今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年6月14日分)

立民「森裕子」副代表が「北朝鮮にコロナワクチンを送れ」 浅はかな発言の根底にある考え(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

 北朝鮮という国家の体制と文化を考えれば、「我が国にコロナ感染者はいない」という主張を、尊重した上での話をしないといけない。
北朝鮮は、メンツと大義名分を重んじる国家です。コロナ感染者はいないと言っているのに、ワクチンを贈ると言えば、メンツが潰され大義名分を失います。蓮池さんが言うように、全般的な医療技術や医療支援なら応じるでしょう。その中にワクチンも入れるという方法はあるが、最初からワクチンと言えば『我々を嘘つきというのか』と怒ります。“王族”たる金ファミリーや、朝鮮労働党や軍部の幹部など、『国家にとって必要な人材』に打つワクチンは、とっくに入手しているという情報を流している人々もいます」(同・重村*1教授)
 野党第一党の幹部議員として、もっと重要な質問はいくらでもあるという。
「2002年、当時首相だった小泉純一郎さん(79)は平壌を電撃訪問しました。一部拉致被害者の帰国や日朝平壌宣言など成果もありましたが、北朝鮮が『日本は経済協力資金や国交正常化約束で我々を騙した、約束は実行されていないから信用できない』と恨んでいるのも事実です。北朝鮮の高官は「約束の書面を多くもらっている」と述べています。
(中略)
 それを政府に履行させれば、拉致問題解決に役立つはずです」(同・重村教授)

 ウヨ雑誌「週刊新潮」らしく、立民に悪口してるとは言え「医療支援の一環ならともかく」、「ワクチン支援を前面に出せば北朝鮮がむしろ反発する」という論理展開であり「ワクチン支援するな」ではない点が興味深い(本心はやはり「ワクチン支援するな」なのでしょうが。)。
 しかも「とても本心とは思えませんが」、小泉訪朝での経済支援約束をむしろ実施したらどうか、だそうです。
 それにしても、その重村&週刊新潮の「北朝鮮の面子」云々の話なら「末端が暴走してやった、最近まで北朝鮮政府上層部は拉致について知らなかった(北朝鮮の釈明)」つう小泉訪朝での拉致問題の片の付け方は「あれ以外になかった」でしょうし、「北朝鮮がいったん死亡発表した政府拉致認定被害者」について「嘘だ、いるはずだ」といってもどうにもならない(北朝鮮の面子に配慮した解決法を考えるべき)んですが、そういう指摘を重村らがしない当たりが実に「でたらめでいがかわしい」。
 ましてや「国内で40人も発見されてる特定失踪者を北朝鮮拉致と主張」なんて「北朝鮮」どころか「他の国相手でも無礼極まりない行為」なんですが、そうしたことで巣くう会を重村らが批判しない当たりも実に「でたらめでいがかわしい」。


めぐみさんや拉致被害者にコロナ感染の恐れは・・・? 不安な思い|TBS NEWS
 「そういうことを心配するのなら立民・森ゆうこ氏などの、北朝鮮へのワクチン提供論に賛成なのか?」ですね。まあ、ウヨの言いなりの早紀江では「ワクチン提供すべき」とは多分言わないのでしょうが。「ワクチン提供すべき」ならともかく、ただのお涙頂戴発言ではばかばかしいだけです。


自民、韓国大統領の「竹島地図」閲覧批判 - 産経ニュース
 ウヨ支持層相手のせこいパフォーマンスでしょうが、たかがこんなことにまで噛みつくとは自民党も本当に劣化したもんです。


妻が自宅に入れた不倫相手の男、住居侵入罪で処罰できるか? 韓国大法院で口頭弁論-Chosun online 朝鮮日報
 この記事を読んで小生が思ったのは「そういえば日本の判例、通説はどっちだったっけ?」ですね。姦通罪が存在し「家長の権限が強かった」戦前なら、勿論文句なしに「住居侵入罪」が成立するんですが、戦後は姦通罪が廃止され家長の権限も否定されたので。


「日韓首脳会談キャンセル」の報道 ”事実に反する” 官房長官 | G7サミット | NHKニュース
 モリカケ、桜など自分らに都合の悪いことは何でもかんでも「嘘」「フェイクニュース」「事実誤認」「誤解」などと強弁する菅政権では「聯合ニュースの報道(首脳会談について暫定的に合意したが竹島での軍事演習(予定)を理由に結局、日本が断ってきた)は事実でない」と言ったところで信用性は皆無です(注:もちろん聯合ニュースの報道が正しいという話ではなく『真偽不明』というのが俺の評価です)。
 なお、ある意味当然のことですが、韓国政府は聯合ニュース報道については日韓関係に配慮して「ノーコメント」としています。
 それにしても加藤の言う「韓国側に抗議した」の韓国側とは誰のことなのか。報道した聯合ニュースなら「抗議内容の是非」はともかく「抗議自体は自然」ですが韓国政府に抗議というなら「筋違い」でしょう。聯合ニュースは「韓国政府関係者の話」とはしながらも、その関係者の名前はだしておらず、また韓国政府も報道については「ノーコメント」だからです。


拉致被害者の帰国待ち望む家族追う 高校生、「人ごとでない」思い込めドキュメント 国分中央、NHK放送コン全国大会へ | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
拉致残忍さ「伝えていく」松本京子さん兄が講演 - 産経ニュース
 「何だかなあ」ですね。小泉訪朝(2002年)から18年も経ってこれらのお涙頂戴をやっても何がどうなる話でもない。


【緯度経度】韓国人は日本にもう金を要求するな 黒田勝弘 - 産経ニュース
 黒田の下劣さに呆れて二の句が継げません。もちろん慰安婦や徴用工は「金は欲しい」でしょうが、こうした問題において「金の請求」とは「日本政府や企業側に道義的、政治的、法的な落ち度を認めさせる」と言う意味合いがあるのであって、単に「金が欲しい」わけではありません。これはもちろん「徴用工や慰安婦の賠償請求」に限った話ではなく「過労死や公害での賠償請求」など他の場合でも同じです。
 黒田は自分の発言が「金が欲しいのか、いくら欲しいのか」と放言し、過労自殺した社員の遺族(両親)を「金さえ払えば片が付くと思ってるのか」「我々を守銭奴扱いするのも大概にしろ」「守銭奴は、娘をこき使い、過労自殺させたあんただろ!」などと激怒させ、訴訟沙汰にしてしまったワタミ創業者並みの暴言だと言うことを理解すべきです。

*1:毎日新聞ソウル特派員、ワシントン特派員、論説委員拓殖大学教授、早稲田大学教授等を経て、現在、東京通信大学教授。著書『北朝鮮の外交戦略』(2000年、講談社現代新書)、『朝鮮半島「核」外交』(2006年、講談社現代新書)、『北朝鮮はなぜ潰れないのか』(2007年、ベスト新書)、『金正日の正体』(2008年、講談社現代新書)、『金正日の後継者』(2009年、ベスト新書)、『金正恩が消える日』(2012年、朝日新書)、『絶望の文在寅、孤独の金正恩:「バイデン・ショック」で自壊する朝鮮半島』(2021年、ワニブックスPLUS新書)など(重村智計 - Wikipedia参照)