今日の中国ニュース(2021年9月15日分)(副題:楊海英のバカさに心底呆れる)

中国からみた自民総裁選 日本政治「混迷期に」: 日本経済新聞

 二階俊博幹事長が党内でどこまで影響力を保つか。

 中国がその点を気にするのは「ある意味当然」でしょう。「極右・安倍政権」誕生以降、「親中国」であることを躊躇なくアピールする自民幹部は今や二階氏ぐらいしかいないからです。
 そして「可能ならば、次期総裁は岸田元外相が一番望ましい」という気持ちではないか。「元外相の岸田氏」とは過去にやりとりがあるものの、他の面子とはやりとりがなく「何を考えてるかがまるで読めないから」です。かつ他の面子は「派閥ボス」でないので岸田に比べて党内基盤が明らかに弱い。


中国、TPP加盟を正式申請 アジア貿易主導権狙う: 日本経済新聞
 「TPP加盟申請の是非」はともかく「日本、欧米、アジア」の多くの国が「国益になる」との考えから参加している以上「中国が参加を考えてもおかしくない話」です。
 ところが

 アジア・太平洋地域の貿易で主導権を握りたい考え

などとまるで「TPP乗っ取りの企み」ででもあるかのように書くのだから日本マスコミの反中国には心底呆れます。


「 『情報と国家』、日本への警告の書 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト

 南モンゴル*1出身で天安門事件勃発の年に来日、21年前に日本国籍を取得した楊海英氏は、南モンゴルの亡命団体が北京五輪開催の2008年に活動本部をドイツから日本に移した*2時のことを振りかえる。
「在京の中国共産党工作員が『やっと、ウチの縄張りに来てくれた』と喜んだ。中国に甘いドイツ*3ですが、当局は情報活動に対しては厳しく、中国人工作員が亡命モンゴル人の組織に手を出すことは許さなかった。ところが日本ではどうにでもなるというので、日本で闊歩する工作員たちはとても喜んだのです*4
 事実、南モンゴル人組織の本部が日本に移された時から、ベテラン工作員らは組織のメンバーを逐一調べあげ、介入し、内部分裂を起こさせ、最終的に組織は機能不全に陥った。

 楊と櫻井のデマ屋ぶりにはいつもながら呆れます。その「南モンゴル人組織の内部分裂」は「分裂理由が何か」はともかく「中国の介入」が原因ではなく「政治団体で普通に良くある内紛事件の一種」にすぎないでしょう。しかし「俺たちは常に正しい、間違いはすべて中国の謀略が原因」と放言して恥じないバカが楊だということです。

 ニュージーランドはほとんど中国に乗っとられたと言われるほど、中国の工作に浸透されている。

 ニュージーランドに対してどれほど失礼なのか。そもそもニュージーランドのどこが「乗っ取られている」のか。


米軍制服組トップ トランプ発言懸念し中国軍に秘密裏に連絡か | 米中対立 | NHKニュース

 アメリカのトランプ前大統領が中国に対して挑発的な発言を繰り返していたことなどについて、アメリカ軍の制服組トップが「戦争になるのではないか」と懸念し、中国軍側と秘密裏に連絡をとり「攻撃することはない」と連絡していた可能性があることがわかりました。
 これは、アメリカの著名なジャーナリストのボブ・ウッドワード*5らが来週発表する、ホワイトハウスの内幕を描いた本の中で明らかにしたもので、有力紙ワシントン・ポストなどがその内容を報じました。
 それによりますと、アメリカ軍の制服組トップのミリー*6統合参謀本部議長が去年10月、当時のトランプ大統領が中国に対して挑発的な発言を繰り返していたことなどについて「戦争になるのではないか」と懸念し、中国軍側と秘密裏に連絡をとり「中国を攻撃することはない」と伝えていたということです。
 さらにミリー統合参謀本部議長は、トランプ氏が去年11月の大統領選挙で敗れたあと情緒不安定になっていると考え、軍の高官に対し、最高司令官である大統領が出す、核兵器の使用を含む、すべての命令について自分に必ず知らせるよう指示したということです。
 これについてトランプ氏は「中国に対する攻撃は考えたこともない」と反論し、強く否定しています。

 真偽不明ですが事実ならば「おいおい」ですね。米軍幹部も

中国側に『トランプの暴言はまともに相手にしないでくれ』と伝える

なんてことを喜んでしているわけもなく、「俺、何でこんな恥ずかしいことやってるんだろう」と思いながらも「そうせざるを得ないほどトランプが気が狂ってる」と思わざるを得なかったのでしょう。

*1:内モンゴル自治区のこと

*2:何故「ドイツから日本に移した」のか知りたいところです。

*3:というのは楊が勝手に放言していることであり、おそらく事実ではないでしょう。

*4:そもそもそれが事実なら「何故、楊は欧米の大学に移籍しないで、日本で静岡大学教授として活動しているのか?」と言う話です。完全に「モロバレの嘘」です。

*5:著書『大統領の陰謀』(共著、1980年、文春文庫)、『ブッシュの戦争』(2003年、日本経済新聞出版)、『グリーンスパン』(2004年、日経ビジネス人文庫)、『ディープ・スロート:大統領を葬った男』(2005年、文芸春秋)、『オバマの戦争』(2011年、日本経済新聞出版)、『恐怖の男:トランプ政権の真実』(2018年、日本経済新聞出版)

*6:陸軍参謀総長統合参謀本部議長など歴任