常岡浩介に突っ込む(2021年7月15日分)

常岡浩介がリツイート
◆Ahmad Zaki
 トルコ外相が(なぜか)産経新聞に寄稿。日経や朝日は載せてくれなかったのでしょうか。要は、横浜や仙台にあるギュレン派の学校を日本政府は閉鎖しろ、ということですね。
トルコ外相が寄稿「テロリストに妥協は禁物」 - 産経ニュース
 FETOは多くの国で活動し、学校、語学センター、寮など「教育機関」で洗脳を行っている。テロリストへの妥協は禁物だ。私たちは民主主義と自由を守らなければならない。

 おそらくこれは「常岡の指摘の通り」なのでしょうがこれでは産経は「トルコ政府の下働き」であっておよそジャーナリズムとは言えません(呆)。そして産経は「フェトの学校」から「デマ記事だ」と抗議されたらどう対応する気なのか。

参考

【あの「7月15日の晩」から4年】 日本・横浜のテロ組織フェトの学校前で抗議運動 | TRT 日本語(2020年7月16日)
 日本トルコ文化経済交流支援協会の会員とトルコの民間団体の日本での代表者たちが、「7月15日(民主主義と国民団結の日)」に、日本の神奈川県横浜市にあるテロ組織フェトの学校「ホライゾン・ジャパン・インターナショナルスクール」の前で抗議運動をした。
 グループを代表して演説をした日本トルコ文化経済交流支援協会埼玉支部のラマザン・チェティンコル代表は、テロ組織フェトが2016年7月15日に起こした謀反を非難し、トルコ国民の素晴らしい戦いにより阻止された卑劣な謀反の犠牲となった殉国者にアッラーの加護があるよう祈った。
 チェティンコル代表は、「テロ組織フェトの首謀者フェトフッラー・ギュレンを信じるテロリストらが4年前にトルコの憲法的秩序を破壊するために流血のテロ行為をした」と述べた。
 テロ組織フェトは日本でも世界でも勢力を広げようとしていると述べたチェティンコル代表は、テロ組織フェトが存在している国はどこも、安全が脅威にさらされていると忠告した。
 グループは、警察官に見守られる*1なか、トルコと日本の国旗を手にトルコの国歌「独立行進曲」を歌いながら、横浜港にある一般に開放されている公園からテロ組織フェトの学校の前まで行進した。

【日本】 テロ組織フェト傘下の学校前で抗議デモ | TRT 日本語(2020年8月4日)
 トルコ日本文化貿易支援連帯協会のボランティアとトルコの市民社会団体の名古屋市にいる代表者達は、テロ組織フェトの機関の1つである江西インターナショナルスクールの前でテロ組織に抗議した。

 『日本ウヨの朝鮮学校攻撃、孔子学院攻撃』並の敵意を「日本国内のフェトの学校」に示すトルコ政府関係者です。なお、これらの学校が本当に「フェト系列」なのか、「フェトが本当にテロの首謀者なのか」については無知なので俺は意見を保留します。

常岡浩介
 タリバン上層部に連絡を付けられる日本人は、ハサン中田氏*2*3がIS側についた今、ぼくしかいないかも知れない。日本国にアフガニスタン内戦の当事者が話し合うための仲介を務める意志*4があるなら、自身の旅券問題を保留にして、喜んで協力する

 吹き出しました。本当に常岡にそんな人脈があるなら、「常岡が言うまでもなく」タリバン上層部(またはアフガン政府)が『常岡を仲介人にしてくれ』と日本政府にでもいうでしょう。
 そして、当たり前ですが、この種の「水面下交渉」で「俺が仲介人をやる!」と全世界にツイッターで宣伝しては「仲介人にならない」でしょう。常岡が本気で「仲介人を務める意思」があるならこんな変なことをするわけがない。
 つまりは常岡は「そんな人脈などないこと」を自分でもよくわかってるのに「受け狙い」「話題作り」でこんなこと言ってるわけです。
 で、当然ながら日本政府が常岡なんか相手にしないことを「日本政府は俺を仲介役に頼まないなんてアホだ」と今後放言するのでしょう(そもそも日本政府以前にタリバンもアフガン政府も常岡なんか相手にしないでしょうが)。なるほど過去には『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)という本(常岡と高世の共著)を出した高世仁が今では、こんなデマ屋「常岡」を「リスキーな存在」と見なして、縁切りするのも当然でしょう(高世ブログ、ツイッターではもはや常岡への言及は全くない)。
 とはいえ、こんなことを常岡がやったところで「常岡信者*5」はともかく、まともな人間は「常岡もアホやな」と鼻で笑うだけですが。常岡も全く落ちぶれたもんです。長崎放送を退社しなければ良かったのにねえ。まあ、「長崎放送当時」、常岡が名前を売ったのは「長崎県警の裏金疑惑報道」なので、会社を辞めたら「そっち方面(警察批判のフリーライター)に行くのか」と思ったら、全く経験がないはずの「国際ジャーナリスト」になったあげく「危惧されたとおり」失敗した常岡も意味不明な男ですが(この点は、『退社&独立』が常岡同様に失敗したとは言え「独立前も独立後も中国ネタ」の福島香織は常岡よりは理解できます)。
 それはともかく常岡や福島香織などを見ていて思うことは「寄らば大樹の陰」ですね。
 「どんなブラック企業でもしがみつけ」とは言いませんが、「パワハラ横行、過労自殺続出のブラック企業(会社を辞めなければ気が狂ってしまう)」などよほどの理由がない限り、凡人は「退社などすべきでない」ということですね。あの「独立してもフリーでやっていけそうな」本多勝一氏ですら、コラムに「フリーで食える自信がない」「私は朝日を自分から辞める気はない」と書いて定年まで勤務していたわけです。
 そして常岡や福島の場合、「自分の能力を過信」して独立し、失敗したら「ビジネス右翼(福島)」だの「今回の常岡」のような「受け狙いのデマ屋(常岡)」だのですから醜悪なことこの上ない。せめて「武士は食わねど高楊枝」「渇しても盗泉の水を飲まず」といった「高尚な精神」があればよかったのですが、「残念ながら」そんなものは福島にも常岡にもなかったわけです。

*1:もちろん学校側とこのグループで「流血の事態」になるとまずいので公安が監視しているわけです。

*2:イスラームのロジック』(2001年、講談社選書メチエ)、『ビンラディンの論理』(2001年、小学館文庫)、『イスラーム 生と死と聖戦』(2015年、集英社新書)、『イスラームの論理』(2016年、筑摩選書)、『イスラーム入門』(2017年、集英社新書)などの著者・中田考

*3:常岡の言う「ら」が誰を差すのかは不明です。

*4:そもそもタリバンが「日本政府を相手にするか」「常岡を相手にするか」と言う問題がありますね。「日本政府はともかく」、おそらく常岡が放言するような「常岡への信頼」などアフガン内戦当事者(タリバンやアフガン政府)にはないでしょう。

*5:そんな人間がどれほどいるのか知りませんし知りたいとも思いませんが。