺が物心ついたとき(1980年代)に、世間的に話題だったのはもはや江田では無く「おたかさんブームの土井たか子社会党委員長(1986~1991年まで委員長)」でしたね。
 まあ、それはともかく今回の「枝野ビジョン」は明らかに「江田(えだ)」と「枝野(えだの)」で「江田ビジョン」と語呂をあわせてますね。ただし、「それに気づく」のは「江田ビジョン発表当時(1962年)に既に生まれてた人」か「そうではないが江田三郎氏に一定の知識がある人間(俺も一応その一人)」だけであり、そういった人間が今どれほどいるのかは疑問ですが。
 ちなみにググると「江田ビジョン」「枝野ビジョン」以外にも

福田ビジョン - Wikipedia
 日本の地球温暖化への対策としての温暖化ガス排出量削減構想である。2008年6月9日、福田康夫首相により発表された。
◆橋本行革ビジョン
 自民党行革推進本部が橋本総裁時代に発表した文書『「日本を元気にする行政システム」の確立-超高齢社会と大競争時代に備えて』の通称。
岸田文雄『岸田ビジョン:分断から協調へ』(2020年、講談社

等がヒットします。枝野は「江田ビジョン」以外のこれらの「ビジョン」と言う言葉もおそらくは意識してるでしょう。
 島田が
1)ビジョンという英語を使うことに忌避感があるのか
2)枝野ごとき無能、無内容な人間がビジョンとは片腹痛い
と言いたいのかが気になるところです(まあ、建前が1)や2)であっても、実際には島田は「枝野のやることは何でも因縁をつけるだけ」でしょうが)。
 なお、島田の「刺身にウスターソース」云々のたとえで言えば食べ物の嗜好も色々ですよね。
 フライ(エビ、牡蠣、アジなど)やカツ、コロッケに「ウスターソース(これが一般的でしょうが)」をかける人間もいれば「タルタルソース」「ケチャップ」「醤油」なんて人間もいる。
 「刺身にウスターソース」は「ない」にしても「刺身にわさび」が一般的とはいえ「和辛子(八丈島のいわゆる島寿司*1)」「ショウガや、ニンニク、ポン酢(鰹のたたき)」なんかもありますからね。
 マンガ『美味しんぼ』では変わった食べ方として「刺身に少量のマヨネーズを溶かした醤油(わさびなど決まり切った食べ方に飽きたときの変化球*2として紹介。やったことはありませんが、コンビニのツナおにぎりがそう言う味付けであること、回転寿司のネギトロは、本当のトロでは無く、赤身にサラダ油を混ぜて作ってるらしいこと*3を考えれば『わさびなどに比べて上手いかどうか』はともかくそれなりに上手そうです。ツナの原料はマグロですからね)」「刺身にコチュジャン(韓国ではそう言う食べ方があるらしい)」なんてのもありました。
 そう言う意味では政治的傾向が人によって違うのもある意味当然ではあります。まあ、それでも俺は自民や維新を支持する気には全くなりませんが。

島田洋一
 裸の力士同士がぶつかり合う大相撲が開催できている日本で五輪ができないはずがない。庶民に人流がどうのと説教し自粛を強いつつ自らは守らない医師会長や政治家、官僚と違って選手たちはルールを守るはずだ

 「正気なのか」ですね。まともな理屈に全くなっていない。
 それにしても

選手たちはルールを守るはずだ

つう島田には吹き出しました。
 ルールを破った上、当初は「事実無根」と嘘までついた(しかし逃げ切れなくなってルール違反を認めた)朝乃山がペナルティとして「途中休場」に追い込まれ、今場所は「不戦敗で負け越し」が決定、来場所は角番(今後、場合によっては『今場所含めて、二場所休場→不戦敗で二場所負け越し→角番大関が負け越し』で自動的に大関陥落もあり得る)というニュースを島田は知らないのか。はたまた知っていて故意にネグってるのか?。どっちにしろ「島田はアホか」ですが。

【参考:島田が批判する医師会長や政治家、官僚のふるまい】

厚労官僚23人、銀座で深夜会食 時短要請継続の24日、処分方針(共同通信) - Yahoo!ニュース2020.3.29
 厚生労働省の職員23人が、新型コロナウイルス感染拡大を受けた東京都による営業時間の短縮要請が継続していた24日の深夜に、東京・銀座の飲食店で会食していたことが、29日分かった。同省幹部が明らかにした。
 課長級以上も含まれる。同省は事実関係を確認し、処分する方針。同省幹部は「大変申し訳ない」としている。
 幹部によると、23人は介護保険制度を担当する老健局の職員で、送別会の名目だったとみられる。田村憲久*4厚労相も既に把握しており、30日の記者会見で説明するとともに、詳しい経緯を調査する意向を発表する見通し。

