珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年9月8日分)

中国による台湾武力統一の動きは左翼が告発せよ | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 黒坂がツイートで好意的に紹介していたので気づきましたが、一共産党支持者として「松竹*1はアホか」「党本部専従職員だったのに職員退職&離党しただけで終わらず、どこまで右傾反動、反共化すれば気が済むのか(憤激!)」「黒坂なんぞに褒められて恥ずかしくないか?」ですね。まあ、幸いにも松竹に(そして、松竹が在籍するかもがわ書店にも?)「ほとんど社会的影響力がない」のでこんな寝言はほとんど誰からも相手にされないでしょうが。
 「日本共産党は中国の台湾侵攻の危機をもっと批判しろ!(松竹)」てねえ。高世仁や澤藤統一郎などは
政府は日本共産党の中国批判を見習え - 高世仁の「諸悪莫作」日記2019.11.15
澤藤統一郎の憲法日記 » 「香港での弾圧の即時中止を求める」2019.11.16
で「日本共産党は香港問題で中国をしっかり批判した、それに比べて日本政府は」などと好意的に評価していますが、松竹的には「まだ甘い」そうです。
 そもそも「中国の台湾侵攻の危機」なんてことは産経のような極右が騒いでる*2だけで、日本共産党どころか自民だって立民だってそんな中国批判はしていない(まあ正確に言えば自民、立民、日本共産党などは『台湾が独立宣言もしてないのに中国が侵攻することは許されない*3』位のことはさすがに日頃から言ってはいますが。ただし松竹と違い『そんな危機が現実化している』とは見てないのでそんなにガンガン批判したりはしない)。
 大体、どこにそんな中国の動きがあるのか。是非はともかく中国の態度は「独立を画策しているのでは?」と中国が不信の目で見ている蔡英文に対する「独立なんか宣言したらこっちだって考えがあるからな!」「武力侵攻なんかできないと舐めてるのか!」という政治的牽制でしか有りません。松竹のような「反中国(そして台湾ロビー?)」は故意に無視しますが、ここまで中台関係が悪化したのは蔡英文の総統就任後であって馬英九総統時代には「それなりの友好関係」でした。
 蔡英文が独立宣言しない限り、軍事侵攻なんかあり得ない。いや独立宣言してもおそらく「速攻で侵攻」ではなく「経済制裁で締め上げた上で独立宣言撤回を迫り、それでも応じない場合に侵攻」でしょう。そうそう簡単に侵攻なんかするわけがない。
 そういう意味では「侵攻回避」で大事なことは「蔡英文に独立宣言させないこと」なのですがそのあたり松竹が何を考えてるかさっぱり解りません。
 「蔡英文が独立宣言したら認めるのか(つまりいわゆる『一つの中国』を認めないのか)」どうかについて松竹が故意にごまかして逃げてるとしか思えない。正直、「松竹の本」を今後読む気が全くなくなりました(たぶん過去に一冊も読んでない)。かもがわ書店は場合によったら読むかな。
 それほど、かもがわの本を多く持ってはいませんが、既に

大西広チベット問題とは何か:「現場」からの中国少数民族問題』(2008年、かもがわ出版
蓮池透『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版

を持っていますし(なお、大西本は『かもがわ書店社員』の『アンチ中国』松竹と違い、松竹ほど反中国ではありません)。


◆黒坂のツイート

黒坂真
 日本共産党中央の政策委員会に長くお勤めだった松竹伸幸さんが、中国を批判する反戦平和運動を、と九条の会に問題提起。

 「九条の会」とは「憲法九条を擁護すること」を最大公約数とした団体であり、「中国をどう評価するか」など、会の目的にしてないので松竹も黒坂もとんちんかんとしか言い様がないですね。高世の9条の会に「基地引き受け論」を吹っかけた - 高世仁の「諸悪莫作」日記レベルに馬鹿げている。
 まあ、上に書いたように俺は松竹の中国認識は明らかに「右方向」に歪んでると思いますが。松竹が離党したのも「当然だった」というべきでしょう。

