今日の中国ニュース(2021年8月20日分)(副題:楊海英のバカさに心底呆れる)

タリバンのカブール攻略と米中・米ロ関係|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 米軍撤退後の『タリバンの政権奪取』について「バイデン政権が予想してなかった」とはさすがに俺は思いません。さすがに「そこまで無能じゃない」んじゃないか?。バイデンの「逆ギレ(俺は間違ってない!)」も「陥落が予想外」ではなく「20年も駐留して成果ないんだから撤退しても仕方ないよね」「過去にサイゴン陥落だってあったじゃん」と思っていたところ予想外に「カブール陥落なんて問題だ、撤退は間違いだった」と「米国内のバイデン批判」が強かったので逆ギレた「バイデン批判が予想外」ではないか(ただしそこまで無能だったと浅井先生は見ています)。
 いずれにせよ、「タリバン政権誕生後のバイデン政権の対応」が「何だかなあ」なのは浅井先生が言うように確かです。
 浅井先生曰く「米国だけでは手に負えない」と中露に協力を求めたところ「さんざん、『権威主義国家(中露のこと)の跳梁を、民主主義国家のリーダー(米国のこと)として許さない』云々とかほざいていたくせに協力依頼とかなめてんのか!」的な思いがうかがえるかなり冷たい「素っ気ない態度だった」とのことです。


「アフガンは明日の台湾」 蔡政権を野党揺さぶり - 産経ニュース
 さすがに「台湾への軍事侵攻など中国はしない」「中国が実行しようとしても欧米諸国も容認しない」「そもそも台湾軍はアフガン軍ほど弱体ではない」でしょう。
 そういう意味では「アフガンは明日の台湾」ではない。
 ただし、一方で「私たちには米国がついてる」と調子に乗って、蔡英文が反中国路線を強める中で、「バイデンと中国が手打ちして、蔡英文がはしごを外され、困った状況になること」、つまり「佐藤栄作蒋介石にとってのニクソン訪中のような事態」は十分あり得るでしょう。そういう意味に限定するなら「アフガンは明日の台湾」は十分あり得るでしょう。


外交部「タリバンは積極的声明の具体的実現を」--人民網日本語版--人民日報

 華報道官は、「(前略)タリバンの指導者と報道官は様々なルートを通じて、国民の直面する問題を解決し、国民の要望を満たし、開かれた包摂的なイスラム政府の樹立に尽力する考えを繰り返し公に表明するとともに、人々の平等、差別の撤廃に尽力すると表明し、前政府職員の赦免を宣言し、女性の言論の自由、就業や教育を受ける権利などを保障していくとした。(中略)中国はこうした積極的な姿勢表明やメッセージに留意している」と述べた。
 華報道官はまた、「我々はロシアなどいくつかの国の政府要人や、少なからぬ海外メディアがタリバンのカブール入城後の各方面での行動を肯定し、タリバンの現在のやり方を良好で積極的かつ実務的なものと考えていること、アフガニスタン情勢はまだ不透明だが、過去の歴史が繰り返されることはなく、現在のタリバンは以前政権を握っていた時よりも冷静かつ理性的であると考えていることにも留意している」と述べた。
 華報道官は、「中国はタリバンがその積極的な姿勢表明を具体的に実現させ、アフガニスタンの各党派、各民族と団結し、対話と協議を通じて、アフガニスタン自身の国情に合い、国民から支持される、広範で包摂的な政治枠組を早期に構築し、温和で穏健な国内・対外政策を実施することを促し、また希望する。様々なテロリズムと犯罪行為を抑え込み、アフガニスタン情勢の平穏な移行を確保し、戦火の苦しみを受け尽くしてきたアフガニスタンの人々ができるだけ早く戦乱を遠ざけ、永続的平和を確立できるようにすることを促し、また希望する」と表明。