まん延防止中にパーティー出席 「慎重にすべきだった」と陳謝―日医会長:時事ドットコム2021.5.12
 日本医師会(日医)の中川俊男会長は12日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が適用されていた4月20日に東京都内で開かれた自民党議員の政治資金パーティーに参加していたことを認め、「感染防止対策は徹底したが、慎重に判断すべきだった」と陳謝した。その上で「これまで以上に責務を果たしていく」と述べ、会長辞任を否定した。
 中川氏のパーティー参加は週刊文春(電子版)が報じていた。
 中川氏によると、日医の政治団体日本医師連盟」の組織内候補である自見英子*5参院議員の政治資金パーティーに発起人として参加した。中川氏は自見氏の後援会長を務めている。

自民・塩谷立衆院議員 100人を前に講演、20人と会食も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース2020.5.17
 自民党塩谷立*6衆院議員(静岡8区)が15日早朝、浜松市内のホテル宴会場(定員160人)で開かれたセミナーで、約100人を前に講演していたことが17日、毎日新聞の取材で明らかになった。塩谷氏はセミナー終了後、参加者との会食にも参加。新型コロナウイルス感染症対策に注力する政府・与党幹部(党財務委員長)で、17日に静岡県連会長に就任した塩谷氏の行動を疑問視する声が上がっている。

日本医師会・中川会長が今度は〝寿司デート〟報道 「国民の手本になるような団体じゃない」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース2020.5.20
 週刊新潮によると昨年8月25日、客単価2万円を超える高級すし店で、ショートヘアで細身の40代とおぼしき女性と食事を楽しんだという。
 店内は満席で、カウンターの席と席との間にアクリル板もなかったというから、コロナ対策は満足なものでなかったといえるだろう。その店で中川氏と女性は、マスクを外してお酒もたしなみつつ、1時間半ほど食事を楽しんだという。
 週刊新潮の直撃に対し中川氏は、すしデートについて「記憶にないな」と話しているが、もし事実なら、中川氏の〝自粛破り〟は、昨日今日の話ではなかったわけだ。
 ネットでは「自分だけは特別ということか」「飲食店の人たち。もう自粛しなくていいよ」「自粛の呼びかけは、何だったのか」「自粛なんて不要で普通に生活して大丈夫とアピールしてくれてありがとう」と怒りを通り越してあきれ果てる声のオンパレードだ。

【参考:朝乃山】

大関の責任と自覚どこへ 虚偽報告した朝乃山の愚行:朝日新聞デジタル2021.5.20
 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「コロナ禍の大変な時に本場所に大きな穴を開けた。重大な不祥事」と怒りを隠さない。
 阿炎は同様の行為で3場所出場停止処分だった。期待の大きい日本出身の横綱候補だが、さらなる厳罰はやむなしだろう。そうでなければ、角界内外に示しがつかない。

朝乃山「キャバクラ通い」厳罰へ 3場所以上出場停止なら…十両以下転落も (1/2ページ) - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)2021.5.21
 大相撲の大関朝乃山(27)が夏場所12日目の20日、休場した。同場所前に東京都内のキャバクラ店に出入りしていたことが週刊誌に報じられ、本人も19日に日本相撲協会新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反したことを認めた。休場は師匠の高砂親方(39)=元関脇朝赤龍=の判断で「謹慎」とされた。当初は「事実無根」と全面否定して虚偽の発言を繰り返したこともあり、厳しい処分が見込まれる。
 協会のガイドラインでは、協会員に対して本場所2週間前から原則外出を禁止しており、朝乃山はこれに反した。
 朝乃山は11日目を終えて7勝4敗だった。残りを休場すれば、7月の名古屋場所はかど番になる。昨年7月場所では当時の幕内阿炎(現幕下)が場所前と場所中に外出して接待を伴う「夜の店」で会食。出場停止3場所と5カ月の報酬減額50%の処分を受けた。
 協会幹部のなかには「これを下回る処分は考えられないだろう」とする意見もあり、看板力士としてこうした事例を警鐘として受け入れられなかった責任も回避できない。1場所の出場停止でも大関陥落となり、3場所以上ならば十両以下への転落も決定的となる。

*1:八丈島に行ったことはありませんが都内の八丈島料理屋で食べたことはあります。

*2:あくまでも「飽きたときの変化球(赤身の刺身がマヨネーズの脂肪でトロ風になる)」としての紹介ですが

*3:マヨネーズの主原料はもちろん油です。

*4:第一次安倍内閣総務副大臣、第二次安倍内閣厚労相などを経て菅内閣厚労相

*5:第4次安倍内閣で厚労大臣政務官。橋本内閣郵政相、菅、野田内閣金融担当相などを務めた自見庄三郎の娘。父娘とも医師で日本医師会の組織推薦候補。

*6:福田内閣官房副長官麻生内閣文科相自民党総務会長(谷垣総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)などを経て、現在、自民党財務委員長