今日の産経ニュース(2021年6月1日分)(追記あり)

土地利用規制法案が衆院通過 - 産経ニュース
 こんな非常識な法律が「成立の見込み」とは自民のアホさにげんなりしますね。とはいえ、仮に成立したとしても「土地が売れなくて迷惑だ」と言う声によって、結局、最終的には廃止されるのでは無いか。あるいはコメ欄で指摘があるように逆に「有名無実のざる法」で終わるか。


大坂、全仏テニス棄権 2018年全米以降のうつ病を告白 - 産経ニュース
 非常に心配ですね。残念なことですが当面は休養した方が良いのかもしれません。


曽根氏「女系天皇誕生なら新たな王朝」皇位継承ヒアリング 専門家らの主な意見 - 産経ニュース

◆君塚直隆氏(君塚直隆 - Wikipedia参照)
 関東学院大学教授(英国史、ヨーロッパ王室史)。著書『イギリス二大政党制への道』(1999年、有斐閣)、『パクス・ブリタニカのイギリス外交:パーマストンと会議外交の時代』(2006年、有斐閣)、『女王陛下の影法師』(2007年、筑摩書房)、『ヴィクトリア女王』(2007年、中公新書)、『女王陛下の外交戦略:エリザベス二世と「三つのサークル」』(2008年、講談社)、『ジョージ四世の夢のあと』(2009年、中央公論新社)、『ジョージ五世』(2011年、日経プレミアシリーズ)、 『ベル・エポックの国際政治:エドワード七世と古典外交の時代』(2012年、中央公論新社)、『チャールズ皇太子の地球環境戦略』(2013年、勁草書房)、『女王陛下のブルーリボン:英国勲章外交史』(2014年、中公文庫)、『肖像画で読み解くイギリス王室の物語』(2015年、光文社知恵の森文庫)、『物語 イギリスの歴史(上)(下)』(2015年、中公新書)、『立憲君主制の現在:日本人は「象徴天皇」を維持できるか』(2018年、新潮選書)、『ヨーロッパ近代史』(2019年、ちくま新書)、『悪党たちの大英帝国』(2020年、新潮選書)、『エリザベス女王』(2020年、中公新書)、『王室外交物語』(2021年、光文社新書) など。 君塚氏については以前、新刊紹介:「歴史評論」11月号(追記あり) - bogus-simotukareのブログ今日の産経ニュースほか(2019年10月22日分)(即位式関係でいろいろコメント、他)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで触れました。
◆曽根香奈子氏
 日本JC2020年度愛知ブロック協議会 曽根香奈子(そね・かなこ)会長に聞く 女性も活躍できる組織に 「家庭」との両立を軸に改革と会員増強めざす|中部経済新聞 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報が紹介する『日本青年会議所(JC)2020年度愛知ブロック協議会会長、半田JC理事長、武田工業所取締役』か?
◆橋本有生(はしもと・ゆき)氏(研究者詳細 - 橋本 有生参照)
 早稲田大学准教授(民法学(家族法学))
◆都倉武之氏(都倉武之 - Wikipedia参照)
 慶應義塾福澤研究センター准教授。

のうち、君塚氏は「ヨーロッパの王室は女帝を認めることで危機を乗り切った。日本もそれに習うべき」として「女帝容認」。曽根氏は「女帝否定」。橋本氏は「百地章氏など一部の憲法学者は、『女帝は違憲改憲が必要)』を主張するが少数説にすぎず、通説の立場は『女帝容認は皇室典範改正でOK』(ただしこれは事実の指摘に過ぎず、橋本氏が女帝容認論かはこの記事だけでは不明)」。
 都倉氏は「女帝否定という価値観が『天皇家』を『(女性当主を認める)他の公家や武家とは違う』特別の価値あるものとする日本的な皇室への価値観の構成要素だった(ただしこれは『都倉氏が考える伝統的天皇観』にすぎず、彼が女帝否定論かはこの記事だけでは不明)」。
 これで「曽根氏の意見をタイトルにする」のだから産経の女帝嫌いも気合いが入っています。勿論褒めていません。
 しかし橋本氏とはおそらく研究者詳細 - 橋本 有生なのでしょうが、「憲法学者でも日本史学者でもない」彼女が何故呼ばれたのかさっぱり分かりません。
 家族法学者とはいえ「一般的な家族の相続」と皇位継承と全然違うでしょうよ。
 まあ都倉氏にしても「福沢研究者」がなぜ呼ばれたのかよく分かりません。確かに福沢には『帝室論』という著書があることは有名ですが。この中で「呼ばれて違和感がない」のははっきり言って

