今日の産経ニュース&都議選雑感(2021年7月4日分)

◆都議選雑感
 まずは、選挙結果を書いて、簡単にコメントします。なお、野党共闘支持者で、毎回、都議選結果雑感を五十嵐仁の転成仁語:SSブログにお書きになり、俺もそのご見識から勉強させて頂いている五十嵐仁氏(法政大学名誉教授、全国革新懇代表世話人)が今回も五十嵐仁の転成仁語:SSブログで雑感を書くでしょうから、後でそれについてもコメント予定です。また、しんぶん赤旗|日本共産党の記事についてもコメント予定です。

東京都議選の各党議席数はファ31、自33、公23、共19、立15、ネ1、維1、民0、組0、嵐0、無・他4 - kojitakenの日記
議席の多い順】
自民33(前回25議席)、
都民ファ31(前回46議席
公明23(前回23議席
共産19(前回18議席
立民15(前回7議席
都民ネット1(前回1議席
維新1(前回1議席
無所属・諸派4(前回5:前回の内訳は東京みらい3、自由を守る会1、新風1)

 前回議席数は、7/5時点で参照した選挙前の会派構成・会派略称一覧 | 東京都議会によります。
 当初から候補を出してなかったのか、それとも出したが落選したのかはともかく「国政政党である社民党、国民民主党の名前がないこと(特に過去には最大野党・社会党だった社民党)」には何というか複雑な思いがあります。また地域政党として過去に一定の議席数を有していた都民ネットが1議席にとどまることにも同様の思いを感じます(もちろん、『都民ファを支援したらしい国民民主党』はともかく、都民ネットも社民も、立民や共産の選挙支援という形での選挙貢献はあったでしょうが)。
 いや俺は「リベラル系」社民党や都民ネットはともかく、「自民の二軍」国民民主については支持してない(むしろ否定的)ので別に議席ゼロでいいのですが。また、候補を出していたらしい「山本のれいわ」がゼロ議席に終わりました。「もはや、れいわブームも去った」「れいわは自民、公明、立民、共産などにとって、既に脅威ではない」のでしょう。「山本が政界引退する」のか、はたまた「立民など他党に合流する」のかはともかく、れいわが消滅する日もそう遠くない気がします。
 1議席増にとどまりましたが、共産が議席を前回18議席から19議席に増やしました。もちろん、東京都議選の各党予測議席数、NHK出口調査でファ20〜35、自25〜43、公16〜23、共14〜22、立11〜22、ネ1〜3、維0〜2、民0、組0〜1、嵐0、無・他2〜6 - kojitakenの日記が紹介するNHK予想の「最大予想の22議席(4議席増)」行けば、俺も、『支持者として御の字』なのですが、議席減予想もあったところまずは喜びます。これで「現職が落選したが新人が当選したのでトータルで1増」ではなく「現職維持プラス1」なら俺にとってベストですが果たしてどうだったか。やはり現職落選は回避したい。
 また、「自民、公明、都民ファに比べれば共産の共闘相手であるだけマシ」という評価の立民も「15議席(前回7議席)」と「倍増」しました。
 都民ファが「15議席減」と大幅減少したとはいえ、当初予想では「半減(23議席程度)」予想もあったところ健闘したと言えるでしょう。その点は「都民ファ批判派として残念」です。
 正直、今回の選挙結果は「当選者を出したどの政党」にとっても「嬉しさ半分、悲しさ半分」でしょう。「共産支持」の俺にとっても「嬉しさ半分、悲しさ半分」です。「建前」はともかく、手放しで喜べる「勝利政党」はどこにもない。例えば何とか現有議席維持した公明がいつも通り「常勝公明」などと支持者向けにアピールしたところでそれはどう考えても本心ではない。
 まず、議席順で自民。前回議席25議席を増やし、都民ファを超えて第一党に躍進したとはいえ、40議席を超えるという予想もあったところ、33議席にとどまりました。第二政党「都民ファ」との議席数の差はわずか2議席です。
 これでは「小幅な勝利」であり「コロナ失政などが影響した」といわざるを得ない。
 次に都民ファ。最悪の予想である「議席半減(46から23)」は回避し、また、立民や共産に議席数で抜かれ第3政党に転落することは回避できました。自民が第一党とはいえその差は「2議席(自民33,都民ファ31)」です。しかし前回46議席を「15議席」も減らして31議席となり、第一党から第二党に転落したことを「勝利とは言えない」でしょう。しかも「体調不良」を言い訳にしたとはいえ、選挙期間中、ずっと小池が雲隠れしてました。小池隠しで大惨敗が避けられただけで惨敗であることには変わりません。
 次に公明。現有議席は維持したものの、「議席割れ予想」もあり、明らかに「いつもより苦しい選挙」でした。これでは自民に「選挙での公明の力」を売り込みづらい。
