今日の中国ニュース(2021年8月21日分)(副題:石平のクズさに心底呆れる)

【話の肖像画】評論家・石平(59)(22)歴史カード与えた「靖国」の失敗 - 産経ニュース

 先の大戦A級戦犯についてはいろんな見方や意見*1があるでしょう。だけど、これは日本の内政問題であり、外国からとやかく言われることではありません。もっと言えば、宗教の問題であり、日本政府ですら口を挟める問題でもない。

 「産経と石平ってバカ?」ですね。宗教の問題だと言えば戦犯合祀(戦犯美化)が正当化できるのか。できるわけがない。
 例えばドイツで「リッベントロップ外相(死刑判決)など、戦犯を美化」したら確実に周辺諸国の非難を浴びるでしょう。
 中国がどうこうではなく、我々日本人だってまともな人間にとって「戦犯美化」など容認できる話ではない。
 かつ「宗教の問題だ」というなら「政教分離原則に抵触してる」と言う話になるわけです。
 大体「国内問題」云々というなら「安重根を韓国が英雄として称えようと、産経らウヨは文句言うな」つう話です。

 国のために命をささげた英霊の慰霊をどう行うか、これはとても大事な問題なのです。

 別記事でも書きましたが戦没者慰霊施設なら千鳥ヶ淵がある。
 また「戦没者でも賊軍(土方歳三、白虎隊など)は合祀しない」「安政の大獄で処刑された吉田松陰橋本左内など、戦没者でなくても合祀者がいる(そもそも東条英機*2元首相(死刑判決)、小磯国昭*3元首相(終身刑で服役中、病死)、東郷茂徳*4元外相(禁固20年で服役中病死)、松岡洋右*5元外相(裁判中に病死)など靖国に合祀された戦犯も戦没者ではありません)」靖国は「戦没者追悼施設」ではなく「国事殉難者(勿論、右翼基準での認定)顕彰施設」でしかありません。


【独自】香港の反日団体が「慰安婦」像3体を撤去…「申請なかったと撤去求められた」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
香港の慰安婦像3体撤去 香港政府、撤去しなければ没収と通知 | 毎日新聞
 近年、極右反動化が進む日本マスゴミ(今回は読売、毎日)らしい酷い記事ですね。日本批判を「反日呼ばわり」です。


【話の肖像画】評論家・石平(59)(19)売れなかったデビュー作に注目した編集者 - 産経ニュース

《2002(平成14)年に出版したデビュー作『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)はあまり売れなかった》
《ところが、デビュー作に注目していた編集者たちがいた。新作のオファーがあり、同年中に、『中国「愛国攘夷(じょうい)」の病理―吹き荒れる電脳ナショナリズム』(小学館文庫)、『数字が証す中国の知られざる正体―「21世紀は中国の世紀」のウソを暴く』(日本文芸社)の2冊を新たに出すことができた》
 せっかく、編集者が注目してくださったのに、この2冊も全然、売れない。
 デビューの年の02年に3冊出した後の2年間は1冊も本を出せませんでした。食べていくために、以前所属していた民間の研究機関に頼んで、中国語の翻訳の仕事を回してもらい、何とか生活をしていたのです。
 ようやく、風向きが変わったのは05年。中国で大規模な「反日暴動」の嵐が吹き荒れたことでした。

 この記事を信じれば、まず第一に石平が当初から「中国誹謗のデマ右翼商売」をやっていたことがわかります。そして第二に2002年当時(小泉政権初期)は「今ほど売れなかった」、つまりは「残念なこと」に、日本人がその後、「デマ右翼本を商売として成立させるほど劣化した」と言うことが言えるかと思います。そしてウヨ商売が軌道に乗ると石は「元中国人」という「日本人ウヨ」にはない特徴を売りにウヨ商売を手広くやっていくわけです。


台湾ミステリー小説、民主主義とともに普及 話題作が日本初上陸 - 産経ニュース

 「ミステリー小説は民主主義の社会でないと生まれない」といわれ

 吹き出しました。
 「誰がそんなこと言ってるんだ?」ですよねえ。
 まあ、「社会派ミステリ」「ノワール」だのは「権力批判と見なされ弾圧(社会派ミステリ)」「犯罪を美化してるとして弾圧(ノワール)」つう事もありうるでしょうが、ミステリ一般についてそんなことが言えるとはとても思いませんが。
 戦前日本は「天皇主権国家」でしたが

【発表年順】
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』(1925年)
 名探偵・明智小五郎の初登場作品
海野十三『麻雀殺人事件』(1931年)
 海野の『名探偵・帆村荘六(ほむら・そうろく)』シリーズ第一作。帆村荘六 - Wikipediaにも書いてあるが、この名前は「シャーロック・ホームズ」をもじっていると言われる。
小栗虫太郎黒死館殺人事件』(1934年)
 小栗の代表作の一つ。夢野久作ドグラ・マグラ』(1935年)、中井英夫『虚無への供物』(1964年) とともにミステリマニアによって三大奇書 - Wikipediaと呼ばれることがある。
久生十蘭『平賀源内捕物帖』(1940年)
 1940年上半期「直木賞候補作」の一作(直木賞-受賞作候補作一覧1-20回|直木賞のすべて参照。なお、受賞は逃している)。

などミステリ小説はありますからねえ。おそらくこの点は他の「独裁的国家」も大して変わらないでしょう。
 まあ、例は何でもいいのですが、

◆米国のエラリー・クイーン
◆英国のコナン・ドイルシャーロック・ホームズもの)、アガサ・クリスティー(エルキュール・ポワロもの)
◆フランスのモーリス・ルブラン(ルパンもの)

等をネタに「ミステリー小説は民主主義の社会でないと生まれない」などというのはこじつけでしかない。

*1:まともな人間にとってあの戦争は「無法な侵略戦争」でしかありません。美化するのは日本極右だけです。

*2:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣を経て首相

*3:陸軍省軍務局長、陸軍次官、関東軍参謀長、朝鮮軍司令官、平沼、米内内閣拓務相、朝鮮総督などを経て首相

*4:東条、鈴木内閣で外相

*5:満鉄総裁、第二次近衛内閣外相など歴任