「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年6/16日:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
「政治家とは別の立場で新しくスタートしたい」(山尾しおり氏*1)。
 こうした(ボーガス注:政治家引退の)決断をすべき議員*2は他にもたくさんいる。稲田朋美*3も、政界を離れ、LGBT(ボーガス注:問題の)弁護士として再出発するのがよいと思う。
国民・山尾氏 次期衆院選不出馬を表明 - 産経ニュース

 一時は「安倍側近」ということで天高く持ち上げてきた稲田に向かってまさか「LGBT法問題」を理由に、島田が「山尾(元検事なので弁護士資格がある)を見習って政界引退して弁護士として活動しろ」と罵倒する日が来るとは思ってもみませんでした(まあ、地元から総スカンで国替えの山尾と違って、それなりに地元の支持がある稲田は政界引退しないでしょうが)。それはともかく山尾を全く評価しない俺としては「素直に喜びます」。山尾は結局「政治家になる器ではなかった」と思いますね。

参考

皆さまへのメッセージ。|山尾志桜里|note
 私には政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがあります*4
 そこで、今回の任期を政治家としての一区切りとしたいと思います。
 微力ながら10年間でいくつかの役割は果たすことができました。
 一方、10年かけてできなかったことは、次の10年でもできないと感じます。
 政治家という仕事を経験し、政治家一筋というキャリアが標準モデルとなっていることに何度も違和感を覚えました。
 政治家以外にもやれることがあり、やりたいことがある人こそが、期間限定で政治家をやるようになるといい、そう確信しました。
 ということで、まずは私自身が、この3期10年で区切りをつけようと思います。
 別の場所からやってきて、次の場所へと去っていく。
 これが当たり前のキャリアの一つになるといいな、と思います。
 そして、新しく挑戦したいこと、そのフィールドとしての次の場所については、しっかりと任期を全うしてから、自分なりの方法でお伝えします。
 これまで立憲的改憲や人権外交に取り組んできましたし、これからもその気持ちは変わりません。
 そして、この目標は、政治という磁場から離れた方がよりよく実現できると思うようになったのです。
 というわけで、次の選挙に出ることはありません。
 それではまた!
 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

山尾志桜里 - Wikipedia参照
 2017年9月6日、週刊文春は、「山尾志桜里がイケメン弁護士とお泊まり禁断愛」との見出しの記事を配信。山尾は9月7日夜、民進党(当時)に離党届を提出した。
 山尾は過去に自民党の宮崎謙介が不倫騒動を引き起こした際にはテレビ番組で批判しており(宮崎は後に議員辞職)、また「不倫相手」倉持弁護士の妻が実家で病気療養中だったことも批判を浴びる要因に繋がった。
 2020年9月24日、記者会見で愛知7区から国替えして比例東京ブロックに国民民主党から単独1位で立候補をすると表明。「学生時代から大学までのほとんどを武蔵野市で育ち、学び、働いてきた。今も実家のある武蔵野市に住み、両親のサポートを受けながら子育てをしている」と語り、「東京都で、国会議員の仕事をしたい」と述べた。山尾が当選した衆院選で選対本部長を務めた愛知県大府市議会議員だった千賀重安は「一票一票の積み重ねで当選したことへの配慮がなかった」と悔しさをにじませた。
 2021年に入ると山尾は安倍晋三前首相の「秘蔵っ子」として知られる稲田朋美自民党政調会長と対談し(毎日新聞2021年2月3日掲載)、自民党への接近をはかった。しかし4月27日、議員パスの不適切使用(公務ではなく倉持とのデートに使用)と「不倫相手」倉持の前妻の自殺が週刊文春に報じられ、自民党内部から「山尾氏の自民入党可能性はなくなった」などの厳しい声を浴びた。
 2021年6月15日、立憲民主党日本共産党、国民民主党社民党の野党4党は菅義偉内閣への不信任決議案を提出(但し自公によって否決)。同日、山尾はツイッターを更新。「もちろん不信任には賛成です」としながらも、「私はこの不信任案提出に意義を見出せません」「この状況での不信任提出に共感できない」と四野党を非難した。
 6月17日、自身のブログとYouTubeチャンネルで、次期衆院総選挙への立候補を見送る意向を示した。
憲法問題
 2021年5月3日、右翼結社「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催する「公開憲法フォーラム」に、櫻井よしこ(「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表、国家基本問題研究所理事長)、下村博文自民党政調会長)、田久保忠衛(「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表、日本会議会長、国家基本問題研究所副理事長)、中山義隆(石垣市長)ら、改憲右派とともに参加*5

