今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年8月19日分)

拉致被害者の蓮池さん講演(下) 未解決の拉致「関心持って」/兵庫・丹波市(丹波新聞) - Yahoo!ニュース
 一応リンクを張っておきますが、「述べられてる内容」が、俺の興味関心とはずれているので特にコメントはしません。


拉致被害者の蓮池さん講演(中) 突然の拉致「革命家になれ」/兵庫・丹波市(丹波新聞) - Yahoo!ニュース
 一応リンクを張っておきますが、「述べられてる内容=北朝鮮時代の蓮池氏の生活」で、俺の興味関心とはずれているので特にコメントはしません。


拉致被害者の蓮池さん講演(上) 「夢を奪われた」「米朝と切り離した努力を」 | 丹波新聞

 拉致されて5、6年後*1、監視付きだったが、子連れで市内に出掛けた。当時、北朝鮮は5月1日のメーデーで祝日*2だった。あるところで車が止まり、ふと見ると、日本人の取材班だった。おそらく北朝鮮の祝日風景を取材に来ていたのだろう。よく見ると、ドキッとした。知っている人がいて、俳優の中村敦夫さんだった。後で知った話だが、キャスターとして平壌に来ていた。
 一瞬、悩んだ。あのテレビカメラの前に行って、中村さんに「助けてくれ。われわれは拉致されたんだ」と言えば日本に伝わり、救われるかもしれない。
 しかし、いかに愚かであるか、次の瞬間に考えた。おそらく、日本の取材班は、周りを監視で固められていただろう。カメラの前まで行けるわけがない。

 たぶん、中村敦夫の地球発22時 - Wikipedia1984~1988年)でしょう。蓮池氏の拉致が1978年。中村が木枯し紋次郎 - Wikipediaの主演(木枯らし紋次郎)でブレイクしたのが1972年ですので蓮池氏が中村のことを知っていても不思議ではありません。
 なお、ラングーン事件全斗煥大統領暗殺未遂、1983年)などがあるとはいえ、中村の取材で解るように、当時の北朝鮮については日本人は今ほどの否定的な態度ではなかったわけです。

 中国経由で何かやる*3とか、北朝鮮の生活が厳しい状況で人道支援とか、そういったものを見せながら、拉致問題の解決や将来の約束のようなことを総合的に考え、北朝鮮に提示していく必要がある。

 同感ですがそれに反対し妨害してるのは、救う会と家族会ですよねえ。救う会、家族会批判にまでは踏み込んでないらしいのが実に歯がゆい。コメント欄でも指摘がありますが、はっきり救う会、家族会を批判して欲しいですね。


「暑い!そうだ洞窟に行こう!」猛暑が襲う北朝鮮の夏対策 「ドジョウと犬」を食べて…(「イット!」8月18日放送より)

FNNソウル支局・仲村健太郎記者:
 日本ではやはり土用の丑の日、ウナギを思い浮かべる方が多いと思いますが、北朝鮮ではドジョウと犬*4なんです。
 ドジョウに関しては、韓国でも同様のドジョウ料理があるので私もいただいてきました。
 チュオタンというドジョウ汁です。日本のドジョウ鍋とは違い、ドジョウを骨ごとすりつぶして煮込んでいてとっても栄養が豊富なんだそうです。
 食べ物の次は、「熱帯夜対策」編を見ていきます。北朝鮮の場合は、慢性的に電力の供給が止まるので、エアコン、クーラーに頼ることはできません。では、どうするのかと言うと、なんと洞窟に行って寝る人がいるそうです。
 元在日脱北者・金柱聖さん*5への取材によると、1980年代以降北朝鮮は「全国要塞化」というスローガンが掲げられて、いたるところに洞窟が掘られたそうなんです。
 そこに戦車だったり高射砲などが隠されていたわけですが、洞窟からは涼しい風が吹いてくると言うことで、みなさんそれを目当てで自宅から枕を持って出てきて、洞窟の前で雑魚寝をしていたんだそうです。
 ただこの洞窟に寝るというのは、あくまで地方の話です。平壌には洞窟はありません。
 そこで、平壌市民が出向くのは、もっぱら川だそうです。
 最後がストレス解消「レジャー」編です。北朝鮮にもレジャーがあります。平壌には紋繍(ムンス)遊泳場という巨大な施設があります。
 ウォータースライダーが実に13本もあるそうです。
 特権階級だけではなく、一般市民も利用できるということで夏はかなりの人が集まります。
 この遊泳場、以前は電力不足のためにプールの水が交換できなかったり、プールの床が割れて水が漏れたりとトラブル続きだったそうですが、現在の金正恩総書記が実権を握ると速やかにリニューアル工事に乗り出して、市民の心をつかんだ*6という経緯もあります。
 北朝鮮では例年夏になると、こうしたプールだったり海水浴場に人が集まってにぎわってますよというニュースが風物詩のように流れますが、2020年と2021年はやはりこの新型コロナのためか、こうしたレジャーのニュースはあまり見かけません。
 コロナのせいで窮屈で苦しい夏を過ごしているのは、日本も北朝鮮も同じだということです。

 面白ニュースとして紹介しておきます。

*1:追記:コメント欄で指摘頂きましたがワンコリアインタビュー 中村敦夫によれば「1987年」であり「拉致(1978年)から5、6年後」というのは蓮池氏の記憶違いのようです。

*2:共産国ではメーデーが祝日という国は珍しくありません。

*3:これについては例えば、拉致問題に対応するのに、中国と仲良くしていて損はない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照

*4:犬肉料理ですね。犬食文化 - Wikipediaによれば、中国や東南アジアでも食べるようです。「美味しんぼ」(『犬を食べる(上)(下)』(「美味しんぼ」第56巻第5話、第6話:なお、ここでの犬肉料理は中国料理))では「美味しくて元気も出る」と好意的に描かれていました。

*5:著書『跳べない蛙:北朝鮮「洗脳文学」の実体』(2018年、双葉社

*6:別記事新刊紹介:「経済」2021年9月号 - bogus-simotukareのブログでも書きましたが、独裁とは「こうした飴」も通常必要であり、鞭だけでやっていけるものではありません。