「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/9分:荒木和博の巻)

予備役ブルーリボンの会会員の本(R3.7.9): 荒木和博BLOG

 令和3年7月9日金曜日のショートメッセージ(Vol.462)。このところ予備役ブルーリボンの会会員の本3冊が相次いで出版されていますのでご紹介しました。
『平成の自衛官を追えて』(飯塚泰樹著・幻冬舎
『国を守る覚悟』(木本あきら著・ハート出版)
『戦うことは悪ですか』(葛城奈海著・扶桑社)
 ついでに、と言っては何ですが前に会で出した『自衛隊幻想』(産経新聞出版)とさらについでに私の『靖国の宴』(高木書房)も紹介しています。

 5分25秒程度の動画です。本文だけで見る気が失せますね。実際見る価値は全くありません。何せこれらの本は拉致問題と必ずしも関係ありません。まあ、拉致と関係ある『自衛隊幻想』の場合でも「自衛隊特殊部隊で拉致被害者救出」という馬鹿げた与太ですが。
 拉致被害者の居場所がわからないのにどこに自衛隊を送るのか。そして「拉致とは違います」が、「プエブロ号事件(1968年)解決、ワームビア君解放など、北朝鮮に身柄拘束された米国人の解放」は「世界最強の軍事大国」米国すら軍事作戦ではなく外交交渉でした。
 しかし荒木ら「極右」では「ある意味当然」ですが、版元が「幻冬舎」を除いて「ハート出版」、「産経新聞出版」、「高木書房」とトンデモウヨ出版社ばかりなのには呆れます。
 何せ

高木書房
◆諸橋茂一『日本が世界の植民地を解放した』(2016年)

ハート出版:出版年順(出版年が同じ場合は著者名順)】
◆青柳武彦『日本人を精神的武装解除するためにアメリカがねじ曲げた日本の歴史』(2017年)
◆佐々木類『静かなる日本侵略:中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』(2018年)
松木國俊*1軍艦島・韓国に傷つけられた世界遺産:「慰安婦」に続く「徴用工」という新たな「捏造の歴史」』(2018年)
◆高田純*2脱原発中共の罠』(2021年)

ですからねえ(呆)。
 なお、荒木が動画で紹介してない『予備役ブルーリボンの会会員の本(勿論すべてトンデモ極右本)』としては

【著者名順】
荒谷卓
◆『戦う者たちへ(増補版):日本の大義と武士道』(2015年、並木書房)
◆『サムライ精神を復活せよ!』(2019年、並木書房)
伊藤祐靖
◆『国のために死ねるか:自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』(2016年、文春新書)
◆『邦人奪還:自衛隊特殊部隊が動くとき』(2020年、新潮社)
◆『自衛隊失格:私が「特殊部隊」を去った理由』(2021年、新潮文庫)

があります。

*1:日本会議調布支部支部長、新しい歴史教科書をつくる会多摩支部支部長。著書『「従軍慰安婦」強制連行はなかった』(2011年、明成社)、『恩を仇で返す国・韓国:韓国を救った「日韓併合」』(2019年、ワック文庫)など(松木国俊 - Wikipedia参照)

*2:札幌医科大学名誉教授。女優・夏目雅子の死因について、テレビドラマ『西遊記』(夏目主演)での放射線汚染されたシルクロードロケの影響で急性白血病を発症したためと主張した。しかし、このドラマでは「中国ロケ」はあったものの、シルクロードでの俳優を使ったロケ撮影は行われておらず、夏目にいたっては多忙のため、中国ロケに参加すらしていなかった(国内ロケのみ参加)ので、明らかなデマである。著書『世界の放射線被曝地調査』(2002年、講談社ブルーバックス)、『核爆発災害』(2007年、中公新書)、『核の砂漠とシルクロード観光のリスク:NHKが放送しなかった楼蘭遺跡周辺の不都合な真実』(2009年、医療科学社)、『核と刀』(2010年、明成社)、『放射線から子どもの命を守る』(2011年、幻冬舎ルネッサンス新社)、『放射能原発、これだけ知れば怖くない!』(2012年、幸福の科学出版)、『誇りある日本文明:中韓が絶対に超えられない、先進と継続の理由』(2017年、青林堂)など(高田純 (物理学者) - Wikipedia参照)