 ということで中国が「タリバン政権」について「国土の大部分を支配している以上もはや認めざるを得ない」「タリバンも昔とは違うと表明しているので様子を見たい」とする一方で、欧米などの人権面でのタリバン批判に配慮し「タリバンは『反タリバン派に無法な報復をするのでは?』などの批判派の疑念を払拭すべき」として手放しでタリバンを容認してるわけではないことが注目されます。


◆楊海英のツイート

楊海英
 『(ボーガス注:バブル期には日本企業も海外の土地を買っていたし)中国が日本の土地を買って何が悪い!』と言う人もいるが、中国が内モンゴルウイグルを占領してきた時は“土地を買う→その土地の人口が中国人に逆転される→中国人の言うことを聞け→聞かないなら虐殺”だった。中国に主導権を握られたら先住民はやられるという危険性を日本人は認識すべき

 楊のデマ屋ぶりには、もはや「何と言っていいか言葉もない」ですね。中国国内ならともかく、どうやれば「日本国内において人口が中国人に逆転される」なんて事態がありうるのか。

楊海英
 農村から都市を包囲する、との毛沢東思想で成功したタリバン

 吹き出しました。結果的には「毛沢東同様に農村から都市へ進出した」とはいえ、別にそれは「毛沢東思想に基づくもの」ではないでしょうに。

楊海英
 タリバンは農村に雌伏20年して政権獲得した。日本でも北海道をはじめ各地の土地が中国に買われている。気がつけば、毛沢東の「農村から都市を包囲する」作戦が日本でも実現される危険性がある。

 「米軍撤退後のカブール陥落で、サイゴン陥落を連想した」「反米イスラム勢力という意味でイラン・イスラム革命を連想した」などならまだしも、タリバンからこういう発想をするのが「予想の斜め上」ですが、それはともかく。
 「土地を購入したからと言ってその地方の政治が牛耳れるわけもなく」、明らかなデマであり、「静岡大学(楊の勤務大学)」「岩波書店講談社筑摩書房(楊の著書の版元)」など「楊の周囲」もいい加減、奴に苦言を呈したらどうなのか。
 まさに

楊海英静岡大学教授も、完全にトンデモの域だと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 いいかげん彼の周囲も、彼をたしなめたらどうか。彼のデマぶりは、どうみても「言論の自由」「学問研究の自由」なんてことでかばえるようなものではないでしょうに。(ボーガス注:楊の著書の版元のうち、産経新聞出版文芸春秋など)いわゆる右派系の出版社はともかく、岩波書店とかは、彼の本を出していていいのか。学術書としてはレベルが高いから、彼のデマには目をつむるなんてことで済むような状況じゃないでしょうに。

と言う話です。
 しかし岩波から出した本で「司馬遼太郎賞」を受賞した人間がここまで劣化するとは。正直「反中国発言」は「予想の範囲内」でしたが「大学教授としての誇り」から「さすがに反中国デマはない」と思っていたのですが。

楊海英
【出演前】
 有本香さんの番組、「虎ノ門ニュース」に出ます。
【出演後】
 日本の直面する危機を、滅亡した母国*1と重ねて考え、有意義な時を過ごせ、ありがとうございました。

 昨今の楊の言動からは「予想の範囲内」ですが「ついにそこまで劣化したか」ですね。

楊海英
 最も最近、中国語になった日本語は「達人」。中国流社会主義思想を学ぶ「模範」を「モデル」と言わずに、抗日の対象である日本から導入した「達人」を使うのが皮肉。現代中国語は日本語からの語彙がなければ成り立たない。

 まさにじゃあてめえら産経新聞社社員は、中国製品を使っていないのかという話になる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という批判が該当する話です。
 仮に楊の指摘「現代中国語は日本語からの語彙がなければ成り立たない」が正しいとしても「中国政府」が批判してるのは「靖国参拝」などの問題行為であって「日本のものなら何でも批判」ではない。そもそも鄧小平の改革開放自体、NHKドラマ「大地の子」で描かれていたように「新日鉄(ドラマでは東洋製鉄)の技術支援による鉄鋼所建設」など「日本の支援」もあったわけです。