 次に共産。議席を増やしたものの残念ながら1議席にとどまりました。
 次に立民。議席を倍増したものの、共産の19議席を下回る15議席です。国政最大野党の「都議会での議席数」としては「惨めな成績」といえるでしょう。しかもこの勝利においては「候補者一本化(共産が候補を下ろして立民候補を支持)」などで共産に一定の借りを作っています。やはり、立民の伸び悩みは「都民ファにかなり食われてる」のでしょう。共産支持層と都民ファ支持層はほとんどかぶらないでしょうが、「立民支持層のうちの保守層」には「都民ファ支持層」がかなりいるのではないか。
 ただし、それは裏返せば「都民ファのような存在がない場所」では「自民批判層の票をかなり取り込んで立民が伸びるのではないか」ということですが。「繰り返しますが」自民としても「立民、共産の議席増」「都民ファの健闘(議席大幅減したが当初予想よりは巻き返した)」「その結果として自民は8議席増にとどまった」「連立相手・公明の大苦戦」を考えれば今回の勝利は「嬉しさ半分、悲しさ半分」で、とても手放しでは喜べません。
 なお、東京都議選の各党議席数はファ31、自33、公23、共19、立15、ネ1、維1、民0、組0、嵐0、無・他4 - kojitakenの日記は「勝者は都民ファと公明、共産」、「敗者は自民、立民」としていますが「共産が勝者(1議席増加、また立民への選挙協力で一定の貸しを作った)」以外は全く賛同できませんね。
 俺の価値観では「議席を増やせば勝利、減らせば敗北」です。「勝者は自民、共産、立民」であり「敗者は都民ファ」ですね。公明はそもそも現有議席分しか立ててないですが「現有議席維持(しかも当初は議席減予想もあったところ、雨による投票率低下と終盤の巻き返しでなんとか維持した)」を果たして勝利と言っていいのかどうか。
 いずれにせよ、そこでkojitaken氏のように「都民ファは15議席も減らしたけど、最悪の予想・半減は回避し、第一政党から転落したが第二政党にとどまったから勝者」「自民は議席増し、都民ファを抜いて第一党になったけど、8議席増の30議席台にとどまったから敗者」「立民は議席倍増したけど、共産を下回る議席数だから敗者」とか思い切り「個人的価値観」をぶち込んで勝者、敗者認定するのは適切ではない。
 あくまでも上記の俺のように「都民ファ議席を減らした以上、敗者だが、彼らにとって最悪の予想『議席半減』は回避したのでまだ侮れない」とか「自民や立民は議席増したので勝者だが、とはいえ(以下略)」とかつまり「敗者だが侮れない」「勝者だが手放しで喜べない」と理解すべきでしょう。
 もちろん「都民ファが予想以上に減らなかったこと」は俺も残念です。とはいえ15議席も減らして「敗者でない」という評価は明らかにおかしい。
 なお、「都民ファはその右翼性や党首(都民ファは小池、維新は橋下や松井、吉村)の個人的人気に頼る政治スタイルから、『東京の大阪維新』といえる」というkojitaken氏の主張には賛同しますが、とはいえ、油断は禁物とはいえ、「幸いにも」都民ファは「大阪維新ほどの脅威」にはなりえないでしょう。
 大阪維新には自民党を無視して、都構想住民投票を仕掛けるだけの政治力がありました。今の都民ファにはどう考えてもそんな力はない。石原時代の「新銀行東京」のような「毀誉褒貶の多い策」を「話題造りのために」ぶちあげるようなことも小池はしない(というか、できないのでしょうが)。
 せいぜい都民ファも小池も「自公の悪政の加担者」でしかないでしょう。
 何というか、kojitaken氏は「都民ファ」を過大評価しすぎではないか。


立民からも「組」からも見棄てられた東京東部の7区 - kojitakenの日記*1

 今回の選挙戦で目立ったのは共産党候補の街宣であって、立民候補の街宣はついに一度も目にすることも耳にすることもなかった。

 kojitaken氏という人は「社民連初代代表の江田三郎シンパ」を公言しており、明らかに「熱心な共産支持層」ではない。そういう御仁がこの発言です。「彼の誤解」でないのなら立民は最大野党として酷すぎでしょう。まあ、それが事実なら「共産19>立民15」も全く当然の結果ではないか。


都議選、しぶとかった公明党。自民とのサバイバル戦で自民を蹴落としまくる - kojitakenの日記

 公明党大苦戦かと思いきや、自民党とのサバイバル戦となった選挙区で自民候補を落としまくっている。

 どうも「背に腹は代えられぬ」とばかりに「仁義なき戦い」になったようですね。「自民党を蹴落とす」というのは十分「苦戦」でしょう。自民支持層との関係を考えればそうした事態は回避したかったはずです。


