今日の産経ニュース(2021年8/9~11日分)

自民・下村政調会長「衆院選前に総裁選を」 - 産経ニュース
 菅に干されてる石破からの意見なら予想の範囲内ですが、政調会長という執行部の一員である下村が「衆院選挙前の総裁選」、それも「国会議員だけではなく全党員の選挙」を主張するとは意外です。支持率低迷から菅辞任は不可避とみた上で、所属派閥「細田派」の支援で下村自身が総裁選に出馬したいと言うことなのか。


【産経抄】8月11日 - 産経ニュース

菅義偉首相は9日の記者会見で、改めてお盆の時期の帰省を控え、若い年代にワクチン接種を求めた*1。とはいえ、自らの発言に影響力がないことは自覚している*2はずだ。ならば別の発信方法を探すのがリーダーの役目である。

 「?」ですね。「別の発信方法」とは具体的に何か。もしかして「別の発信方法」とは「後釜が誰か*3」はともかく、「菅は首相を辞任して後進に道を譲れ」の婉曲表現か。それともそこまで「菅に冷淡」ではなく「素人(菅)が余計なことは言わなくていいから専門家(尾身会長、8割おじさんこと西浦京大教授など)に情報発信はすべて任せろ」と言う話か。どっちにしろ菅の「コロナ無策」に産経も相当頭にきているようです。とはいえそれでも「菅の面子に忖度してるのか」産経が考える「有効性のある発信方法」を具体的にはっきり書けないあたり「何だかなあ」ですが。


収容継続「不当といえず」 女性死亡で入管庁 - 産経ニュース
 入管庁の酷さには呆れます。もはや国賠訴訟や刑事告発(業務上過失致死など)しかない気がします。


バッハ氏が銀座散策か 五輪相「本人が判断」 - 産経ニュース
 予想の範囲内ですが、呆れて二の句が継げません。「こういう理由で問題ないと思う」といえずに「バッハ会長の判断を信じる」とは「偉いさんのやることはノーチェックか」「我々が銀座散策しても同じ事が言えるのか?。違うのではないのか?。何故、我々、下っ端の判断は信じてくれないのか(皮肉)」と非難されても文句は言えないでしょう。
 なるほど、ビゼー国際柔道連盟会長が「五輪会場で白鵬(五輪関係者とは言いがたい)と集合写真を撮って平然とSNSに掲載する」のもよくわかります。白鵬を叩く連中も「その多く」はビゼールを批判しないのだから全くでたらめ極まりない。


ベラルーシ混乱1年 進む政治浄化 欧米の制裁、効果見えず - 産経ニュース
 勿論、本文を読めば「政治浄化」とは「政敵の弾圧、迫害、粛清」の意味であることはわかりますが、日本において「政治浄化」で多くの人間が連想するのは「政治腐敗(ロッキードリクルート事件など)の撲滅」でしょう。まさか「ベラルーシの独裁的政治」を擁護したいわけでもないでしょうに、何で「政治弾圧(あるいは迫害、粛清など)」と書かないのか不思議です。


野々村真さん体調が悪化 コロナ感染、肺炎で入院 - 産経ニュース
 テレビ出演していた57歳*4のタレント(人生80年時代ではまだ若い)が「重度の肺炎で入院し、人工呼吸器」というのだから改めて「コロナは恐ろしい病気」と実感します。勿論、幸いにして「無症状や軽症」もあるとはいえ、コロナは解らないことが多く、「誰が中等症(重症に急変の恐れあり)や重症(死亡の危険性が大)になるか」解らない点、やはり恐ろしい病気でしょう。野々村の一日も早い回復を祈ります。


首相、薄氷の五輪成功 政権浮揚効果は限定的 - 産経ニュース
 自民応援団・産経らしいですが「限定的」というよりは「ほとんどなかった」といっていいでしょう。この状況下でパラリンピックについて、菅が「有観客開催」「(五輪と同じ)無観客開催」「中止」のどの選択肢をとるのか、気になるところです。


首相、追加経済対策策定を近く指示 1次補正30兆円規模に - 産経ニュース
 「コロナ禍において適切な経済支援」をするなら反対は勿論しませんが、「衆院選前に巨額補正」とはほとんど「買収行為まがい」といっていいでしょう。もちろんそれだけ菅が「支持率低迷に焦ってる」ということですが。

*1:帰省自粛要求はともかく、ワクチン接種要求については「菅政権の無為無策によるワクチン不足で打てないのに舐めてるのか!」て話です。「打ちたくても打てない」のであり、「打ちたくないから打たない」と言う人間は決して多くはないでしょう。

*2:たぶん「自覚してない」でしょうし、この産経の記事には「馬鹿にするな!」「産経は菅政権応援団ではなかったのか!。安倍再々登板希望とでも言う気か!」と激怒でしょう。

*3:産経だと「安倍再々登板」と言いかねませんが

*4:つまりは野々村は東京五輪の開催された年(1964年)に生まれたわけです。野々村と同年齢のタレントについては1964年 - Wikipediaで解ります。