珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年8月10日分)

黒坂真
 選手村のマンションは、東京都が民間から借りているのではないでしょうか。それを宿泊療養施設に使うなら、公共の福祉のために政府は住民の居住権を制限できるという有事法制が必要です。憲法改正も必要でしょう。

 何のことかと言えば、

患者入院制限 方針の撤回を 塩川氏/五輪選手村 宿泊療養施設に 倉林氏/衆参議運委(2021.8.6)
 倉林氏*1は「入院が必要だと医師が判断しても、搬送先が見つからず、在宅を余儀なくされているのが東京の実態だ」と強調。東京では8月に入って以降、自宅療養中だった30~50代の8人が在宅死したとの報道に触れ、「入院できないからだ。政府方針はこうした状況を追認することにほかならない」として、撤回を求めました。
 その上で、今回の方針転換の原因は、宿泊療養施設の不足にあると政府が認めたことに触れ、「ならば施設確保に直ちに取り組むべきだ」と強調。「東京五輪の選手村を使えばいい。収容人数は1万8千人、医師や看護師は7千人すでに確保してある。酸素吸入や抗体カクテルも使えるようにすれば、効率的な医療提供だけでなく重症化防止ができる。五輪中止を即刻決断し、選手村を宿泊療養施設としての転用に踏み出すべきだ」と迫りました。

といった主張への黒坂の言いがかりです。
 吹き出しました。「そうすることの是非」はともかく、普通に考えて「選手村を宿泊療養施設にする」のに「有事法制」「改憲」が必要なわけがない。
 そもそも選手村用の宿泊施設(マンションであれホテルであれ)が「借り上げ」ならば「当初の契約条件と違う」ので、再交渉して「契約変更に応じてくれた場所」について療養施設に使うという主張に決まってるでしょうに。誰が「貸主」の意向を無視して、宿泊療養施設に転用すると言ってるのか。
 しかもこうした言いがかりをつけるだけで「ならば、どう宿泊療養施設を増やすのか」について何も言わないのだから全く黒坂も無責任極まりない。
 大体、

良寛さまと盆踊り - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 立憲民主党長妻昭*2副代表)がきょう、東京五輪閉幕に伴い利用がなくなった関係者用のホテルを宿泊療養施設として活用することを柱とした要請書を厚労省に出したが、政府はこうした最低限の手も打っていない。

という高世記事でも解るように「立憲民主党からも同様の主張がある」のに「共産党だけに言いがかり」というあたり黒坂の異常な「反共右翼ぶり」が露呈しています。

黒坂真
 不破さんが在日本朝鮮人総連合会との交流を再開したのは、朝鮮労働党覇権主義だが平和勢力と見たからです。

 「覇権主義だが平和主義」とは意味不明すぎて頭痛がしますがそれはさておき。交流とは朝鮮総連結成50周年に当たってのあいさつ/日本共産党中央委員会議長 不破 哲三などのことですが、馬鹿馬鹿しくて話になりませんね。交流すると言うことは「相手の主張をすべて全面的に認める」という話ではない。
 真面目に「北朝鮮問題」を考えるのならそれこそ「朝鮮総連との一定の交流」は必要でしょう。朝鮮総連ほど、北朝鮮関係で「信用できる交渉パイプ」も他にないからです。
 そもそも朝鮮総連結成50周年に当たってのあいさつ/日本共産党中央委員会議長 不破 哲三等において不破氏は「言葉を選んでる」とはいえ、拉致問題などで一定の批判もしており、北朝鮮朝鮮総連相手に社交辞令で褒めあげてる「だけ」ではない。

黒坂真リツイート
 藤野保史*3議員。ウィシュマさんがスリランカに帰国せず、不法滞在をすることになったのは男性からスリランカに帰国したら~するぞといった脅迫をされていたからだ、という説があります。真相究明を叫ぶなら、この男性を赤旗が取材し記事にすべきではないですか。
藤野保史
 法務省前スタンディングアクション。ウィシュマさんの妹さんから思いを聞く。「真相究明してほしい」「スリランカで母も待っている」などの痛切な言葉。何としても真相究明を!

 いつもながら「黒坂の非常識さ」がすごいですね。そんなことと「ウィシュマ氏」が「入管の医療ネグレクトで死亡した疑惑」と何の関係があるのか。
 「帰国しなかった理由」が仮に「男性の脅迫」だとして「脅迫した男性が悪い、彼女の死について入管は悪くない」と強弁する気か。
 黒坂はこんな非常識な発言を彼女の遺族(例えば妹さん)の前でも言う度胸があるのか。
 言うまでもないことですが「刑務所の囚人」だって「医療ネグレクトで死なせていい訳がない」。
 もはや大阪経済大学(黒坂の勤務大学)もこの男に何らかの懲戒処分を下すべきではないのか。ツイッター社もアカウントを停止してはどうか。島田洋一や荒木和博など他のウヨと比較してもこの男の異常性、人でなしぶりは度外れています。
 そもそも「医療ネグレクトなどなかった、入管の対応は適切だった」ならまだしも、「こんな意味不明な黒坂発言」は「ウィシュマ氏死亡事件」について何ら入管職員の擁護になっていません。入管側も全く「ありがた迷惑」でしょう。

*1:参院議員。日本共産党副委員長

*2:鳩山、菅内閣厚労相民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党選対委員長(前原代表時代)、立憲民主党代表代行などを経て立憲民主党副代表

*3:衆院議員。日本共産党政策副委員長(幹部会委員兼務)。