【第812回】菅首相は公明党との関係を見直せ « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 都連幹部は「同性愛者など性的少数者LGBT)への理解増進を図る法案や夫婦別姓問題で党内対立が起き、一方で対中非難決議案や入管法改正案を見送ったことで支持層への浸透が図れなかった。これまでの自民党ではありえないことだ」と憤る。

 「そんなん都議選と関係ないだろ」ですね。国基研らしい酷いデマです。本当にそんな自民都連幹部がいるのかどうか。それはともかく「公明党との関係」は見直せないでしょうね(産経の言う「見直せ」とは「縁切り」ですが)。「公明のせいで例の中国非難決議がぽしゃった」「公明と仲良くしても利益がない」などと悪口の産経ですが、そもそもあの決議は「公明の反対がなかろうと」、中国ビジネスを重視する財界の意向で潰れていたでしょう。かつ今の自民は「公明が自主投票(是々非々の関係)や野党共闘に鞍替えしてもいい」といえるような党勢ではないでしょう。まあ、公明の方も「今更自民と縁切りしたくない」「野党共闘参加を表明しても、共産より下の立場になる」で縁切りできない状況ですが。


7月5日(月) 政権交代に向けてステップからジャンプへ―都議会議員選挙の結果について:五十嵐仁の転成仁語:SSブログ

 今回の選挙で目につく特徴の一つは、自民党の敗北です。

 既にkojitaken批判として書いたように「議席を増やした以上」自民は勝者と見なすべきでしょう。
 ただし五十嵐先生も書くように「都民ファ31+共産19+立民15>自民33+公明23」ですし、自民は40議席には届きませんでした。五十嵐先生も指摘するように「都民ファは自公と政策的に大きな違いがあるとは言いがたい」のですが「都民ファへの票の多く」はおそらく「自民批判票」でしょう。
 つまり「自民批判層の票が都議選では、支持層の票より多かった」わけで五十嵐先生も指摘するように自民にとってこの選挙結果はとても手放しでは喜べません。都民ファのような「エセ野党」が存在しない場所では「立民や共産、あるいは野党共闘候補の躍進」が予想できるからです。
 なお、五十嵐先生は「先生の願望込み」ではありますが、これで「野党共闘が進展すること」を期待しています。
 というのも
1)共産を敵視する国民民主が都議選で1議席も獲得できない一方、共闘した立民は議席を倍増させた
2)一方、共産は1議席増にとどまったが議席を増やした上、「共産19>立民15*2」で立民を上回る議席
だからです。これではいかに「保守政治家」枝野代表や福山幹事長の「本音」が反共であろうとも、「反共労組」連合が枝野らにアンチ共産をけしかけようともそうそう共産をバカにした態度はとれるもんではないでしょう。連合としては「たった1議席」でも国民民主で議席がとりたかったでしょうが、それは失敗したわけです。都民ファも「連合に近い立場」とはいえ「国民民主ほどには連合に依存してない都民ファ」が連合にそうそう、へいこらするわけもない。また「都民ファは国政与党ではない」こともあり、連合としては「反共路線」の展開は決して楽ではないでしょう。


東京都議選 共産現有議席確保し勝利/定数2の日野・文京で新議席/自公過半数届かず
 「定数2の日野・文京で新議席」でトータルで1議席増ということは前職で残念ながら落選した方がいると言うことでしょう。

伊藤大気氏(墨田区)は及びませんでした。

という伊藤氏がその方なのでしょう。
 それは残念ですが「定数2」で議席を得られたことは喜ばしいことです。おそらく「自民、都民ファ、共産」の三つ巴での勝利でしょうから。


以下は7/4の記載です。
【7/4の午後7時時点で記載】
 日本共産党と立民が議席*3し、都民ファ議席減する一方、自民が議席増で第一党*4の見込みで「嬉しさ半分、悲しみ半分」の選挙結果になりそうですが、一応、
日本共産党🗳7月4日は東京都議選投票日 (@jcp_cc) | Twitter
kojitakenの日記(ブログ主は都民であり、いつも、割と早い段階で、投開票結果紹介とそれに対するコメントを書いているのでそれなりに参考になる。ただし、俺個人は『社民連支持者だったらしい』彼の『共産党への冷たい評価』『社民連代表・江田三郎への甘い評価*5』などは全く評価していません。彼のコメント欄で悪口したこともあるので彼も俺のことを嫌っているでしょう。俺も彼のことは嫌いなのでお互い様ですが)
など参照しながらいろいろ書きたいとは思います。
 それにしても、午後6時の投票率25% 都議選、前回より7ポイント減 [東京都議選2021]:朝日新聞デジタルというのは投票率が低すぎますね。「高ければいい」という単純なもんでもないですが。まあ、「自公の基礎票の方が、立民、共産より大きい(つまり投票率が低いと基礎票だけの勝負になってきつい)」という問題も俺的にはありますが。それはともかく今回の投票率低下で一番ダメージを受けるのはやはり「前回は風が吹いてそれに乗った」都民ファではないか。
【7/4の午後8時~11時(11時で寝ました)】
 都民ファが衰退したことはいいことですが、「自民第一党の見込み」にはげんなりですね。また都民ファが当初予想より健闘し「第二党の見込み」であることにもげんなりです。

