金銭問題「甘利氏が対応」 山口氏、説明責任言及せず - 産経ニュース
「安倍のモリカケ、桜疑惑」をろくに批判しなかった公明党なら予想の範囲内ですが、どんだけ無責任なのかと心底呆れます。公明党が「甘利幹事長」が問題と思うのなら「撤回するよう、岸田総裁に要請すべき話」なので、これは「公明党がUR疑惑を容認している」としか理解しようがない。
とうとう立憲民主党は、次期衆院選で政権交代を実現した場合*1に、共産党から限定的な閣外協力*2を受けることで合意した。政府は共産党について「破壊活動防止法に規定する暴力主義的破壊活動を行った*3疑いがあり、暴力革命の方針に変更はない」との公式見解を示しており、タブーに踏み込んだ形である。
まだ「閣外協力と入閣の違いがあるとは言え、共産党が批判していた自社さ連立での社民党とどこが違うのか?」「廃止を主張していた日米安保を共産党は容認するのか?」等の方が「野党共闘批判としてまとも」でしょうがそれはともかく。
おいおいですね。
その産経の理屈では「岩手県(小沢王国)」「大阪府(維新王国)」では「自民の力が弱いが故に」
◆共産党市議だった中里長門氏を自民が支援し、「小沢一郎直系候補」を破って当選させた岩手県陸前高田市長選(2003年)
◆維新に敗戦した物の自民候補を共産が支援した大阪の府知事、市長ダブル選挙(2019年)
といった形で実施された「自民、共産共闘」や加藤、古賀、野中氏…元自民幹部 宿敵「赤旗」に続々登場で首相批判 - 政治・社会 - ZAKZAKということで赤旗に登場した加藤元官房長官、古賀元幹事長、野中元官房長官などは産経的にはどうなるのか。
「岩手、大阪の自民」や「加藤、古賀、野中」は「タブーを犯した」のか。
あるいは
吉村氏が3選、連続無投票 山形県知事選:朝日新聞デジタル2017.1.5
山形県知事選は5日告示され、無所属で現職の吉村美栄子氏(65)以外に立候補の届け出はなく、前回2013年に続く無投票での3選が決まった。
吉村氏は2009年、(ボーガス注:民主、社民、共産などの支援を受けて)自民党県議の大半が支援する現職を破り初当選、東北初の女性知事となった。2期目は自民党県議の大半が支援に回るなど幅広い支持を集め、無投票当選。今回は自民党が候補者擁立を目指したが、「全力で戦える態勢が整っていない」などとして断念した。
という全国的にも珍しい「2013年、2017年山形県知事選での『共産党を含む』オール与党体制による無投票当選*4(2009年選挙で、民主、社民、共産などの支援で自民候補を破って当選した吉村美栄子知事(2013年、2017年選挙でも民主(2017年では民進)、社民、共産が支援)に自民党が事実上相乗り)*5」は産経的にどう理解されるのか。「共産が支援するような吉村知事」に「2度(2013年、2017年)も相乗り」した「山形の自民」は「タブーを犯した」のか。要するに「言うのも馬鹿馬鹿しい」ですが、今時「共産党を暴力政党呼ばわり」なんて自民党ですら本心では全く考えてない。
まあ自民党や産経と言えば
【細川内閣】
石田総務庁長官、神崎郵政相、坂口労働相
【羽田内閣】
石田総務庁長官(細川内閣からの留任)、近江科学技術庁長官、浜四津環境庁長官、日笠郵政相、二見運輸相、森本建設相
として公明党議員が政権参加していた「細川、羽田の非自民連立内閣」当時は、「公明党の存在は憲法第20条の政教分離に違反する疑いがある」と散々公明党を攻撃したくせに、後の小渕政権(1998年)では公明と連立*6し、その後、今の菅政権に至るまで20年以上も連立。
細川、羽田内閣閣僚当時は「政教分離」云々で攻撃していた公明党の坂口氏(細川内閣労働相)を小泉内閣厚労相にして恥じないのだから、全くデタラメな連中です。
都民ファ、国政政党設立へ 小池知事「関知しない」 - 産経ニュース
ということで「希望の党の失敗」がトラウマなのか「関知しない」と言う小池です。
1)小池の命令で国政進出を決定したが、卑怯な小池が自分一人逃げ道を作っているにせよ
2)小池は国政進出などしたくないのに子分が勝手に動いているにせよ
小池は完全に逃げ腰です。
まあ、それも当然でしょう。何せ国政進出方針の都民ファ、国民民主党との連携視野 - 産経ニュースですからねえ。
「国民民主党=希望の党の残党」であり、これでは「失敗した希望の党」を「より小規模な形で再現している」にすぎません。それで成功するとはとても思えません。何せ「立憲民主党に最大野党の地位を奪われ没落」「都議選では一人も当選者が出せなかった」「最大与党自民や最大野党立民どころか、公明、共産を下回る支持率」が国民民主ですので。
野党、甘利氏の金銭疑惑追及へ調査チーム 来週設置 - 産経ニュース
「UR疑惑・甘利が新幹事長」などというふざけた人事をやればこうした動きが出てくるのは当然の話です。
自民広報本部長内定の河野氏「一生懸命やる」 - 産経ニュース
でかい口を叩いたところで結局「こうなる」わけで河野など全く信用に値しません。これで「石破や小泉jr(第四次安倍、菅内閣環境相)」は干されるのであれば石破らも「河野など支持しなければ良かった」と憤慨に堪えないでしょう。
*1:そもそも立民の支持率が自民を未だに下回ることを考えれば「自民の議席大幅減少→岸田退陣」はともかく、政権交代の可能性は決して高くはない。
*2:閣外協力にとどまるあたりが「本性は反共の枝野一派」らしい。「正直、枝野ら立民側の態度が不愉快」ですが、とはいえ「鳩山内閣での社民党の政権離脱」でわかるように「政権入りすると離脱しづらくなること」を考えれば結果的には必ずしも悪いことではないと個人的には思います。
*3:徳田執行部時代ならまだしも、現在がそうだというのは常識外れにも程がある。
*4:市町村長選ならまだしも、さすがに知事選だと、無投票当選は滅多にありません。ましてや「無投票当選が2回以上」などまずない。吉村氏が3選、連続無投票 山形県知事選:朝日新聞デジタルによれば山形県知事の吉村氏(2009年(再選)、2013年(三選))以外では、後に細川内閣官房長官、村山内閣蔵相を務めた武村滋賀県知事(1978年(再選)、1982年(三選))や尾崎高知県知事(2011年(再選)、2015年(三選))が「知事が二回以上、無投票当選した」数少ない例です。
*5:ただし2021年選挙では自民が独自候補擁立を強行したが、現職の吉村氏(立民、社民、共産の支援)が圧勝し四選を果たした。その結果、独自候補擁立を強行した加藤鮎子(加藤紘一元自民党幹事長の娘)が自民党山形県連会長を引責辞任。