◆『肖像画で読み解くイギリス王室の物語』(2015年、光文社知恵の森文庫)
◆『立憲君主制の現在:日本人は「象徴天皇」を維持できるか』(2018年、新潮選書)
◆『王室外交物語』(2021年、光文社新書)

といった王室・皇室関係の著書(主として英国王室ですが)が多数ある君塚氏だけです。
 しかし一番「わけがわからない」のは曽根氏ですね。
 曽根氏の名前でググっても、上に書いたように『JC地方支部の役員(地方企業の役員)』しかヒットしないのですが、まさか「同姓同名の別人」ではなく、「マジでこの人」なのか?。
 他の方が学者なのに対して「学者ですらない」(とはいえ学者として百地章(日大名誉教授、国士舘大特任教授)など、ウヨを呼ぶのもどうかとは思いますが)。「地方経済(地方創生)について聞くのならまだしも」、「JC地方支部の役員(地方企業の役員)」のどこが「皇室問題の有識者」なのか?(呆)。呼ぶ政府もアホなら、それに応じる曽根氏もアホです。
 やってることは「DHCやアパホテル」「JR東海の葛西」などのウヨ財界人を呼んで「女帝反対」を言わせてるのと変わらない。
 なるほど産経が有識者の肩書きを何故書かないのか不思議だったのですが、産経ですら「JCの役員を有識者扱いして何が悪い」とはいえず、「恥ずかしくて書きたくなかった」のでしょう。とはいえ曽根氏だけ書かないのもおかしいので「全員書かないことにした」と。
 しかし、これは「ふざけてると言えばふざけてる」のですが、「菅政権の本命はやはり女帝容認論」で「女帝反対論などまともに扱う気が無い」のかもしれません。

【追記】
 コメ欄のご指摘に応答してみます。

 たぶんJCに推薦依頼みたいなものがあって、それで彼女が選抜されたのではないかと思うので、たぶんピンポイントで彼女にオファーがあったということでもないのかもですが、それにしたってねえ(苦笑)。

 ですよねえ。なんでJCにそんな依頼をするのか。とはいえ「モリカケ「桜」自民党だと「安倍にとっての森友・加計」が「自民党某幹部(菅首相に限らない)にとっての曽根氏(つまりマジでピンポイントで彼女に依頼)」という公私混同の疑いも「全否定は出来ない」気もします。

皇位継承の課題で若手研究者から意見聴取 政府有識者会議4回目 | 皇室 | NHKニュース
 芥川賞作家の綿矢りささんや漫画家の里中満智子さんら*1から意見を聴くことにしています。

だそうですが「はあ?」ですね。
 例えば女性漫画家、女性作家なら里中(日本漫画家協会理事長、大阪芸術大学教授)や綿矢以外にもいくらでもいるわけです。

里中満智子 - Wikipedia
◆『女帝の手記:孝謙称徳天皇物語』(中公文庫) 

ということで綿矢はともかく、里中には『天皇をネタにした作品』もあるようですが、彼女らに『天皇をテーマとした作品が特に多い』なんてこともないでしょうし、訳が分かりません。 
 まあ、綿矢はともかく、里中の場合

里中満智子 - Wikipedia
◆1996年
・文部省中央教育審議会専門委員
◆1997年
・文部省教育課程審議会委員
◆2000~2002年
科学技術庁「国際宇宙年委員会」理事
◆2002年
・文部省国際文化交流懇談会委員
◆2007年
文化庁文化審議会委員

ということで以前から政府とのつながりは色々とあるようですが。

*1:別のマスコミ報道(例えば皇位継承、法律の専門家からヒアリング 政府の有識者会議(毎日新聞) - Yahoo!ニュース)に寄れば「ら」とは「ウヨの半井小絵」のようです。