東京都議選の各党予測議席数、NHK出口調査でファ20〜35、自25〜43、公16〜23、共14〜22、立11〜22、ネ1〜3、維0〜2、民0、組0〜1、嵐0、無・他2〜6 - kojitakenの日記
 都民ファ20〜35(現有46から11~26議席減少、都民ファにとって最悪の予想だと46→23で議席半減)
 自民25〜43(現有25議席から最大で18議席増加)
 公明16〜23(現有23を維持できるか微妙、最大で7議席減少)
 共産14〜22(現有18からプラスマイナス4議席程度の増減)
 立民11〜22(現有7から4~15議席増加、立民にとってベストの予想だと、7→21で議席3倍増)

とは「出口調査でこの結果」とは、大分幅のある予想(いつもの予想ではこんなに幅が出ない)であり、まさに大激戦、大混戦でしょう(なお、都民ネット、れいわ、維新にも議席をとる可能性あり)。議席増見込みの共産でしたが「議席減」の可能性も出てきたようでげんなりです。とにかく現有議席を守った上で1議席でも増やしてほしい。しかし「都民ファの健闘&共産の議席減の可能性(意外かつげんなり)」「公明の現有議席割れの可能性(意外だが、アンチ公明として嬉しい)」ですね。
【追記】

7月2日(金) 東京都議会議員選挙での立憲野党へのご支持・ご支援を訴える:五十嵐仁の転成仁語:SSブログ
 共産党議席を増やして都議会第2党*6となって副議長職を獲得し、立憲民主党も躍進して自民・公明で過半数を獲得できず*7小池都知事に大きな打撃を与えることができれば、オリンピックの中止、少なくとも無観客での開催に追い込むことは十分に可能です。
 だからこそ、怖いのは油断です。『毎日新聞』の獲得予測で共産党は(ボーガス注:現有18議席のところ)13~22議席となっていて、「地獄」と「天国」が共存しているような予想が示されています。有利な条件に確信を持つとともに、油断せず警戒心を高めて「大丈夫論」を克服できれば、「地獄」ではなく「天国」への扉を開き、日本の「新しい政治」を生み出せるにちがいありません。

ということで当初から共産の議席が「微妙なこと」は指摘があったようで、それに最近まで気づかなかった小生がうかつでした。とはいえ「言い訳すれば」小生も「油断は禁物」とは一応書いてはいます。
【追記終わり】
 自称「常勝公明(最悪でも現有議席はキープ)」にもいい加減限界が来てると言うことか。正直「出口調査でここまで公明が苦戦してる」のを見たのは今回が初めての気がします。
 しかしNHKの番組を見ていますが「龍円愛梨 - Wikipedia(テレ朝の元女子アナ、前回選挙で当選し、現職)」、
平愛梨 - Wikipedia(女優。サッカー選手・長友佑都の妻)の弟(新人)」が都民ファから出馬(そして当確の可能性が高い優勢)つうのには「そういうタレント(?)候補はやめてくれよ」「やれやれ」ですね。

日本共産党リツイート
自民に衝撃 こんなに負けるのか - Yahoo!ニュース
 東京都議会議員選挙の投票は、4日午後8時に締め切られた。自民党内では当初、「50議席は取れるだろう」という楽観論もあっただけに、それを下回りそうだとの情勢が伝えられ、「こんなに負けるのか」と衝撃が走っている。

 「は?」ですね。議席を増やし「都民ファ、立民を超えて第一党の見込み」なのに「負けるのか」ねえ。「前回の惨敗」「コロナ失政」を考えたら「50議席もとれる」と思う方がおかしい。

日本共産党リツイート
◆踊♥ウタマロ
 小池知事の都政運営「評価する」が64% 都議選 NHK出口調査 | NHKニュース

 「あれだけコロナを蔓延させたのに、何を評価するんだ?」とげんなりですね。とはいえこれで「小池都民ファ議席減の見込み」で「小池が選挙戦に出ずに雲隠れ」というのもわかりませんが。

日本共産党リツイート
◆mold
小金井市漢人明子当選
#野党共闘

 1人区で自民、都民ファを破っての「野党共闘候補」当選のようです。素直に喜びたい。

吉岡正史
 日本共産党は都議選でさっそく
里吉ゆみ(世田谷)
藤田綾子(大田)
当選確実!

