黒井文太郎&常岡浩介に突っ込む(2021年9月9日分)

731部隊や関東軍の文書公開 ロシアが歴史問題で日本けん制か | 毎日新聞
 常岡がリツイートしたので気づいた記事ですがどういう了見で、毎日新聞はこんな記事を書くのか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。
 確かにプーチンにそういう思惑はあるかもしれませんが、「そういう思惑が成り立つのは、今の自民党が日本の戦争犯罪をできる限り矮小化しようとする歴史修正主義右翼で、かつ、そうした自民党を恐れて、毎日新聞など日本マスコミがまともに批判しないから」と言うことについての反省は毎日新聞には何もないのか。

常岡浩介
 ひるおび、後藤健二さん殺害時に「助けられたはずという話はするな」と指示され、拒絶したところ、番組側から出演ドタキャン帰宅させられた思い出

 「八代の反共デマ」について「ひるおび」が共産党に抗議されてる件について「俺もひるおびでは酷い目にあった」と言い出す常岡ですが、「共産党の抗議でひるおびが、世論の批判を浴びないとそういうことが言えないの?、だせえな(失笑)」ですね。

常岡浩介
 911事件の時はチェチェン独立派に従軍してたし、イラク戦争の時はチェチェンやロシア・旧ソ連アフガニスタンの話題では食えないので、カネを稼ごうとつまらないイラクを取材した。中東は何度取材してもつまらない。アルカイダだのISだのは、インタヴューしてもなにも面白い話をしてくれない。

 「何だかなあ」ツイートですね。
 「チェチェンやロシア・旧ソ連アフガニスタンの話題では食えない」て、「需要の問題」もあるでしょうが、常岡に「才能がないだけ」ではないか。そもそも「長崎放送時代」は警察周りしていた奴が、「戦争ジャーナリストという畑違いに分野に行くこと」自体が無謀ではなかったか。
 あげく「イラク戦争の時はカネを稼ごうとつまらないイラクを取材」てこんなことを言う奴に「取材を頼もう」という人間はまずいないでしょう。自分から世間を狭くして常岡はどうするのか(しかも、そんな常岡にはイラク戦争についてのろくな本がないのだから滑稽)。
 そこは「私個人はチェチェンやロシア・旧ソ連アフガニスタンの方が興味があったのだが需要が少なかったので、需要と興味関心のバランスをとってイラク取材をした」「イラクがつまらないというわけではないし、取材はきちんとしたつもりだが、個人的にはアフガンなどの方が興味がある」とかもう少し物の言い様があるでしょう。
 そして

アルカイダだのISだのは、インタヴューしてもなにも面白い話をしてくれない。

という常岡の言う「面白い話」とは何なのかはともかく、別に「ISやアルカイダ」に限らず取材相手は宣伝狙いで「取材ウエルカム」という相手でもない限り、「ジャーナリストが勝手に取材に来ただけ」なのだから好んで話をする義務はない(まあ「取材ウエルカム」の場合だって「ジャーナリストが取材したい話」と「取材相手が宣伝したい話」は必ずしも一致しませんが)。
 「面白い話をしてくれない」とぼやく前に「俺の取材能力がないのか?。」という自省をしたらどうなのか。

常岡浩介がリツイート
 プーチンは「9.11」の局面を、最大限に利用したと言える。イスラム主義の「過激化」に、手を貸すことさえしたかもしれない。ジャーナリストの常岡浩介さんは、英国に亡命していたリトビネンコ氏から「FSB*1アルカイダザワヒリを訓練し、外交旅券を渡していた」との証言を引き出していた

 アレクサンドル・リトビネンコ - Wikipediaによれば、「リトビネンコが死んだのは2006年」なので何と「約15年前の仕事」を自慢してるわけで常岡も呆れたバカです。
 そして、この「リトビネンコ発言」について、常岡は「裏はとれた」のか。リトビネンコがプーチンと敵対関係にあることを考えれば、「裏をとらなければ」うかつに信用できる話ではありません。

黒井文太郎
 「コロナは自然発生か研究所流出か?」は最重要な問題だと思うのですが、日本の新聞・TVは何故かほぼスルーですね。

 イヤ、別にスルーしていいんじゃないか。
 というのも
1)研究所流出説にはまともな根拠はない(WHOも各国政府もそんな見解ではない)。明らかに「アンチ中国のウヨ」が「中国叩きのため」に「流出したに違いない」という結論ありきでやってる
2)しかし、(WHOや各国政府はそんな見解ではないと簡単に片付けるのならともかく)まともな根拠がないことを説明するのにそれなりに手間がかかる
3)(米国と違い)日本国内で流出説支持者が少ない*2ので批判する動機に欠ける
からです。
 もちろん「コロナの治療」という意味では「流出したかどうか」には全く意味はありません。

*1:KGBの後継組織でロシアの諜報機関

*2:というかそういう説自体がそれほど知られてない。