今日の産経ニュースほか(2021年8/14日分)(追記あり)

【追記】
 横浜市長選の結果がどうなるか定かでないが、野党候補が勝ったら風雲急をつげるかも - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事をご紹介頂きました。いつもありがとうございます。なお、横浜市長選の結果がどうなるか定かでないが、野党候補が勝ったら風雲急をつげるかも - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)にコメントしておきます。

朝日新聞の8月11日発表の世論調査では
>小此木氏わずかに先行、山中氏ら猛追 横浜市長選情勢調査
とありますので、調査日が9日・10日となると、数日の間にあるていど世論に変化があった可能性ががありますね。わかりませんが。

 そういうことなんでしょうね。で横浜市長選の結果がどうなるか定かでないが、野党候補が勝ったら風雲急をつげるかも - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)にも指摘がありますが、小此木は「横浜選出の三世政治家」で「横浜選出の議員である現首相・菅が支援」です。
 いかに「分裂選挙」とはいえ、この事態は菅にとって「大きな誤算」でしょう。菅が「現職・林市長への多選批判」「自分や小此木が横浜選出」ということで「分裂でも、林現市長にも野党候補にも簡単に勝てる。自民支持層(過去の林支持層)の票の大部分は小此木に来る」と思い込んでいたのでしょう。
 こうなると小此木的には「林支持層の票を切り崩す」以外に現実的な手もないでしょうが果たしてそれができるかどうか。林市長だって、山中陣営だってそんなことは当然予測し、対抗手段を考えてるでしょう。

自由民主党横浜市連は自主投票を決定したが、同党市議36人のうち30人は小此木の支援に回った。
とのことですが(注釈の番号は削除)、もちろん有権者の動向までは指図できません。

 確かに有権者の動向もありますが、果たしてこの「30人」もどこまで本気で支持してるかどうか。
 おそらく相談もなしに頭越しに決められた上「菅や小此木から『従え』と恫喝」でしょうから「自分の有力支持者が公然と林支持」でも黙認する、とか、もっと酷いと裏では「自ら、林支援に動いてる」なんてこともありうる。

巷の噂であるように、たとえば安倍晋三再々登板なんていう声が高まるんですかねえ(苦笑)。仮に高まって、それでまたまた安倍自民党総裁、安倍首相なんていう事態は私としてはもちろんごめんこうむりたいところですが、ただそうなると自民党の今後の衰退は、やっぱり加速するのでしょうね。
 ともかく近いうちに衆議院選挙があるはずで、やはりこの横浜市長選挙は大きな指標になるはず。その結果がどうなるかは非常に興味深いですね。その結果があるいは安倍復権(?)なんていうことの遠因になる可能性もある。ここは私としても大変な関心を持って事態をみていきます。

 「産経や日本会議」などウヨが「安倍復権」を願望しても、さすがにそれはないんじゃないか。
 まず第一に「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが、自民党もそこまで非常識ではないんじゃないか。
 第二に俺は安倍を「強がってみても本質は小心者、臆病者。そして自分の無能さを内心では良く理解している」とみます。現状では当面、コロナの終息はありそうにない。
 この状況で「コロナ対応への批判で早期退陣(菅の二の舞)」のリスクを冒せるほど安倍も勇敢ではないでしょう(そもそも安倍の退陣自体、最大の理由はコロナの蔓延でしょうが)。
 「総裁選がいつになるか*1」にもよりますが、俺的には

◆本命:菅政権の閣僚や党三役*2
 安倍政権官房長官だった菅を首相に担いだように「加藤官房長官自民党総務会長、第四次安倍内閣厚労相を歴任)」「茂木外相(第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済性担当相、第四次安倍内閣外相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任)」「下村政調会長(第二次安倍内閣文科相自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)を歴任)」等を担ぐ。
◆対抗:石破*3や岸田*4
 前回総裁選に出馬し、現在は干されている彼らをあえて担ぐことで「菅から変わったイメージ」を狙う。
 「改憲右派の岸*5から経済の池田*6」「金脈田中*7からクリーン三木*8」のような感じ。
◆穴:安倍*9再々登板、「女性初の首相」野田聖子*10、「世代交代イメージ」小泉環境相

