今日の産経ニュース(2021年6月18日分)

夫婦別姓、最高裁大法廷が23日に憲法判断 - 産経ニュース
 今の最高裁では正直「違憲判決は望み薄」でしょう。
 ただし前回は

裁判官15人中5人が「違憲」とする反対意見を述べていた。

というので今回もそうした少数反対意見は出るかもしれない。


河井元法相 100人買収、次々認定 天を仰ぐ(1/2ページ) - 産経ニュース
 河井の実刑判決は当然ですが「首相、自民党総裁(選挙当時)の安倍」「自民党幹事長の二階(選挙当時も現在も)」「自民党選対委員長(選挙当時、現在は自民党税制調査会長)の甘利」といった選挙当時の幹部連中が責任を問われていないことには怒りを禁じ得ません。


【正論】皇統途絶えさせる議論危惧する エッセイスト、動物行動学研究家・竹内久美子 - 産経ニュース

 有識者会議は3月23日に1回目の会合が開かれた。メンバーは座長の清家篤*1慶応義塾学事顧問、労働経済学)▽大橋真由美*2上智大学教授、行政法)▽冨田哲郎(JR東日本会長、経団連副会長)▽中江有里*3(女優・作家、文化庁文化審議会委員)▽細谷雄一*4慶応義塾大学教授、国際政治史)▽宮崎緑*5千葉商科大学教授、元キャスター)の6氏だ。
 私はメンバーのほとんどが左派かフェミニストだと判断した。元ウクライナ大使の馬渕睦夫*6によれば、官僚ら*7によるこの人選から推定されるのは、女性宮家などが既定路線になっていることだという。
 そもそも女性宮家女性天皇も、ましてや女系天皇もあってはならないことであり、官僚ら*8が書いたシナリオを何としても覆さなければならないからだ。

 産経らしいトンデモさで吹き出しました。「左派かフェミニスト*9」だの、「女性宮家が既定路線」だの何が根拠なのか。こじつけですらそのように認識する根拠が出せないのだから呆れます。
 大体、細谷なんか産経文化人のウヨでしょうに。

 女性宮家とは、もし眞子内親王殿下が宮家の当主となられたら、(ボーガス注:借金スキャンダルが騒がれる)お相手の小室圭氏が殿下となり、お二人の間に生まれたお子さんが天皇になる可能性があるという極めて危険な制度である。

 吹き出しました。まず第一に「皇位継承者の親(あるいは親の親族)が道徳的にいかがわしい人物だったらまずい」なんてのは「現天皇の母・美智子氏&実家の正田家」「悠仁君の母・紀子氏&実家の川島家」など「母親の場合」だって同じです(だからこそ美智子氏という「大企業経営者(日清製粉社長)の令嬢」とはいえ、「皇族、華族(元公家や元大名家など)以外からの初の結婚」には猛烈な反対意見が当時守旧派から出たわけです)。幸いにも彼女らや彼女らの親族は「いかがわしくなかった」わけですが。女性宮家がどうこういう話ではない。
 第二に現状において、「小室君」は結婚してないし、明らかに「真子さんの両親(秋篠宮夫婦)」がスキャンダル報道を理由に結婚に否定的なので今後結婚するかどうか疑問です。
 第三に女帝制度が導入されたとしても「天皇の娘・愛子さん」がいるので、遠い将来はともかく、当面、「女性宮家からの継承」は考えがたい。
 第四に「ならば、女性宮家でなければ、現状のままならば、いわゆる臣籍降下するので、内親王の結婚相手がどうでも良いか」といえばもちろんそんなことはない。例えば「清子内親王上皇の娘、天皇秋篠宮の妹)」の結婚相手・黒田氏などはもちろん「まともな人間」と評価されたから結婚できた。黒田氏に「小室君のようなスキャンダル」があったら今回と同様の騒動だったでしょう。
 第五にならば「産経らが主張する元皇族の皇族復帰」にそうした問題が無いかと言ったらそんなことはない。復帰した元皇族(例:JOC会長を引責辞任した竹田父&ネトウヨの竹田息子)に「小室君のようなスキャンダルが出ない保証」はどこにもない。

*1:慶應義塾長。慶應義塾大学名誉教授。日本私立学校振興・共済事業団理事長。著書『生涯現役社会の条件』(1998年、中公新書)、『雇用再生:持続可能な働き方を考える』(2013年、NHKブックス)など

*2:著書『行政紛争解決の現代的構造』(2005年、弘文堂)、『行政による紛争処理の新動向』(2015年、日本評論社

*3:1989年、アイドル雑誌アップトゥボーイ』の美少女コンテストで優勝したことをきっかけに芸能界入り。2002年、NHK大阪放送局主催『ラジオドラマ脚本懸賞』で『納豆ウドン』が入選し、NHKFM『FMシアター』で放送された。これを切っ掛けに作家としても活動。近年は、女優業よりも作家やテレビ番組のコメンテーターとしてメディアに登場する機会が多い。著書『結婚写真』(2010年、小学館文庫)など(中江有里 - Wikipedia参照)。

*4:著書『外交による平和:アンソニー・イーデンと二十世紀の国際政治』(2005年、有斐閣)、『国際秩序』(2012年、中公新書)、『安保論争』(2016年、ちくま新書) など

*5:1982年(昭和57年)4月、NHK『ニュースセンター9時』の初の女性ニュースキャスターに就任し、その後6年間に渡って務めた(宮崎緑 - Wikipedia参照)。

*6:著書『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』(2014年、ワック文庫)、『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ』(2015年、ベストセラーズ)、『そうか、だから日本は世界で尊敬されているのか! 』(2015年、ワック文庫)、『アメリカ大統領を操る黒幕:トランプ失脚の条件』(2017年、小学館新書)

*7:審議会委員の人選について最終決定をするのは勿論、菅首相ら、与党政治家なのに「官僚ガー」とはいつもながら呆れます。

*8:官僚の上には政治家がいるし、モリカケ、桜のような無法すら強行された今、官僚の多くは自民党の無法者振り(あるいはそれを容認する自民支持者の無茶苦茶さ)に怯えてるでしょうに、また「官僚ガー」です(呆)

*9:わざわざ「フェミニスト」と書いてる辺りが姑息です。さすがにこの面子を左派と呼ぶことは無理があるとか、女帝(あるいは女性宮家)賛成だけで左派と呼ぶことは無理があるとは思ってるらしい。