日本共産党世田谷地区委員会
 里吉ゆみ候補、当選しました。
 ご支持、支援頂いたすべてのみなさんに心から感謝致します!

日本共産党リツイート
◆前田直人
 定数4の新宿区選挙区では、共産党の大山とも子候補に当選確実が出ています。

日本共産党リツイート
◆前田直人
 定数2の北多摩第4選挙区では、共産現職の原紀子候補に当選確実が出ています。

原のり子事務所
 まずはご支援いただいたみなさん、ありがとうございました。開票結果をうけての原のり子からのご挨拶を、Youtubbeにて配信いたします。

 ということで喜びの表現として「共産候補当確などに触れたツイート」を紹介しておきます。なお、前田氏(朝日新聞記者)は別に共産党支持者ではなく、「自民、公明、立民、都民ファ」の当確もツイートしています。「共産支持者」の俺が「彼のツイート」から「共産候補当確」のみ紹介しています。
 なお、「様々な政治状況の違いがある」ので単純に「当確が早い候補がよい」ともいえないでしょうが、「当確が早い候補」の中には「学ぶべき優れた実践」もあるのではないか。


【書評】『「脱炭素」は噓だらけ』杉山大志著 「中国の野望」に警鐘鳴らす - 産経ニュース
 もちろん「脱炭素否定は嘘だらけ」であり「どのように脱炭素を進めるのか(削減目標をどうするのか、どういう方法で削減するのかなど)」という各論レベルの議論ならまだしも、「脱炭素それ自体を否定する」この類のトンデモ本はお話になりません。「脱炭素に後ろ向き」と環境NPOなどから批判される日本政府ですら「脱炭素の目標値が低すぎる」のであって「脱炭素それ自体」を否定しているわけではない。

評・加藤康子*8(産業遺産国民会議専務理事)

 「はあ?」ですね。Home - 産業遺産国民会議 明治日本の産業革命遺産加藤康子 - Wikipediaでわかるように「産業遺産国民会議」は「温暖化問題についての専門的団体」ではないし、加藤も「温暖化問題の専門家」ではない。つまりは「素人の感想」にすぎないわけで、「おいおい」ですね。つまりは温暖化問題の専門家の肩書きを持つ人間でこんなトンデモ本に好意的評価をする人間はいないと言うことですが。

 脱炭素の勝者はだれか? 中国共産党である。脱炭素により新疆ウイグル自治区で生産される太陽光パネルが普及し、EV車の中国製バッテリー依存が進む。日本が石炭火力から撤退しても、中国は世界に火力発電所を建設し続ける。

 まるで「中国を有利にするための脱炭素」のような物言いですが、デマも甚だしい。
 太陽光パネルやEVの分野で、中国が一定のシェアを有しているとしてもそれは「脱炭素の流れの中で中国が国益を追求した」という話に過ぎません。もちろん太陽光パネルやEVの分野には欧米や日本の企業も進出している。
 仮に「中国が石炭火力の建設を続ける意向」だとしてもすべきことは「そうした石炭火力建設の方針をどう是正させるか」という話であって「中国が建設するなら日本が作ってもいいはずだ」という居直りではない。そもそもウイグルチベット、香港では「中国は少数民族統治の方向性を是正せよ」などという産経文化人が「石炭火力の件」では「中国はその方針を改めよ」とは言わず「日本の居直りの材料にしよう」というのだから全く無茶苦茶です。


