「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/21分:荒木和博の巻)

チャンネル桜北海道キャスター小野寺まさるさんの不思議な体験(令和3年7月21日現地了解): 荒木和博BLOG*1

 7月21日、帯広で小野寺まさるさんに「ひょっとしたら子供の時に拉致されかかったかも知れない」と聞いて現地に連れて行ってもらいお話しをお聞きしました。昭和42年(1967)。ちょうど道内で不審な失踪が相次いでいたときのことです

 6分30秒程度の動画です。呆れて二の句が継げません。小野寺秀(1963年生まれアイヌ民族否定論を放言するトンデモ極右。元自民党北海道議)が仮に誰かに誘拐されかかったとしても、1967年と言えば4歳ですからね。北朝鮮拉致の訳がない。まあ普通に考えて「誘拐未遂」が事実*2だとして

天国と地獄 (映画) - Wikipedia(1963年公開)
【あらすじ】
 製靴会社『ナショナル・シューズ』社の常務・権藤(三船敏郎)の元に、「子どもを攫った」という男からの電話が入る。そこに息子の純が現れ、いたずらと思っていると住み込み運転手である青木(佐田豊)の息子・進一がいない。誘拐犯は子どもを間違えたのだが、そのまま身代金3000万円を権藤に要求する。
 権堂の妻・伶子(香川京子)や青木は身代金の支払いを権藤に懇願するが、権藤にはそれができない事情があった。権藤は密かに自社株を買占め、近く開かれる株主総会で経営の実権を手に入れようと計画を進めていた。権藤は誘拐犯の要求を無視しようとするが、その逡巡を見透かした秘書・河西(三橋達也)に裏切られたため、一転、身代金を払うことを決意する。
 権藤は指示に従い、その後進一は無事に解放されたものの、身代金は奪われ犯人も逃走してしまう。
 戸倉警部(仲代達矢)率いる捜査陣は、進一の証言や目撃情報、電話の録音などを頼りに捜査を進め、進一が捕らわれていた犯人のアジトを見つけ出すが、そこにいた共犯と思しき男女はすでにヘロイン中毒で死亡していた。これを主犯による口封じと推理した戸倉は、新聞記者に協力を頼み共犯者の死を伏せ、身代金として番号を控えていた札が市場で見つかったという嘘の情報を流す。新聞記事を見た主犯は身代金受渡し用のかばんを焼却処分するが、カバンは燃やすと牡丹色の煙が発する仕掛けが施されており、捜査陣はそこから主犯が権藤邸の近所の下宿に住むインターンの竹内銀次郎(山崎努)という男であることを突き止める。
吉展ちゃん誘拐殺人事件 - Wikipedia(1963年発生)

のような「身代金目的誘拐未遂(小野寺は金持ちのボンボンらしいので)」でしょうね。
 まさか小野寺も荒木も本気ではないでしょうが、良くもこんなデマが飛ばせたもんです。
 とはいえ荒木は「4歳の幼児・松岡伸矢君の失踪」を「特定失踪者認定」した前科があるので「予想の範囲内」ですが。
 どっちにしろ小野寺が4歳の時の曖昧な記憶を元に話なんかしても意味がある成果が出るわけもない。


北海道と拉致(R3.7.21): 荒木和博BLOG
 6分11秒の動画です。記事タイトルだけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありません。
 なぜなら「北海道」と拉致は関係ないからです。政府認定拉致被害者に「北海道で失踪した人」などいない。
 つまりは荒木の持ち出す「北海道の拉致」とは「北海道の特定失踪者」にすぎません。
 もちろん国内で既に40人も発見され、足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaを除いて「すべて事件性なし(事故死か自発的失踪)」の特定失踪者など「北朝鮮拉致のわけがない」。
 しかも足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaに至っては「特定失踪者認定された女性が国内で他殺体で発見された上、犯人は北朝鮮と何一つ関係なかった」「遺体を埋めた犯人の自宅が区画整理に係り、掘り起こされる予定になった。自宅が掘り起こされれば、遺体が発見され逃げ切れないと思って(15年の時効*3が成立していたこともあって)犯人が警察に自首」というのだから話になりません。
 しかも「北海道の特定失踪者」には「漁船の遭難」まで入ってるから呆れます。漁船遭難なんて「船が沈没して見つからないだけ」と考えるのが一番あり得る話です。
 なお、荒木は「北海道の特定失踪者」について「北朝鮮によるソ連KGBの下請けじゃないか」「特定失踪者は北朝鮮のスパイ活動に利用されたのではなく、ソ連のスパイ活動に利用されたのではないか」と放言しますが、もちろんそのように判断するまともな根拠は何もありません。
 1)昔も今も「北海道にソ連人(今はロシア人)が沢山いるから」、2)昔は「レポ船 - Wikipedia」というのがあった、その程度のことからの「連想ゲーム」にすぎません。
 まあ、そもそも百歩譲って「北海道の特定失踪者」が「北朝鮮拉致(あるいは北朝鮮拉致ではないとしても犯罪による失踪)」だとしても荒木がすることは「失踪現場での探偵ごっこ」だから話になりません。
 「三億円事件(1968年)」「国松警察庁長官狙撃事件(1995年)」の現場を今更調査しても犯人逮捕に結びつく証拠など得られないのと同様、失踪後、何10年もたってから今更「素人探偵」荒木がそんな調査をしたところで「失踪者の居場所特定」「失踪者の失踪原因の解明」につながったりはしません。

*1:選挙落選で肩書きが『チャンネル桜北海道キャスター』になったわけです。今後『道議として復権』などと言うことがないことを願いたい。しかし「トンデモウヨ」とはいえ、元道議が『チャンネル桜北海道キャスター』とは心底呆れます(追記:コメント欄のご指摘によればそもそも立候補しなかったようです。追記して修正します)。

*2:事実という保証はありませんが

*3:今は時効が廃止されたが当時は15年の時効だった。この事件で刑事時効が成立し、刑事処罰ができず、民事賠償責任しか問えなかったことが「死刑の時効廃止」に貢献(?)したとされる。