今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年8月7日分)

北朝鮮中止求める米韓軍事演習 韓国国会議員が延期を要求|TBS NEWS
 小生もハト派の立場から、こうした要請には大いに賛成の考えです。


北朝鮮政府相手の訴訟で10月にも弁論へ 東京地裁:朝日新聞デジタル
 この種の記事が「産経ではなく朝日」というのが少々意外です。
 「東京五輪」「コロナ禍」という大ニュースがあるとは言え、こうした訴訟がほとんど話題にもならないあたり、拉致の風化を改めて実感します。原告側も「勝ち負け」よりは「話題作りが目的」でしょう*1が、それは今のところ、完全に失敗しています。

 北朝鮮政府を相手取った訴訟は異例。国際法には「国家には他国の裁判権が及ばない」とする「主権免除」原則*2がある。原告側は、2010年施行の「対外国民事裁判権法」の国会審議*3などで政府が「未承認国に裁判権免除を認める法的義務はなく、主権免除の対象外」と述べたことに着目。「日本が国家承認していない北朝鮮には裁判権が及ぶ」と主張しており、地裁の判断*4が注目される。
 東京地裁は18年の提訴以来6回、原告側と協議した。北朝鮮とは国交がなく、大使館など政府を正式に代表する機関*5も日本国内にない*6東京地裁は、訴状など関係書類の送付先がないことを前提に、裁判所の掲示板に書類を一定期間貼り出すことで被告側に届いたとみなす「公示送達*7」を行ったうえで、口頭弁論を開く方針とみられる。

 国際法学的、民事訴訟法学的にはこのあたりは面白いテーマでしょうが、小生も無知なので特にコメントはできません。ちなみに「日本が国家承認していない国には裁判権が及ぶ(政府)」つうなら例えば「台湾」なんかにも「及ぶ」つうのが政府見解なんでしょうか?。なお、「台湾政府が被告の事件」なら主権免除の問題が出てきますが、光華寮訴訟 - Wikipedia(現在も裁判は係争中だが事実上、中国が勝訴、台湾が敗訴(台湾勝訴の高裁判決が最高裁で破棄され、地裁に差し戻し))は「台湾政府が原告」なので主権免除の問題が出てきません。


バレー女子「第2のヨン様」脚光 韓国で日本の人気ぶり報道:東京新聞 TOKYO Web
東京五輪:キム・ヨンギョンを見た日本のファン「バレーボール会場でヨン様を見た」-Chosun online 朝鮮日報

バレー女子「第2のヨン様」脚光 韓国で日本の人気ぶり報道:東京新聞 TOKYO Web
 東京五輪で準決勝に進んだ韓国のバレーボール女子、金軟景(キム・ヨンギョン)(33)が、韓国ドラマブームをけん引した俳優のペ・ヨンジュンさんにちなみ「第2のヨン様」と呼ばれ脚光を浴びていると、韓国メディアが日本での人気ぶりを伝えている。6日付の韓国紙、中央日報は「嫌韓感情も突き破った」と報じた。
 迫力あるプレーが特徴の金軟景は韓国で「女帝」と呼ばれるスター選手で、代表チームの中心的存在。2009年から2年間、日本でプレーしたことがあり「ヨン様」というあだ名は当時から付けられていたという。五輪出場は今回が最後になるとみられている。

東京五輪:キム・ヨンギョンを見た日本のファン「バレーボール会場でヨン様を見た」-Chosun online 朝鮮日報
 「日本人だから当然、日本に勝ってほしかったです。でも、試合を見ながら、韓国のキム・ヨンギョンも応援しました。『ヨン様』がコートに倒れ込んで泣き叫ぶのを見て、あんな選手がいるチームなら負けても納得が行くと思いました」

 この選手のことは全く知らなかったのですが、日本でブームが起こってるのなら「嫌韓国などと言うくだらない感情を持たずに、その選手の能力やキャラクターでファンになっていると言うこと」ですから、大変いいことだと思います。


