「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年8/19分:荒木和博の巻)

寿命は誰でも1日ずつ減っていくという話(R3.8.20): 荒木和博BLOG
 7分38秒の動画です。
 タイトルだけで見る気が失せます。実際、見る価値は全くありません。
 そんなことは荒木に言われなくても「皆解ってる」。例えば「10代の健康な若者」だと「(交通事故などで不慮の死をしない限り)残り寿命が長い」ので「死」は意識しないでしょうが、「60歳で定年退職したサラリーマン」などある程度の高齢者なら、それも「糖尿病など持病がある高齢者」なら誰だって意識します。同年齢の人間もどんどん死んでいきますし。
 そしてそんなことと「拉致被害者の帰国」と何の関係もない。
 まあ、「拉致被害者はいつ死ぬか解らない、遺骨で帰ってきても意味がない」「高齢化する拉致被害者家族(1936年生まれの横田早紀江など)はいつ死んでもおかしくない。存命の内に解決すべきだ」「私、荒木(1956年生まれ)や、救う会の西岡会長(1956年生まれ)、島田副会長(1957年生まれ)もいつなくなるか解らない。死ぬ前に拉致解決をしたい」というなら「その通り」です。そういうことをこの動画で荒木も言っていて、それがこの動画の「本論」です。
 しかし、結局「具体的で現実的な解決案」を何も出さないのだから話になりません。抽象論で「拉致被害者やその家族が存命の内に」「私、荒木が存命の内に」と言っても意味がない。「2002年の小泉訪朝から18年も経ってそれかよ。既に横田滋(1932~2020年)とか死んでるだろ(呆)」と言う話です。まあ、そもそも荒木ら救う会には「拉致を解決する気」は本心では何もないでしょうが。
 さて、この動画で「本論」に入る前の前振りで荒木が「22日日曜日に兵庫の県民会館で無観客で(つまりネット中継で)集会をやります。ただし間違って来場した方も帰らせるのは気の毒なので入場して頂くと思います」と言ったのには唖然ですね。 
 どこの世界に「無観客にしたが帰らせると気の毒だから、間違って来た人は入場させます」なんて対応をする人間がいるのか。そんなんは荒木ぐらいでしょう。荒木が「無観客が流行してる(?)から無観客にするけどそんなことをする必要はないんだ」とコロナを舐めてることがうかがえます。
 疑えば、この発言「間違って来たことにすれば入れてあげます」というアピールかもしれない。
 しかもこの動画で「コロナの報道を見てると、人間はいずれ死ぬと言うことを解ってないんじゃないか、と思う」「コロナに感染しなくても高齢化すれば老衰でいずれ死ぬと思う。場合によっては事故死(交通事故や、『東日本大震災や先日の熱海土砂崩れ』のような天災など)なんかもあり得る」と言い出すのだから呆れます。そんな発言は拉致の解決に関係ない上に、どう見てもこの男はコロナを舐めてます。高齢者のコロナ感染死も「どうせ高齢者は老衰で死ぬだろ。若者(10~30歳代)や中高年(40~60歳代)のコロナ死はともかく、たいした問題じゃねえよ」ととんでもない考えではないか。しかし、荒木がこんな「コロナの危険性軽視発言」ことを抜かしながら、自分は「ワクチン接種」をしていたら「最低のクズだな」ですが、どんなもんか。
 もし荒木が実は接種していて「どうせ人間はいずれ死ぬんですよね。明日、交通事故に遭うかもしれないんですよね。じゃあワクチンなんか打つ必要ないでしょ?」と皮肉言われたらどう答える気なのか。当たり前ですが

◆右翼テロで暗殺された浅沼稲次郎社会党委員長やラビン・イスラエル首相
◆飛行機事故でなくなった脚本家の向田邦子や、歌手の坂本九
◆交通事故で亡くなった貝原俊民・元兵庫県知事や、俳優の萩原流行

のように今でも「人間はいつ死ぬか」わかりません(もちろん医学などの発達でそうした「予想できない死のリスク」は昔に比べればだいぶ減りましたが)。
 とはいえ、「コロナのワクチン接種」のように「予想できる死のリスクを回避する」のは当たり前の話です。「いつ不慮の事故で死ぬか解らないからワクチン接種なんて無意味」と言う話にはならない。


拉致問題を福島から発信する8.28集会: 荒木和博BLOG
 集会タイトルが本当に意味不明です。原発問題や東日本大震災からの復興問題ならともかく「福島から発信」と特筆大書する理由はどこにもないでしょうに。


アフガンの事態から「民主主義」を考えてみた(R3.8.19): 荒木和博BLOG
 6分15秒の動画です。
 タイトルだけで見る気が失せます。実際、見る価値は全くありません。荒木の目的は建前では「北朝鮮民主化」ではなく「拉致被害者の救出」です。
 「拉致被害者の救出」と「アフガンの事態(タリバンの勝利)」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 勿論「北朝鮮民主化」においても「アフガンの事態」は何の参考にもなりません。政治背景がまるで違いますので。
 馬鹿馬鹿しいと思いながら一応見てみます。
 荒木曰く「中国のアフガン進出が心配だ」。
 反中国右翼の荒木らしいですが、何一つ拉致と関係ない。まあ、そもそも「中国の進出」の何が問題なのかよくわかりませんが。
 また「タリバンは中国の支援を受けていたわけでもない」ので、中国が「ガンガン進出すること」もないのではないか。
 そもそもタリバンが「普通の独裁レベル」ならともかく「前回のような常軌を逸したイスラム原理主義体質のママ」なら中国も「さすがにドン引き」で進出を控えるかもしれないし、逆に「かなりまともになった」のなら中国以外も(場合によっては欧米諸国も)進出するでしょう。
 それにしても動画で荒木が「民主主義で大切なことは異論を認めることです、そうしたことをアフガンの事態で感じた」「選挙という制度さえあればいいのではない」(俺の要約)と言い出したのには呆れるとともに吹き出しました。 
 「蓮池透という、家族会、救う会にとっての異論」を認めず、家族会から追放した人間の一人は荒木です。「田中均という、家族会、救う会にとっての異論」を認めず、個人攻撃で外務省退職に追い込んだ人間の一人も荒木です。
 「金大中という異論」を認めず、ついには暗殺(金大中事件)まで画策した「独裁者」朴正熙を「経済成長を実現した」と礼賛したのも荒木です。
 「民主主義否定の独裁体質」の分際でよくもふざけたことが抜かせたもんです。