 まあ、「安倍批判派の俺の願望込み」ですが、安倍再々登板はさすがにもはや「穴」だと思います。
 しかし「最大派閥・竹下派の雇われマダム」と冷笑的に見られ、「(非リクルート議員なら)神輿はバカでも構わない(当時の小沢幹事長(海部総裁時代、竹下派出身)の発言とされる)」とまで竹下派から馬鹿にされていたとも言われますが、とはいえ、「安倍晋太郎*11幹事長、宮沢*12蔵相、渡辺ミッチー*13政調会長」など自民幹部がリクルート事件で身動きとれなかった時期に「海部*14首相」を担いだ自民党は「今よりまともだった」ということでしょうか。
【追記終わり】

山中氏・小此木氏・林氏が横一線、松沢氏が追う…横浜市長選の読売情勢調査 : 地方選 : 選挙・世論調査 : 読売新聞オンライン
 なお、横一線とはいえこういう場合「僅差でも当選可能性が高い方を先に書く」ので「僅差」とはいえ、現時点では野党共闘の山中候補が一番、二番手が自民中央が擁立した小此木前国家公安委員長、三番手が林現市長なのでしょう。
 林現市長が「三番手」とは意外です。
 菅政権としては一番避けたいのは「山中候補の当選&林現市長の二番手」、次に避けたいのが「林、山中、小此木」で「小此木が三位に沈没すること」でしょう(ベストが小此木当選、ベターが林当選、小此木二位)。つまり1週間前の「山中一番手予想」を、あと1週間で何とか覆したい。
 「山中候補の当選&林現市長の二番手」では
1)野党共闘を勢いづけるとともに
2)「現職市長に対抗馬を立てて自民分裂選挙になっても、現職にも野党共闘にも勝てる」という判断がミスだった(こんなことなら勝ち負けの見地だけで言えば、自民は小此木擁立を強行せず、林支持で良かった)と批判されることで菅政権の政治力がさらに落ちる恐れがあるからです。
 「菅政権批判派」俺としては何とかこの状態を維持して僅差でも山中候補に当選して欲しい。


リベラル21 お粗末すぎる日本の五輪褒賞金盛田常夫
 いろいろな意味で「びっくり&呆れ」ですね。
 まず第一に「メダル報奨金をもっとつけろ!」なんて主張のどこが「私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル21を創った」なんて話と関係があるのか。報奨金を増額すると「護憲、軍縮、共生」になるのか(勿論そんなわけはない)。
 第二に「スポーツ補助金の増額」ならまだしも、「メダル報奨金」は「五輪による国威発揚」「五輪競技となったメジャースポーツの選手*15でメダル獲得できる人間以外は貧乏なまま」と言う問題があるので「自称リベラル」なら無邪気に「報奨金をもっとつけろ!」なんて言わないと思っていましたが、リベラル21の連中は俺とは「リベラル認識」が違うようです。まあ、俺が「リベラル21の主張にまるで賛同できない」のは昨日今日始まった話ではありませんが。


【孤高の国母】(105)衝撃の皇太子狙撃事件 共産主義者の犯人は - 産経ニュース
 「テロを容認はしません」が「アナキスト」難波においては「アナキスト運動の同志・大杉栄」が虐殺されたあげく、犯行の責任追及がうやむやになった事への「復讐心」があったことは指摘しておきます。
 なお、「プルードンバクーニンアナキズム)とマルクスの仲が悪かったこと」などを考えれば「アナキズム共産主義マルクス主義)」は思想的には別物だと思いますが

難波大助 - Wikipedia
 判決公判で難波は、「日本無産労働者、日本共産党万歳、ロシア社会主義ソビエト共和国万歳、共産党インターナショナル万歳」と三唱

だそうですので「アナキスト」難波においてはそのあたりはあまり「厳密に詰めて考えられてはいなかった」のでしょう。


憲法改正、慰安婦、皇位継承 衆院選にらみ保守層取り込み - 産経ニュース*16

 首相は7月26日発売の月刊誌「Hanada」のインタビューで、憲法改正について「新型コロナウイルスに打ち勝った後に、国民的な議論と理解が深まるよう環境を整備し、しっかり挑戦したい」と語った。