黒坂真
 吉岡正史さん。(中略)大会が次の中央委員を選ぶと言うが、実は党首が自分を選んでいる。共産党の党首は事実上終身制。

 やれやれですね。
 黒坂が『共産党の党首は事実上終身制』と「事実上」などという「謎の言葉」をつけているのは「党首(委員長)」だった不破氏が今は「党幹部」とはいえ「党首」を退任し、「常任幹部会委員の一人」でしかないからです。
 なお、不破氏は党付属社会科学研究所長も兼務していますが、この所長ポストをまさか「事実上の党首」とはいえないでしょう(ただし黒坂のような『反共デマ屋』が「研究所長=事実上の党首」と仮に強弁したとしても、何ら驚きはないですが)。
 それはともかく、「明らかに終身制ではない」のに、デマと強弁も大概にしたらどうなのか。
 もちろんいくら「肩書きが常任幹部会委員の一人でしかない」とはいえ他の「常任幹部会委員」、特に若手の

吉良佳子氏(1982年生まれ)
 参院議員。党青年・学生委員会責任者
◆山添拓氏(1984年生まれ)
 参院議員。党政策副委員長

などと「レジェンド・不破氏が同格」のわけもないですが、肩書き的にはもはや不破氏は党首どころか「ナンバー2(現在は小池書記局長)とかナンバー3とか」そんな地位にもない。
 少なくとも「肩書き的」には

◆最高顧問
 菅直人*4野田佳彦*5元代表(元首相)
◆常任顧問
 岡田克也*6海江田万里*7元代表

などという役職で「元党首」を処遇している立民党よりも不破氏の扱いは「ある意味劣る」といえるでしょう(ただし名誉役員になってしまうと完全なご隠居になりかねないので、不破氏は現役には一応とどまるわけです)。
 勿論そこには
1)「枝野*8代表ら執行部との関係が必ずしも良くない菅元代表ら」と「不破氏子飼いの志位委員長(不破委員長時代の書記局長)」
2)日本共産党にとってレジェンドと言っていい不破氏に対して、そこまでは言えない菅元代表
という違いがあり、だからこそ不破氏が「低い地位」でも問題ないという要素はあるでしょうが、いずれにせよ不破氏が、黒坂のような「万年党首」的な批判に一定の配慮をして今の地位にあることは確かでしょう。つまり現状は少なくとも「終身党首」ではない。

*1:著書『「基地国家・日本」の形成と展開』(2000年、新日本出版社)、『「集団的自衛権」批判』(2001年、新日本出版社)、『反戦の世界史 国際法を生みだす力』(2003年、新日本出版社)、『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社:以上、2006年の党職員退職前)、『レーニン最後の模索:社会主義市場経済』(2009年、大月書店)、『マルクスはどんな憲法をめざしたのか』(2010年、大月書店)、『幻想の抑止力:沖縄に海兵隊はいらない』(2010年、かもがわ出版)、『憲法九条の軍事戦略』、『集団的自衛権の深層』(2013年、平凡社新書)、『13歳からの領土問題』(2014年、かもがわ出版)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。 理想と、妥協する責任、その隘路から。』(2015年、小学館)、『歴史認識をめぐる40章』(2015年、かもがわ出版)、『「日本会議」史観の乗り越え方』(2016年、かもがわ出版)、『対米従属の謎:どうしたら自立できるか』(2017年、平凡社新書)、『日韓が和解する日』(2019年、かもがわ出版)、『安倍政権は「倒れた」が「倒した」のではない』(2020年、かもがわ出版)、『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書)、『13歳からの日米安保条約』(2021年9月刊行予定、かもがわ出版:以上、2006年の党職員退職以降)

*2:但し産経もどこまで本気か疑問ですが。

*3:なお、『台湾が独立宣言したら?』については『そうした危険な冒険を台湾はすべきでない』が自民、立民、日本共産党などのスタンスでしょう。まあ、欧米もそういうスタンスでしょうし。

*4:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相など歴任

*5:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)など歴任

*6:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表など歴任

*7:民主党政調会長鳩山代表時代)、菅内閣経産相民主党代表など歴任

*8:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表