尹錫悦氏、今度は「福島は放射能を流出していない」発言で物議 : 東亜日報
失言相次ぐユン前検察総長、今度は「福島から放射能流出なかった」 : 政治•社会 : hankyoreh japan
 検事総長時代に「与党の汚職疑惑」を批判。それが与党批判派の支持を集め「次の大統領になってほしい人」で高い順位になるや、検事を辞め、政治活動を始めた御仁ですが、ぶっちゃけ「政治家の器ではない」気がしますね。そして退官し政治活動を始めたことで、検事時代の与党批判も「当時から政界入りの野心があったのか?」「本当に彼の与党批判は公正中立で正当な物だったのか?」と否定的な見方も出てきたわけです。


東京五輪:G.G.佐藤「13年前の韓日戦で凡フライを落として逆賊扱い、失敗学講師として再起」(1/2)-Chosun online 朝鮮日報
東京五輪:G.G.佐藤「13年前の韓日戦で凡フライを落として逆賊扱い、失敗学講師として再起」(2/2)-Chosun online 朝鮮日報
 韓国版「あの人は今」ですね。一応リンクを張っておきます。なお「失敗学講師」とは、佐藤のテレ朝しくじり先生 俺みたいになるな!! - Wikipedia出演のことでしょう。佐藤も落球事件当時は大ショックだったでしょうが、今はこうした冗談も出るようになったわけです。


GG佐藤さんに仰天質問…五輪報道に見る韓国「日本相手なら何でもアリ」
 嫌韓国フジテレビらしい記事で吹き出しました。佐藤本人が朝鮮日報の取材に応じ、記事掲載にも反対してない以上「例の落球劇で『あの人は今』とは失礼(フジ)」などとは成立しない話です。

*1:そもそも原告が勝訴したところで北朝鮮が自主的に支払う可能性は勿論、強制執行がかけられる可能性もない。実際、ワームビア君の遺族が北朝鮮を訴えた民事訴訟で「賠償を認める判決が出ています」が金を受け取れたわけではなく事実上「判決が出ただけ」です(ワームビア訴訟も勿論「北朝鮮非難」の政治的思惑が大きいでしょう)。そのため「事実無根」と反論もしなければ、「主権免除主張(日本政府の主張)」もせず無視(そもそも裁判に応じない)というのが北朝鮮の態度のようです。

*2:ただしこれは原則に過ぎず「例外がありうる」とする見解があることは、「日本政府を相手取った裁判での勝訴判決(韓国最高裁)」で有名になったところです(一方、日本政府や産経などウヨはあくまでも「主権免除」を主張し、韓国最高裁を非難)。なお、このあたり小生も素人で無知なので特にコメントはしません。

*3:無知なのでどんな法律で、どんな審議が行われたか知らず特にコメントはできません。

*4:正直「自民党政権の飼い犬」に腐敗、堕落した日本の裁判所では「主権免除を認めない」判決しか予想できません。

*5:国交がない場合でも台湾のように「大使館に当たる機関が日本国内にある」場合もありますが。

*6:北朝鮮と友好関係にあるとは言え朝鮮総連は「民間団体」にすぎず「北朝鮮を正式に代表」しているわけでは勿論ありません。

*7:こんな公示には勿論ほとんど「何の意味もない」わけですが「国交がないから大使館がない→訴状をどこに送付していいか解らない→公示送達(送り先が解らない場合に一般的に執られる手段)」のわけです。勿論「朝鮮総連ルート」「(北朝鮮と交渉パイプがあるであろう)中国、韓国、ロシア政府ルート」など非公式なルートで訴状を「物理的な意味で届ける」だけならいくらでも届けられるでしょうが「首相の親書」等の政治的文書とは話が違いますからね。そういう「非公式ルート」では法的効力に疑義が生じるのでしょう。