【正論8月号】LGBT法案で残念な稲田朋美氏 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース
 昨今は明らかに「極右イメージから脱却したがってる」とはいえ「百人斬り訴訟」「第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長、第三次安倍内閣防衛相と安倍政権下で要職を歴任」の「あの稲田」が賛同するような法案です。
 もちろん阿比留らウヨが悪口するような「左翼的な過激な法案」のわけもない。「LGBT差別は辞めましょう」「LGBTの人権擁護に努めましょう」程度の「誰も反対しないようなこと」しか書いてない。同性婚が容認されてるわけでも何でもない。
 阿比留らウヨ連中の「LGBTへの差別意識」が露呈されてるだけです。
 しかし「稲田への過大評価はしません」があの稲田がLGBT法案に理解を示し、それを阿比留らウヨが「稲田が裏切った」と悪口する日が来るとは昔は思いもしませんでした。
 まあ「LGBT法案へ悪口雑言する山谷えり子(第一次安倍内閣首相補佐官(教育制裁担当)、第二次安倍内閣国家公安委員長)」と稲田は「安倍に重用された」という共通点はあるものの、「安倍退陣後も右翼路線の山谷」、「安倍退陣後は野田聖子*9のような扱い(世間は野田を極右とは評価してない)をされたがってる稲田」という違いが今出てきたわけです。俺的には「思惑が何であれ、山谷より稲田の方がずっとまし」という評価です。
 まあ、LGBT法案について言えば「世界的にもLGBTをカミングアウトしている有名人(政治家、財界人、芸能人など)が増えてる」「LGBT自体は先天的なもの(生まれつき)であり、宗教や政治思想のような後天的なものではない」というあたりが稲田も賛成しやすい理由ではあるでしょう。
 阿比留の駄文にも軽く突っ込んでおきます。

 動機が主観的に「善」であっても、それがいい結果につながるとは限らないのも政治

 そんなことは今更阿比留に言われなくても解っています。例えば

◆515事件(犬養首相暗殺)や226事件(斉藤内大臣、高橋蔵相、渡辺陸軍教育総監暗殺)の実行者は「主観的には善」だろうが、客観的に見ればただの政治テロ
◆「東条内閣の対米開戦」は「勝算があると思うからやった」わけですが、実際には敗北した
◆「企業献金廃止の一里塚」として導入したはずの「政党助成金」が「事実上のつかみ金」として無茶苦茶な使い方をされてる上に企業献金は減ってない

とかそんな例はいくらでもある。
 そんな抽象論ではなく「LGBT法案にどんな弊害があるのか具体的に言ってみろ」という話です。まあ、これはLGBT法案に限らず「外国人地方参政権」「女性天皇」「夫婦別姓」、何であれ阿比留らウヨが反対するもの、すべてに該当しますが。
 つうかむしろ阿比留らウヨの「女性天皇反対!」の方がよほど

 動機が主観的に「善」であっても、それが(ボーガス注:天皇制の維持という)いい結果につながるとは限らないのも政治

じゃないか。

 左派・リベラル勢力*10はそうした自民党内の動きを歓迎し、拍手はしてみせるかもしれない。ただ、それは自分たちの政治活動や目的に利用できるからである*11自民党が少々左傾化したところで、投票先は立憲民主党共産党に決まっている。

 「はあ?」ですね。繰り返しますが「LGBTは先天的なもの(生まれつき)」です。「自分の意思で選ぶ」後天的な政治思想(共産主義など)や宗教(仏教、キリスト教イスラム教など)とは違う。「阿比留や櫻井よしこのようなウヨ」だってLGBTになり得る。というか三島由紀夫両性愛だったようですが。そういうものについて「左傾化」なんて話が何で成り立つのか。
 そもそも「1970年代の党のLGBT認識は差別的だった」と志位氏が党大会で謝罪したことで解るように「左翼ならLGBTに理解がある」つう単純な話では明らかにない。
 それにしても、共産党はともかく「大平正芳*12首相が理想の政治家」という枝野が代表の「立憲民主党」が左翼ねえ。どう見ても「せいぜいリベラル保守」ですが。
 そして「選挙で有利かどうか」をここまで平然と公言するとはねえ。いや有利かどうかは疑問ですし、阿比留の場合、「選挙にたとえ不利」でも自らの「LGBT差別意識」から法案反対でしょうが、それはともかく。
 政治の建前は「選挙に有利かどうか」ではなく「その政治が国民のためになるかどうか」でしょうに。極論すれば「政治的に対立する与党(あるいは野党)が有利になろうとも国益のためにホニャララする」というのが政治の建前です。いや本音は勿論そんなにきれい事でもないでしょうが、それにしたってここまで、恥知らずに「選挙の有利不利」を口にするとはねえ。
 普通、まず最初に来るのは「国益に反する」で、次が「選挙にも不利だと思う(もちろん選挙に不利でも国益に合致してれば推進すべきだが)」でしょうよ。

 ある自民党中堅議員からは、こんなメッセージが届いた。
「こちらはコロナ対策で忙しいのに、次々と余計なことをして、夫婦別姓推進やLGBT法案を衆院選公約に入れろというので、打ち返すのに無駄なエネルギーを使う。自分たちは弱者の味方でいいことをしているつもりだから始末に悪い」
 また、自民党重鎮は嘆く。
「LGBT問題や夫婦別姓に関しては、野党側ははなから一枚岩なんだから、自民党がもめている姿をさらしても野党を利するだけではないか。そういう大局を見渡せる政治家が今は少ない」