 そういう右翼アピールしても衆院選挙にはほとんど意味ないと思うんですけどね。むしろ衆院選挙というよりは総裁選対応ではないか。支持率低迷もあって、「安倍の細田派」が菅の再選支持を辞めることを恐れて「ウヨネタで細田派にこびてる」だけの話ではないか。
 勿論、「動機が何であれ」菅が非常識なウヨ言動をするのであれば批判するだけの話ですが。
 それにしても「安倍側近(安倍政権官房長官)」だったとはいえ、HANADAなんてウヨ雑誌に良く登場できるもんです。


【産経抄】8月14日 - 産経ニュース

 事実を単純化したり、実態以上に不安や恐怖をあおり立てたりで俗受けを狙う扇情主義(センセーショナリズム)は、日本の報道でも珍しくない。

 おいおいですね。産経の「対馬が危ない(韓国の脅威)」「佐渡や北海道が危ない(中国の脅威)」などの反中国、嫌韓国デマ報道こそがその典型なのによくも言ったもんです。

 政治家やスポーツ選手ら著名人のスキャンダルについては、そんなに微に入り細をうがち書く必要があるのかと感じることが多い。

 スキャンダルの内容によりますね。
 「安倍のモリカケ、桜(公選法違反や背任などの疑い)」「内柴の準強姦疑惑」など「法令や職業倫理に反する行為(その疑惑がある行為も含む)」は「微に入り細をうがち書き、批判を加える必要」は当然あります。
 一方で「不倫問題」は正直「高い倫理が求められる政治家ならともかく」それ以外(芸能人やスポーツ選手)においては「どうでもいい」と俺個人は思います。

 「人流という意味で、五輪開催が人々の意識に与えた影響はあった」。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は12日、記者会見でこう述べたが、(中略)むしろ五輪開催が中止されていたら、退屈して気晴らしに出かける人で人流は増えていたのではないか。

 いつもの「五輪を家でテレビで見るステイホームで五輪開催はむしろ感染予防になった。野党などの開催批判、中止論は間違いだ」という強弁です。心底呆れます。


【浪速風】若者が受けたくなる接種に - 産経ニュース
 「ワクチン不足で受けたくても受けられない」のに「何をバカなことを言っているのか」と言う話です。


「彼らの犠牲があって今がある」元特攻隊員、千玄室さん - 産経ニュース
 そもそも特攻による犠牲など「ただの犬死に」でしかありません。美化するなんて全くふざけています。それにしても「ただの右翼分子」が「裏千家幹部」の肩書きで物を言ってまるで「右翼の心=茶道精神」であるかのように強弁するのには心底呆れます。

*1:衆院選前なら「衆院選大敗(但し政権交代にまでは至らず)」を予測してあえて「石破元幹事長」を二階幹事長、麻生副総理・財務相が相殺として担いで「敗戦責任をかぶせて潰す」という「ばくち」を打つ可能性もあるでしょう。

*2:但し、麻生副総理・財務相や二階幹事長は「首相を目指すことはない」のだろうな、と思います。「安倍が辞めても菅政権で幹部」のうまみを知った彼らは「首相になって退陣のリスク」を犯さないでしょう。特に麻生は首相時代に「かなり評判が悪かったこと」を実体験してますし

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*4:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*5:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*6:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*7:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*8:国民協同党書記長、委員長、片山内閣逓信相、改進党幹事長(重光総裁時代)、鳩山内閣運輸相、自民党幹事長(石橋総裁時代)、政調会長(岸総裁時代)、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣経済企画庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*9:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*10:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題党担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て現在自民党幹事長代行

*11:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党総務会長(中曽根総裁時代)、幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*12:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*13:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(竹下総裁時代)、宮沢内閣副総理・外相など歴任

*14:自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田、中曽根内閣文相を経て首相。首相退任後も新進党で党首

*15:当然ながら五輪競技でないスポーツは沢山あります

*16:こんなのは保守ではなく「ただのデマ極右」です。