「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/11日:島田洋一の巻)(副題:コロナをなめまくる島田)

◆島田のツイート

島田洋一
 ウィンブルドン・テニス男子決勝。収容人数100%の大観衆の前で試合進行中。もう東京ゼロ五輪と比べる気もしない。まずはトップを替えることだ。

 「英国はワクチン接種が進んでるからだろ。文句があるなら、ワクチン無策の菅政権に言え。今のワクチン接種状況で東京五輪が有観客で開催できるわけがないだろ」で終わる話です。それにしても「トップを変えろ」ねえ。
 やはり「トップ=菅首相」で「安倍再々登板」とでも言い出すのか。どっちにしろ、今のワクチン接種状況では「五輪無観客開催」はたとえトップを変えたところでどうにもなりません。「トップを変えればワクチン接種が進む」と前提しても、今では遅すぎる。

島田洋一
 西村康稔(ボーガス注:コロナ担当)大臣の辞任は当然だが、彼が辞任して済む話ではない。
西村氏「酒禁止、金融機関通じ」発言 批判収まらず釈明、撤回(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 野党は批判を強めている。立憲民主党安住淳*1国対委員長は記者団に「感染対策の失敗のつけを関係者に回している。強圧的な態度で、即刻辞任をしたほうがいい」と述べた。

 過去においては「野党の大臣辞任要求」を言いがかりだとかばってきた島田がまさかの「西村は辞めて当然」だそうです。
 多分、島田が西村に冷たい理由は「コロナ云々」よりも「ウヨ議員として期待していた西村」が大臣になるやそうしたウヨ言動を自重するようになったことでしょうが。
 そして島田の場合、西村発言を批判する理由は「違法な貸し剥がしの疑いがある」「休業支援もろくにしないくせにそういうことを言うのか」などではなく「そもそも酒を出して何が悪いのか」「ワクチン接種も進んでるしコロナは怖くない」なのだから論外です。

島田洋一
◆腰砕けの連鎖。(ボーガス注:無観客開催で)史上に恥ずべきゴーストタウン五輪となる。関係知事たちも情けないが、菅首相は日本の名誉を永続的に貶めた責任を取らねばならない。
◆五輪サッカーの試合を、あくまで観客を入れて実施するとした宮城の村井知事は、骨のない愚かな開催県知事ばかりの中で、見識を示した。全て無観客にすべきと横から要らぬ提案をした秋田県知事は論外。
五輪観客で秋田と宮城の知事意見対立 - 産経ニュース2021.7.11

 「関係知事」とは「首都圏(緊急事態宣言の東京、まん延防止措置の神奈川、千葉、埼玉)以外は有観客でもOK(国の方針としては)」であるところ、結局、無観客にした北海道知事(サッカー)と福島県知事(野球、ソフトボール)です(なお、道知事は自民系、福島県知事はオール与党(自民、公明、立民、国民民主、社民)相乗り)。
 しかし島田も「有観客で開催しろ。制限人数なら問題ない」とはどんだけ無謀なのか(なお、島田の場合、都内での有観客開催すら要求している)。まあ、島田の「アンチ菅」の最大の理由はそんなことではなく「改憲へのやる気のなさ」でしょうが。
 それにしても「島田礼賛の安倍」ですら世論の批判が怖くて「有観客で開催すべきだ」なんて言ってないのにねえ。おそらく今の首相が安倍でも「無観客開催」でしょうがそのときは島田は安倍批判などせず黙りでしょうから全くでたらめな野郎です。

参考

北海道知事、一転「無観客」のわけ 橋本会長からの電話 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル2021.7.10
 札幌市の札幌ドームでのサッカー予選でいったん「有観客」が決まりながら、9日深夜に鈴木直道*2知事が緊急会見して「無観客」を宣言した北海道。わずか数時間で決定が百八十度変わったわけとは――。
 9日午後11時20分、道庁の会見会場に現れた鈴木知事はこう切り出した。
 「ついさきほどまで組織委と協議を続けておりました。札幌ドームでの競技については無観客といたします」
 そのうえで、「道民の安全安心を最優先に考えた結果、無観客で行うことが適切であると判断した」と説明した。
 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言などにより東京都、千葉、埼玉、神奈川の3県の「無観客」開催が決まったことを受け、鈴木知事は「全国で統一的な対応が必要」として札幌でも無観客開催を求めていた。
 「有観客」決定後の9日夕の記者会見で鈴木知事は、「(組織委に)統一的な取り扱いが必要だと繰り返し申し上げてきたが、理解いただけなかったことは残念に思います」と述べ、あくまでも有観客開催を決めたのは組織委だ、と言外ににじませていた。
 そのうえで、有観客とする場合、組織委に対し、▽1都3県から「実質的に観客が来ない対策」を講じる▽それ以外の地域の観客については空港でPCR検査を行う▽午後9時以降の試合は無観客とする――の「3条件」を求めたことを明らかにしていた。
 なぜ、わずか数時間のうちに決定が覆ったのか。
 道側は「3条件」にこだわった。鈴木知事によると、9日夕の記者会見のあと、組織委の橋本聖子会長から連絡があり、「1都3県からの観客を抑えるのは難しい」と伝えられた。複数の関係者によると、医師会などからも反対が伝えられたという。鈴木知事は深夜の会見で「実効性のある対策を求めたが、(実現は)無理だと判断した」と述べた。

「復興五輪の象徴」福島県も一転無観客に 北海道に続き: 日本経済新聞2021.7.10
 福島県の内堀雅雄*3知事は10日、臨時の記者会見を開き、東京五輪ソフトボールと野球が行われる福島あづま球場(福島市)での全試合を無観客にすると発表した。東京五輪パラリンピック大会組織委員会に無観客を要請し、了承を得た。
 9日夜、サッカー男女の予選を観客ありから一転して無観客にすると発表した北海道に続く無観客となる。
 内堀氏は無観客の理由について「県内の新型コロナウイルスの感染状況が悪化している。首都圏の悪化が福島に波及する可能性もある」と指摘。北海道が無観客に転じたことを受け、1都3県以外は観客ありとする「前提が崩れた」と述べた。
 組織委は10日、宮城県茨城県(ボーガス注:ただし、学校連携観戦のみ、一般客は不可)、静岡県は観客ありで開催すると発表した。組織委が改めて3県に意向を確認したという。

五輪観客で秋田と宮城の知事意見対立 - 産経ニュース2021.7.11
 11日に開かれた全国知事会新型コロナウイルス対策本部で、東京五輪会場の観客をめぐって意見が対立する一幕があった。秋田県佐竹敬久*4知事が全面的な無観客を主張したのに対し、観客を入れてサッカーを開催する宮城県村井嘉浩*5知事は、知事会として無観客を提言するべきではないと反論した。
 11日にまとめた五輪関連の提言は、観客の是非に言及しない原案を維持することで決着し、村井氏の意見が取り入れられた格好となった。

*1:民主党国対委員長(菅代表時代)、野田内閣財務相民進党代表代行(蓮舫代表時代)などを経て立憲民主党国対委員長

*2:夕張市長を経て北海道知事

*3:元総務官僚。福島県生活環境部長、企画調整部長、副知事を経て知事

*4:秋田市長を経て県知事

*5:宮城県議を経て県知事