今日の中国ニュース(2021年6月30日分)(副題:楊海英の屑さに心底呆れる)(追記あり)

【追記】
 フランスへの苦言がきわめて腰が引けているのがなんとも(苦笑)、あと北朝鮮がらみで非難する作戦も以前ほどの効果はないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事をご紹介いただきました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】

<独自>自民、中国共産党100周年で電報 二階幹事長名で - 産経ニュース
 日中の経済関係の重要性を考えれば当然の話です。なお、こうした「中国との交流」で「二階幹事長」を「反中国ウヨの攻撃からの弾よけ」に使うのはいつものことです。正直、「ウヨに中国シンパと攻撃されてもかまわない」としてこういう態度をとれる政治家が今、二階氏以外に果たして自民にいるのかどうか。
 昔なら「国交正常化前から訪中などしていた石橋湛山*1元首相、高碕達之助*2通産相(いわゆるLT貿易で知られる)」など「気骨のある人間」が自民にもいたのですが。
 「派閥ボス」「運輸相(森、小渕内閣)、経産相(小泉、福田、麻生内閣)、総務会長(第二次安倍総裁時代)、幹事長(第二次安倍、菅総裁時代)と言った要職経験者」「麻生副総理・財務相とともに菅首相誕生の最大の功労者」といった問題は勿論ありますが、それとは別に「二階氏を切ったら中国相手にこうしたことをしてくれる人がいないが、いないと困る」ということで菅も二階氏を切るに切れないのではないか。
 なお、なぜ祝電をこの時期に送るかと言えば「1921年7月1日」が「中国共産党創立記念日だから」だそうです。
 ただし

本当の創立日はいつ? 中国共産党100年(時事通信) - Yahoo!ニュース
 創立17年を祝おうとしたときに正確な日程が分からなかったので、便宜的に7月1日を記念日にしたことが始まりという。実際の第1回党大会初日は7月23日、南湖の船上会議は8月3日とされている。

だそうです。なお、今年(2021年)は「中国共産党創立100周年」ですが他にも「外モンゴル独立100周年(ソ連の支援を得て中華民国軍を外モンゴル領内から排除して、事実上、独立を達成)」のようですね。


立憲民主、枝野氏名義で中国共産党100周年に祝意 - 産経ニュース
 日中関係を考えれば当然の話なのですがさすがウヨの票目当てで「伊勢神宮参拝(もちろん政教分離違反の疑い濃厚)しただけのことはある枝野」です。「儀礼的」云々とウヨ向けのみっともない言い訳をするのだから心底呆れます。こうなると「例の中国非難決議への立憲民主の賛成」も「公明の反対で可決しないこと」を予想してのふかしだったのではないか。


【正論】人類に災禍もたらす中国共産党 文化人類学者静岡大学教授・楊海英 - 産経ニュース

 彼らは最先端の技術で世界征服と全人類の中国人への同化を目論(もくろ)み

 中国批判するのは楊の自由ですが、最低限「事実に基づいたこと」を言ったらどうなのか。「世界征服*3」だの「全人類(『中国国内の少数民族』ならまだしもそんなことはあり得ない)の中国人への同化」だの明らかなデマをよく放言できるもんです。
 岩波や筑摩、講談社もこの男の著書を出し続けていて本当にいいのか。静岡大学もいい加減この男を懲戒処分すべきではないのか。


香港の民主活動家・周庭氏、Facebook閉鎖 理由明かさず | 毎日新聞
 小生は「安全地帯から戦いをけしかける」ような無責任な行為をする気は勿論ありません。とはいえ「一時期の周庭」が日本マスコミ相手に中国批判を行ってやたら勇ましかったことを考えると「何だかなあ(呆)」感を禁じ得ません。当時、彼女の「勇ましさ」に煽られたデモ参加者について今、彼女はどう思ってるのか。そうしたデモ参加者たちは彼女に「失望した」と言う人間も少なくはないでしょう。
 彼女はあまりにも無責任すぎないか。結局「勇ましかった」当時は彼女は「問題を甘く考えていた」し、今は「自分の身の安全のことしか考えてない」のでしょう。「誠実であるべき」政治活動家に最も向かない性格かと思います。


尖閣映像配信計画を正式発表 安保議員協議会 - 産経ニュース
 やりたければ勝手にやればいいと思いますがこんなことは中国に対する挑発でしかなく、尖閣問題解決に役立つわけでは全くない。馬鹿げた話です。

*1:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*2:鳩山内閣経済企画庁長官、岸内閣通産相科学技術庁長官など歴任

*3:楊の「世界征服」の定義が何か聞きたいところです。「全世界を中国領化」が無理なのは当然として「インド、マレーシア、エジプト、南アなど世界中に多数の植民地を抱えた往年の大英帝国」「共産圏の盟主だった旧ソ連」「NATOの盟主・米国」レベルですら今の中国に実行できる力があるとは思えませんが。