島田洋一
 枝野氏の本*6を読み通したという榊原氏の記者魂に敬意を表したい。私はタイトルを読む数秒間に睡魔に襲われ、買っていない。
【風を読む】「中国問題」に及び腰の枝野本 論説副委員長・榊原智 - 産経ニュース

 安倍批判派が

◆『新しい国へ 美しい国へ 完全版』(2013年、文春新書)
◆『日本の決意』(2014年、新潮社)

といった「安倍の本なんか読むだけ時間の無駄だから読まない」「安倍の国会答弁、街頭演説や安倍についてのマスコミ報道だけで充分安倍評価できる」あるいは「島田の本なんか(以下略)」と言えばマジギレでしょうに良くもふざけたことが言えたもんです。
 つうか左派や野党支持者など安倍批判派で「安倍著書を読んでホニャララが問題だ思った」と言う人間はいても、ここまで堂々と「安倍本なんて読む価値はない」と自慢げに言う人間も普通いないでしょう。
 仮に「時間の無駄だと思うから、私個人は安倍本なんて読まない」という左派がいても、こういう島田のようなふざけた物言いはまともな安倍批判派なら普通しない。まあ個人的には安倍でなく島田なら「島田の本なんか(以下略)」と言っても無問題だと思いますが。
 なお、話が脱線しますが、やはり政治家の著書で一番のビッグヒットと言えば『読んでない人は多くても題名を知らない人は同時代人ではほとんどいない』田中角栄*7(実際には田中ブレーンがほとんど書いたとされるが)の日本列島改造論 - Wikipedia(1972年、日刊工業新聞社)でしょうね。

【追記】
 この島田のトンデモツイートには

桜花
 自分と意見が異なる人、反対の人の言うことを聞き、著作を読んで自説の正当性を裏付けるって、レポートや論文書くときの基本ではなかったでしょうか。曲がりなりにも大学教授なのに、こんな事を言って良いのでしょうか。
 #島田洋一福井県立大学教授 も #西岡力麗澤大学教授 も #荒木和博拓殖大学教授 も #救う会 関係の大学教授って、これで(ボーガス注:大学教授)?という人多いですね。以前CiNiiで調べたことありますが、まともな学術論文なかったです。『正論』『wiLL』みたいなウヨ雑誌のものが大半で驚きました。
 島田教授は、上記発言だし、西岡教授も「間違っているかもしれませんが」という前置きして発言したり、荒木教授は「北朝鮮による拉致は、証拠を残さない、証拠が残っていないのが拉致の特徴とさえ言われています。」なんて滅茶苦茶なことを言って(ボーガス注:特定失踪者認定にまともな認定根拠がないことを居直って)います。もう、何でもありみたいですね。

という当然すぎるほどの批判ツイートがついています。
 なお、「福井県立大」はともかく麗澤は右翼宗教モラロジーが母体ですし、拓殖も「拓殖(植民地統治)専門家」育成がそもそもの設立目的という大学ですのでどちらも露骨にウヨっています。

*1:民進党政調会長などを経て国民民主党広報局長(憲法調査会長兼務)

*2:モリカケ、桜の安倍のこと」ですね、わかります。

*3:第二次安倍内閣行革相、第三次安倍内閣防衛相、自民党政調会長、幹事長代行(第二次安倍総裁時代)など歴任

*4:山尾がどう強がったところで、「週刊文春のスキャンダル報道で国民民主から見すてられた(公認候補から外された)のか」1)人望のなさから「泣く泣く政治家引退に追い込まれたこと」、2)先日の週刊文春の『議員パス不正使用報道(しかも使用目的が、過去にあれほど叩かれた倉持との不倫デート)』がそうした引退への「最後のダメ押し」だったことは明白です。山尾の文章が週刊文春報道にかけらも触れない辺りが実に卑怯で姑息です。

*5:山尾のこうした行為は「共産党の支援も受けて当選したこと」を考えれば酷い裏切りと言うべきでしょう

*6:枝野『枝野ビジョン:支え合う日本』(2021年、文春新書)のこと

*7:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相