今日の産経&しんぶん赤旗ニュース(2021年7月9日分)

成り立たぬ「勝者なき選挙」/共・立とも議席増 市民・野党が政治動かす
 全くその通りで「議席を増やした政党」が勝者でしょう。その意味では「自民、共産、立民」が一応勝者で、「都民ファ」が敗者になります。「勝敗の主たる理由」と「都議選後の無観客開催決定」からは「敗者は五輪有観客開催派」「勝者は有観客開催批判派(無観客開催、延期、中止の3つを含む)」とも言えるでしょう。
 「自民の勝利(都民ファブームの終了による揺り戻し)」が小幅にとどまったのは「自民の五輪・有観客開催論」への反発でしょう。その結果「都民ファ(無観客開催を主張)の敗北」が当初予想より減る(都民ファから自民に戻る票が減った)とともに、自民への批判票のうち「都民ファに批判的な層」が立民、共産に投票し、両党が議席を増やしたわけです。
 その結果、「東京の感染者高止まり」という事情もあって「都議選後の無観客開催決定」となった。
 勝者なき云々とは事実をゆがめた不適切な見方でしかない。


教員免許更新制に不満噴出/半数超「廃止すべき」/文科省調査
 文科省の調査でこれですからね。もはや「廃止一択」だと思います。というかこういう調査結果を平気で出すと言うことは萩生田も「廃止の方向」に決めたのでないか。「安倍の面子」にこだわってられないと言うことでしょう。
【追記】
 コメ欄でのご指摘によれば「来年の法改正」であって、「今すぐ」ではなく、また「安倍の反発による方針撤回」の可能性も皆無ではないので油断禁物ですが、廃止方針だそうです。ひとまずはグッドニュースですね。それにしても、野党時代に「廃止」を公約しながら「民主党内ウヨ議員に忖度した」のか*1民主党政権時代に廃止しなかったことで俺は未だに菅直人鳩山内閣副総理・財務相、首相を歴任)、野田(菅内閣財務相、首相を歴任)ら民主党政権幹部連中が許せません。
 しかも当時の民主党政権連中の公約違反は「更新制度廃止」以外にも「消費税増税しない(結局、増税した)」「八ッ場ダム建設中止(中止せず続行し、ダムが完成)」「沖縄基地県外移設(自民党政権時代の普天間移設方針を結局沖縄に押しつけようとした)」など山ほどありますからね。
 だから俺は「菅内閣官房長官」「野田内閣経産相」として「公約違反の共犯だった」枝野に首相になってほしいとは「全く思わない」。安倍の「悪夢の民主党政権」には「お前よりはマシだ、ふざけんな」と思うものの、正直俺にとって民主党政権は「高校無償化や子ども手当菅直人首相談話」など評価できる面を配慮しても「公約違反常習」という意味で「悪夢」でした。
 だから立民の連中など、「共産支持」の俺はかけらも信用してないし、絶対に立民なぞ支持しません(「政権当時、公約違反常習だった枝野(党代表)や菅直人、野田(どちらも党最高顧問)が幹部」の立民はかけらも信用できない、しかし、社民党は党勢が弱すぎる、自民二軍の国民民主と維新は論外、というのが俺の共産支持理由です。つまり前も書いてますが「共産主義が支持理由」ではない)。
 しかも「例の対談本出版中止」でわかるように枝野は明らかに「連合にへいこらする反共右派」ですし。「選挙協力で共産の世話になってる」くせに枝野は恩知らずにもほどがある。そんな恩知らずのクズが「まっとうな政治(枝野のスローガン)」とは冗談も大概にしてほしい。


皇位継承順位、結論見送り 悠仁さまご即位以降 - 産経ニュース
 当然ながら「今の天皇が死去か退位」し、その後に即位する「秋篠宮(現天皇の弟)も死去か退位」しない限り、悠仁君(秋篠宮の息子)の即位はあり得ず、それは常識的に考えて「ここ数年のうちに起こりうること」ではない。結局、ウヨの反発を押し切って女帝導入もできず、一方で「ウヨが希望」するものの国民的支持の低い「元皇族復帰」もできず「首相在任中の制度改正」を事実上諦めたのでしょう。


学術会議連携会員の除名要求 慰安婦論文撤回に署名 保守系団体が公開質問状 - 産経ニュース
 そんな馬鹿げた要求に応じる事はさすがに菅ですらしないのではないか。


西村氏「働きかけ」発言、政府火消しに躍起 「圧力」「恫喝」反発強く(1/2ページ) - 産経ニュース
 「西村大臣発言は貸し剥がしという違法行為ではないのか。行政がそんなことをしていいのか」と批判されると、「そんなつもりではない(西村)」などと、しどろもどろになるのだから全くお粗末な話です。


女性専用車、将来は「多目的車」に? - 産経ニュース
 「何のことか?」というと「LGBTの存在」に配慮して、将来は「痴漢撃退車」など、改名するんじゃないかという話です。


【産経抄】7月9日 - 産経ニュース

 終戦直後、日本政府の喫緊の課題は食糧の確保だった。450万トンの輸入がないと多数の餓死者が出る。農林省の試算を基に、吉田茂*2外相はGHQに陳情する。結局70万トンの輸入でなんとか乗り切った。
マッカーサーから数字の杜撰(ずさん)さをなじられると、こう切り返した。
「戦前にわが国の統計が完備していたら、無謀な戦争はやらなかった」。

 完全な逆ギレ発言です(苦笑)。吉田の逆ギレはともかく、戦前日本が「十分米国に勝てる」という「事実に反する」都合のいい試算をし、対米開戦に進んだのは事実です。ただし、それは「統計それ自体のせい」というよりは、日本に都合のいい「ご都合主義な設定」によるものです。当たり前ですが「どんなにまともな統計データ」でも、自分に都合のいい結論を得るために故意に「恣意的な前提を設定」すればいくらでも都合のいい結論はでっち上げられます。先日の「スパコン富岳の計算によれば有観客でも、人数制限すれば感染しない(ただし、世論の反発を恐れて、結局、無観客開催のようですが)」という計算も「富岳のせい」というよりは「会場で誰ひとりマスクを一度も外さない」などの「インチキ設定」によるもののようです。

田村憲久厚生労働相によれば、6月末までに自治体に配送されたファイザー製ワクチン9000万回分のうち、接種されたのは5000万回分。つまり、残りの在庫を保有している自治体の問題だというのだ。どうも政府に都合のいい説明のように聞こえる。
▼昨日の毎日新聞の解説が納得できる。河野太郎ワクチン担当相は、今月から輸入が減るファイザー製への備えとして、職域接種で使われるモデルナ製をあてにしていた。ところが職域接種の申請が予想をはるかに超えた。首相官邸からも職域接種を優先するよう迫られ、自治体の利用分が削られたという。事実なら、政府の失態である。

 「自民党応援団」産経ですら批判する菅政権のワクチン失政です。

*1:そうした忖度に対抗できない「民主党内左派、リベラル派議員」の無能さにもうんざりですが

*2:戦後、東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相