珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年6月22日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 中村正男さん。中国共産党の理屈では、香港は元来中国領だから中国の法が適用されて当然。一国二制度などと主張する人たちは英国の植民地復帰を叫ぶ祖国分離主義者。

 まず第一に「一国二制度」は「中国の法が全く適用されない」という話ではない(香港の民主主義を阻害しない範囲で適用される)。
 第二に「中国共産党の理屈では、香港は元来中国領だから中国の法が適用されて当然」などという「一国二制度全否定」を中国政府はしていません。中国の建前では「リンゴ日報廃刊」など「香港民主派などから批判される措置」は一国二制度に反しない。「反するという解釈が間違ってる」わけです(もちろん中国の解釈を俺が支持するという話ではなくあくまでも「事実の指摘」です。その「解釈」が詭弁であり事実上の「一国二制度否定」であろうとも建前では中国は今も「一国二制度」を否定していません)。
 第三に「一国二制度などと主張する人たちは英国の植民地復帰を叫ぶ祖国分離主義者」などとは中国は言っていません。
 まあ、「一国二制度を口実に中国を攻撃する人は香港独立を企む祖国分離主義者(そしてそんな連中を英国政府は不当にも応援している)」と言っているとは思いますが「英国への復帰」なんてことは「俺の知る限り言ってない」。また中国が問題にしているのは繰り返しますが、「一国二制度それ自体」ではなく「その解釈」です。ということで今日も黒坂のツイートはでたらめなわけです。

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。日本共産党中国共産党朝鮮労働党を大局的には平和勢力とみなす。
◆吉岡正史
主張/土地利用規制法案/無限定の監視・人権侵害許すな
 法案は、国民が軍事施設周辺でスケッチや写真撮影をしただけでスパイ扱いされ罰せられた戦前・戦中の治安立法を思い起こさせるものです。歴史の教訓も踏まえ、違憲の法案は廃案にすべきです。

 やれやれですね。「土地利用規制法案(赤旗記事の6.12当時。現在は可決されて法)の弊害」を指摘したらこうしたデマを飛ばすのが黒坂の訳です。勿論日本共産党は「中国共産党朝鮮労働党を平和勢力と見なす」どころか「ウイグル問題(中国)や核開発(北朝鮮)」などで批判してるし、土地利用規制法案を批判したのも共産党だけではない。いつもながら黒坂には心底呆れます。
参考
軍機保護法、犠牲となった北大生とは?
宮澤弘幸・レーン夫妻軍機保護法違反冤罪事件 - Wikipedia
北海道)「レーン・宮沢事件」夫妻ゆかりの資料、提供を:朝日新聞デジタル

黒坂真リツイート
 池内さおりさん。共産主義者フェミニストだ、というお話ですが、ボリシェヴィキロシア皇帝一家を惨殺。皇后や皇女も殺害しました。レーニンはこれに何の反省もしていない。フェミニストなら、レーニンを徹底批判すべきと思います。
◆池内さおり*1
6/19(土)21時
#コミュニストフェミニスト
Vol.9 「角田由紀子さん*2は、なぜフェミニスト弁護士になったのか?」
 日本初のセクシュアル・ハラスメント裁判を闘い、多数の女性の共通の痛みの経験に言葉を与えてきた‘伝説’。お聴きください!

 まともな人間ならどんなリツイートをするにせよ『角田氏の業績について論じる』など、池内ツイートに関係したことについて書くでしょうに「レーニンガー」だそうです。呆れて二の句が継げませんね。
 もちろん「コミュニストフェミニスト」とは
1)コミュニストならフェミニストであるべきだ
2)「ニスト」で韻を踏んでる
のであって、そもそも池内氏は「昔からコミュニストは例外なく全てフェミニストであった」なんてことは最初から言ってない。

*1:衆院議員。日本共産党衆院東京12区予定候補。党中央委員。公式ホームページ池内さおりホームページ

*2:1942年生まれ。「希望のたね」基金顧問など市民活動家としても活躍。著書『性の法律学』(1991年、有斐閣選書)、『性差別と暴力:続・性の法律学』(2001年、有斐閣選書)、『性と法律』(2013年、岩波新書)、『脱セクシュアル・ハラスメント宣言』(編著、2021年、かもがわ出版)など(角田由紀子 - Wikipedia参照)