 阿比留では「非実在議員」の疑いすらありますが実在だとして「随分と腰が引けてる」もんです。
 阿比留は「名前出すと(野党の攻撃対象になって?)まずい」と思って出さないのでしょうから。「中堅議員」「重鎮」では「何者か正体不明」であまりインパクトもない。まあ、当然ウヨなので「重鎮=安倍前首相、下村政調会長」など「ある程度想像はできます」が正直誰だかさっぱり解らない。
 それにしても立民や国民民主内のウヨ議員(LGBT擁護や夫婦別姓に消極的)の存在を考えると「野党は一枚岩」かどうかは疑問ですが、「野党は一枚岩なのに俺たちがもめてたら、イメージが悪くなる」て「アホか?」ですね。
 むしろ、そんなことより「モリカケ、桜、アベノマスク、河井夫婦の公選法違反(安倍政権時代)」「菅の息子の総務官僚接待(菅政権時代)」などの「疑惑、不祥事」でイメージが悪くなってることを少しは真面目に考えたらどうなのか。
 いずれにせよ「自民党を過大評価はしません」が、安倍の首相辞任で「夫婦別姓推進やLGBT法案を衆院選公約に入れろ」という声が党内から出てくる程度には「自民がまともになった」ようで幸いです。
 俺も自民批判派とは言え「自民が現在、政権与党である以上」、自民が少しでもまともになるならそれは歓迎します。
 残念ながら(?)、俺が「自民支持に鞍替えします」となるほど俺にとって「自民がまともになること」はないでしょうが。

党重鎮はこうも語る。
自民党に投票したくないという人も出てくる。小選挙区だけでなく、比例代表にも影響する」

 イヤー「多分たいした影響はねえよ」ですね。
 まあ、既に上に書いたように「選挙で不利になろうとも阿比留らは自らのウヨ思想からLGBT法案に反対」でしょうし、こういうときに「国益ガー」ではなく「選挙ガー」なんて論外ですが。
 自民支持層において「日本会議などのウヨ集団」が一定の力を持ってることは事実ですが、「土建企業(公共事業目当ての支持)」など「右翼思想」とは関係ない支持層もいる。また、むしろ昨今は「極右政党となった自民に投票したくない」「田中角栄大平正芳などの時代はあんなじゃなかった。安倍首相になってから極右方向に突き進んでおかしくなった」で野党(その場合は立憲民主でしょうが)に投票してる選挙民もあるでしょうし。
 つうか俺について言えば、むしろ「こんな右翼的なことばかりしてるのなら自民党に投票したくない」ですね。いや実際、投票してませんが、「田中角栄大平正芳などの時代」と比べて、安倍政権以降は明らかに極右化してますからね。
 ちなみに、今月号の正論ですがこの阿比留の駄文以外にも

【特集 切り崩される保守】
左傾化する自民党を恥じる(自民党政調会長代理・参議院議員 西田昌司
◆自公に代わる保守・中道政党を(国民民主党・新緑風会事務局長 岡崎敏弘)

だそうです。左傾呼ばわりの理由は阿比留と同じで「夫婦別姓LGBT」でしょうが、「自民が左傾?。はあ?」ですね。あげく「国民民主党提灯記事」。

【正論8月号】日本共産党の同性愛差別史 元板橋区議(元日本共産党区議団幹事長) 松崎いたる - 産経ニュース

 党を除名され、無所属で出馬した板橋区議選も落選。その結果、党を恨んでるとはいえ、松崎も落ちたもんです。同性愛差別というなら

◆「生産性がない発言」の杉田を未だに処分しない
LGBT法案が議論される中で「党所属国会議員から数々のLGBT差別暴言が飛び出した」と報じられる

自民の方が「1970年代の党の同性愛認識には問題があった」と謝罪した共産党より勿論「ずっと酷い」のですが、「自民党御用のウヨ雑誌」で、除名されたとはいえ「元党員」が「共産の同性愛差別ガー」とは常識人にはまねできない醜態です。もちろん松崎は共産党に因縁がつけたいだけであってLGBTの権利擁護をしたいわけでも何でもない。
 まともな人間ならこういう場合「右翼雑誌で右翼にこびる」まねは絶対にしないでしょう。「共産どころか」、左派、リベラル派までもが「あんなレベルの低い反共右翼を相手にできるか」と松崎から距離を置いてしまうし、一方でウヨがこんなことで「元共産党員」松崎を重用するわけもない。「昔からのウヨ仲間」を重用するに決まっています。勿論、そんなことを解った上で「こういう醜態をさらす」ほど松崎が落ちぶれてると言うことですが。まあ、板橋区議選で当選してれば*13、あるいは落選しても「松崎に最低限度の良識やプライドがあれば」、こんな醜態にはならないのですがね。人間、ここまでみっともない醜態はさらしたくないもんです。何せ、「松崎に共産党非難をそそのかしてるウヨ連中(産経など)」ですら内心では松崎のことを「昔は党員だったのに除名されたらあることないこと誹謗するとは呆れたバカだな」とバカにしてるでしょうから。まあ、松崎もそれに気づかないほどのバカでもないでしょうが、「金に詰まってる(ウヨからもらう金がありがたい)」or「共産への恨みがものすごい」ということでしょう。どっちにしろ醜悪ではあります。

