今日の産経ニュースほか(2021年9/29日分)(副題:自民総裁選雑感(9/29)など)

自民党総裁選をインドはどう見ているか 近藤正規(国際基督教大学上級准教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 安倍信者の集まり「国基研」なら予想の範囲内ですが「インドでは安倍再登板を望む声も大きい」と言い出すので吹き出しました。
 それ「仮に事実だとしても」単に「国基研」が付き合うインド人がそういう連中ばかりだってだけの話でしょうよ。そもそも安倍が出馬してないのに何でそういう話になるのか。誰が総裁になろうとも「反インド」だの逆に「インド万歳」など考えがたい。
 そもそも「中国、韓国、ロシア」ならまだしも、インド外交なんてどう見ても総裁選の争点になってない。
 もちろんインドは「日本の隣国でもない」ので基本的にインドは、自民党総裁選なんてほとんど関心なんてないと思います。
 しかし、「拓殖や国学院国士舘」と言った右翼大学ならまだしも、ICUの准教授にこんなトンチキ右翼がいるとはねえ。


「ゴルゴ13」連載は継続 さいとうさんの遺志継ぎ - 産経ニュース
 「さいとう(1936年生まれ)が生前のうちに、きれいに終わらせる」という噂もありましたが結局はそうならなかったわけです。
 作者の死後も連載が続いているマンガ「クレヨンしんちゃん」、「ちびまる子ちゃん」や作者の死後も「マンガ連載は終わっている物のアニメが続いているマンガ」である「サザエさん」、「ドラえもん」と同じで「巨大ビジネス」になりすぎて、今更辞めるに辞められないんでしょうか。そもそもゴルゴの連載は1968年開始なので「今から53年前」。ゴルゴが当時20歳(つまり1948年生まれ)と仮定しても、73歳で現役の殺し屋という不自然極まりない話なのでこれを機に「打ち切っていい」と思うんですけどね。
 過去に

Category:絶筆作品の漫画 - Wikipedia
参照
HOTEL - Wikipedia石森章太郎:1938~1998年*1
総務部総務課山口六平太 - Wikipedia高井研一郎:1937~2016年)
風雲児たち - Wikipediaみなもと太郎:1947~2021年)

など作者の死去を契機に打ち切ったマンガはたくさんあるわけですし(個人的には山口六平太は続けて欲しかった)。それとも「何とか落ちをつけるために」短期間だけ続けるという話か。
 それはともかく、この点では生前に*2あぶさん』『ドカベン』を打ち切った水島新司、『こち亀』を打ち切った秋本治は『ある意味偉かった』といえるかもしれない。

 さいとうさんは生前から「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」と希望しており、その遺志を継ぐという。

 こういう物言いには「薄汚い」という思いしかないですね。さいとうの立場上、自分の死後、変な作品が作られるくらいなら「死んだら打ち切って欲しい」と思ったとしても、それはなかなか言える物ではないでしょう。そしてこういう物言いは明らかに「無理して続けて作品を汚すべきではない」というファンを黙らせることが目的でしょうし。


3位・高市氏 議員票2位、「次」につながった敗戦 - 産経ニュース
 「高市びいき」産経らしいですが「次につながった」云々というなら、「決選投票まで行った河野」にこそ該当する話ではないのか。いや俺は「ツイッターブロック」河野は全く評価しませんが。


<独自>決選投票での共闘 岸田、高市両陣営が正式合意 - 産経ニュース
 「投票前」に文章を書いていますが、予想される「河野と岸田の決選投票(誰も第1回投票で過半数をとれない)」を前提にすれば、「これで岸田総裁がほぼ確実」なのでしょうね(追記:予想通り岸田VS河野で岸田が勝利しました)。岸田、高市ともに「このような共闘を発表しても野合と批判されて、河野に票が逃げることもほとんどない(第1回投票での河野勝利を助長することはない)」という判断なのでしょう。
 「ツイッターブロック」「質問回答拒否常習」「次の質問どうぞ」「パワハラ疑惑(週刊文春)」河野を「岸田に比べて」評価しない俺にとっては「河野総裁の可能性が減り、岸田総裁の可能性が高くなった」のはうれしい(さすがにそんな河野でも高市よりはマシだと思いますが)。
 しかし、一方でこんなことをすれば「岸田総裁誕生時に、安倍の傀儡である非常識極右の高市を何かポスト(例えば安倍時代に就任した政調会長など)で処遇せざるを得ない」わけで何ともかんともです。
 岸田総裁誕生を前提にしての話ですが、高市への「ポスト提供」以外に「河野、野田」「河野支持を表明した石破や小泉jr」が「反主流派」として動くのを封じるために「河野、小泉jrを行革相、環境相として留任させる」などの「ポスト提供」があるのか、それとも逆に干すのか、「ポスト提供」があるとして、それに河野らが応じるのか、それともあえて拒否するのかがひとまずの注目点ではあります。もちろん「野田」について言えば決選投票で「岸田支持」「河野支持」「どちらも支持しない」のどの立場をとるかがまずは問題ですが。
 もちろん「麻生副総理・財務相麻生派ボス)」「二階幹事長(二階派ボス)」の処遇も注目点です(多分留任させるのでしょうが)。
 また、「衆院での首相選出」について野党共闘は「枝野に投票」でしょうが、国民民主、維新が「岸田に投票するのか」どうかも気になるところです。

*1:石森(1938年生まれ)より年上のさいとう(1936年生まれ)が今年死去と言うことで「石森って本当に早死にだったんだな」と改めて実感します。

*2:まあ水島も秋本もまだ死んでいませんが。特に引退表明した水島(1939年生まれ)と違い、秋本(1952年生まれ)は今もマンガ自体は発表しています。水島の年齢なら引退してもおかしくはないですが、ただ、「活動は減った」とはいえ、ちばてつや森田拳次(水島と同じ1939年生まれ)などは未だに連載があるようです。