珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年8/13日分)

アウンサンスーチー「未来に投資しなさい」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 日本の官民が進めてきた都市開発事業で、賃貸料が国防省に支払われ、国軍の資金になるとして中止を求める声が内外の42の人権団体などから上がっているという。
 これは、ヤンゴンの一等地の1万6千平米の敷地にオフィスや商業施設、ホテルなどの複合施設を建設する都市開発事業「Yコンプレックス」で、ゼネコンのフジタや官民ファンドのJOIN(海外交通・都市開発事業支援機構*1)などが事業に参加、国際協力銀行*2(日本政府が全株を保有)が約51億円を融資している。

 これについては
日本の開発、ミャンマー国軍の資金に? 中止求める声も [ミャンマーはいま]:朝日新聞デジタル2021.6.4
日本のミャンマー開発に人権団体「軍の資金源、撤退を」 [ミャンマーはいま]:朝日新聞デジタル2021.7.15
ミャンマー開発事業から日本企業など撤退求める声明 人権団体 | ミャンマー | NHKニュース2021.7.15
を紹介しておきます。
 こういう問題についてまるで騒がないで、中国ばかり「香港ガー、ウイグルガー、チベットガー(例えば新疆綿を使用しているという無印良品ユニクロへの非難)」なのだから、一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会 | Asian Solidarity Council for Freedom and Democracyなど日本ウヨの「民主化、人権」云々がいかにでたらめかと言うことです。


良寛さまと盆踊り - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 菅内閣支持率が、「朝日新聞」(今月7~8日調査)で28%、NHK世論調査で29%といずれも30%を切り過去最低、不支持率はそれぞれ53%と52%で過去最高。当然の結果だが、支持する人がまだ3割もいることに驚く。

 自民党、菅政権支持者による「いわゆる正常性バイアス - Wikipedia認知的不協和 - Wikipedia」でしょうか。げんなりします。いずれにせよ、菅が企んだ「五輪のメダルラッシュ(日本人選手の活躍)」で「支持率アップ」という企みは何の成果もあげずに失敗したわけです(支持率3割は相当、強固な自民支持層がほとんどでしょう)。さすがに日本人もそこまで脳天気でバカではなかった。
 なお、俺個人としてはもっと理解できないのは「未だに大阪で高いらしい維新の支持率」ですが(菅政権については「緊急事態線や蔓延防止措置」が発令されてない地域では、危機感が低く、その結果、支持が比較的高いのかもしれない)。これまた「正常性バイアス」なのでしょうがコロナ対応であれほどの無為無策ぶりをさらしながら何で支持率が高いのか。いや確かに「自分が感染して酷い目に遭わないと実感しづらい」つう面はあるでしょうが「タレント・野々村真(50代と比較的若く、基礎疾患も別にないらしい)が肺炎で入院、人工呼吸器をつけており当面会話などとてもできない状態」などのニュースだけでも俺は恐ろしいですけどね。
 まあ、「正常性バイアス」といえば未だに「救う会」にへいこらする家族会もそうなのでしょう。
 戦前日本が無謀な対米戦争に突き進んだのも「正常性バイアスの一種」ではあるでしょう。

 お盆をひかえて、「良寛の四季(「良寛の四季」はサングラハ教育・心理研究所会報に岡野守也主幹が連載したエッセイ)」から、心がさわやかになる文章を以下に紹介したい。

 ということで、以前から
菩薩の請願―驚くべき大乗仏教の理想 - 高世仁の「諸悪莫作」日記2020.8.30
古代天皇と仏教―責めはわれ一人にあり - 高世仁の「諸悪莫作」日記2020.9.21
等で紹介している「高世が傾倒してるらしい岡野守也*3(仏教研究者、サングラハ教育・心理研究所主幹)」の文章を宣伝する高世です。
 それはともかく良寛と言えば

良寛 - Wikipedia
 夕暮れ時に、良寛は隠れん坊をして子ども達と遊んでいて自分が隠れる番になり、田んぼにうまく隠れ得た。しかし日が暮れて暗くなり子ども達は良寛だけを探し出せないまま家に帰ってしまった。翌朝早くに、ある農夫が田んぼに来ると、そこに良寛が居たので、驚いて問い質すと、良寛は「静かに!そんな大声を出せば、子ども達に見つかってしまうではないか」と言ったという。

などのエピソードで親しまれていますね(この種のエピソードはググれば他にもありますが)。
 これらのエピソードのかなりの部分はあまりにも「浮世離れしている」ので「後世の創作」でしょうが、とはいえ、良寛が「地域住民に愛された名僧(そして、好人物であるが故にやや世間からずれたところもあったこと)」であったことは事実なのでしょう。
 ただし良寛が全国的に有名になったのは相馬御風が

相馬御風 - Wikipedia
◆『大愚良寛』(1918年、春陽堂
◆『一茶と良寛芭蕉』(1925年、春秋社)
◆『良寛坊物語』(1928年、春秋社)
◆『良寛さま』(1930年、実業之日本社
◆『続・良寛さま』(1935年、実業之日本社
◆『良寛百考』(1935年、厚生閣書店)
◆『良寛を語る』(1941年、博文館)

などでその名を広めて以降のようです(御風以前から良寛についての評伝はあり、御風も著書執筆においてそれを利用しているが、御風以前の良寛評伝は御風の書いた評伝ほど有名ではなかった)。

*1:海外交通・都市開発事業支援機構法に基づくいわゆる特殊会社

*2:国際協力銀行法に基づくいわゆる特殊会社

*3:著書『唯識のすすめ:仏教の深層心理学入門』(1998年、NHKライブラリー)、『大乗仏教深層心理学』(1999年、青土社)、『自我と無我:「個と集団」の成熟した関係』(2000年、PHP新書)、『生きる自信の心理学:コスモス・セラピー入門』(2002年、PHP新書)、『道元コスモロジー:『正法眼蔵』の核心』(2004年、大法輪閣)、『よくわかる般若心経』(2004年、PHP文庫)、『空海の『十住心論』を読む』(2005年、大法輪閣)、『いやな気分の整理学:論理療法のすすめ』(2008年、NHK生活人新書)、『仏教とアドラー心理学』(2010年、佼成出版社)など