【異論暴論】正論8月号好評販売中 メディアぶった斬り 産経新聞に辛口な理由とは - 産経ニュース
 「産経新聞が『ダメな』根源的理由を論ず」と産経新聞の吉田信行元専務論説委員長が書いているのを見て、驚く読者もいるかもしれない。
 戦後、GHQ内の左派や旧ソ連の影響を受けた国内の共産主義者らが日本の弱体化を図った。それは過去の話ではなく、いまなお残るその赤いマグマに対する警戒心が産経には薄いのではないか、というのが吉田氏の危惧だ。

 呆れて二の句が継げませんね。
 まず第一に「日本の弱体化を図った」云々というのが非常識です。「日本の弱体化」を図ったわけではなく「戦前国家主義」を危険視し、「憲法九条」「天皇の象徴化」「教育勅語不敬罪の廃止」「治安維持法の廃止(共産党の合法化)」「政教分離の徹底(国家神道の廃止)」などにより、その「撲滅を図った」にすぎないのですが、どうやら産経にとっては「戦前日本の国家主義」は「戦後も続けていくべき代物」のようです。
 第二に「共産党が最大野党でもない」のに何が「赤いマグマ」なのか。立憲民主党を左翼政党と強弁する気なのか。
 第三に「産経新聞が『ダメな』根源的理由」は「デマ記事常習」なところでしょう。それが「右翼的理由による故意の誹謗記事」か、「取材能力のなさによる誤報」かはともかく。産経がだめなのは「取材もろくにしないでデマ記事垂れ流す阿比留」のようなクズを懲戒処分するどころか、論説委員として重用してるからだろ、「自民党(特に清和会のような右翼系)万歳の右翼」でさえあれば不祥事を起こそうと出世できるからだろ、で終わる話です。他の「産経新聞が『ダメな』根源的理由」は経営難をまともな方法で解消せずに「背任まがいのフジテレビからの支援」という邪道な方法で「解消」していることでしょうか。もちろんそんな文章が正論に載るわけもないですが。
 第四に「LGBT法案や夫婦別姓法案、女性天皇導入論」という「共産主義が何一つ関係ない代物」すら「共産党の陰謀呼ばわりして恥じない産経」のどこが「反共意識が薄れてきた」のか。

*1:「組」とは山本太郎の「れいわ新撰組」のことです。

*2:正直「立民>共産」だと、図に乗って共産をなめた態度をとるのが枝野や福山ですので俺的には「立民が伸び悩んで本当に良かった」ですね(半分は「共産に対して無礼極まりない」枝野、福山らへの嫌み、皮肉、当てこすりですが、半分は割と本心です)。

*3:立民をそれほど評価はしていませんがそれでも都民ファや自公よりはマシだと思っています。

*4:まあ、菅などは「五輪開催方針が支持された」等と強弁するのかと思うとげんなりします

*5:「江田に冷たかった当時の社会党執行部が許せない」そうです。「事情が何であれ」政治的に失敗した江田個人の政治的責任は問わないのかと言いたくなります。

*6:残念ながらそれは難しい情勢です。

*7:自公で過半数は困難なようですが問題は立民、共産でどれだけとれるかです。

*8:第3、4次安倍内閣内閣官房参与(産業遺産登録および観光振興)。加藤勝信官房長官の義理の姉。加藤六月・元農水相の娘。著書『産業遺産』(1999年、日本経済新聞出版社

*9:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て現在、自民党幹事長代行

*10:自民党リベラル派(宮沢喜一元首相、河野洋平元総裁など)」という言葉があることでわかるように「左派と自民党」はともかく「自民党とリベラル」は対立概念ではないのですが、阿比留にとっては対立概念のようです。

*11:「当たり前だろ?」ですね。「自分たちの主張(例えばLGBTの権利擁護)を与党が条件付きであっても受け入れれば」野党が喜ぶのは当たり前の話であって、何を阿比留が問題視してるのか訳がわかりません。

*12:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、田中、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*13:さすがに板橋区議になれば、区議としての実績作りに力を入れるでしょう。反共運動ばかりしてるわけもない。