「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/8日:荒木和博の巻)

北朝鮮は今も拉致をやっているのかという話(R3.10.8): 荒木和博BLOG

 令和3年10月8日金曜日のショートメッセージ(Vol.562)。良く聞かれる質問*1で「北朝鮮は今も拉致をやっているのですか」というのがあります。今やっているかどうかは分かりませんが、必要ならこれからでもやると思います。北朝鮮にとって、そうすることが自然、しない方が不自然です。

 5分53秒の動画です。タイトルと説明文だけで見る気が失せます。
 『日本人拉致を今後もやる気』なら小泉訪朝で拉致を認め、拉致被害者を帰国させることはなかったでしょう。そもそも荒木の言う「日本人拉致を再開すること」が「必要になる状況」とは一体どんな状況なのか。
 そして仮に「北朝鮮が拉致を再開する気」だとして、そんなことが可能なのか。誰が考えても可能なわけがない。どれほど「日本の警察を無能扱いしている」のか。
 荒木が言ってることは

◆戦前日本のように『国家神道が復活』し『天皇が主権者』になるかもしれない
◆米国が「広島や長崎」に原爆投下したように「アフガンのタリバン」に核攻撃するかもしれない
北方領土を支配するロシアがついに北海道に侵攻するかもしれない
自衛隊が旧軍のように海外で「明成皇后暗殺」「張作霖爆殺」「満州事変」のようなテロ謀略をやるかもしれない
関東大震災のような災害時に、自衛隊や警察が『甘粕事件大杉栄伊藤野枝を暗殺)』『亀戸事件*2』のような形で、現政権に批判的な『野党や労組、市民団体の幹部』を暗殺するかもしれない
◆『自衛隊の一部』が515事件(海軍軍人による犬養首相暗殺)、226事件(陸軍軍人による斎藤内大臣、高橋蔵相、渡辺陸軍教育総監暗殺)のような「要人暗殺」をやるかもしれない
公安警察が『菅生事件』のような形で自作自演の謀略を共産党に仕掛けるかもしれない
◆「Aleph(アレフ*3」「ひかりの輪*4」といったオウム残党がまた「地下鉄サリン事件」などの凶悪事件を起こすかもしれない*5
公明党が今の路線を撤回して『日蓮国教化(国立戒壇建設)』を目指すかもしれない

と言うくらい非現実的で馬鹿げている。
 そして、こんな馬鹿なことを言えば、北朝鮮は確実に交渉意欲を失います。
 「今いる拉致被害者を仮に全員帰国*6させても、救う会や家族会は『まだいるはずだ』と根拠レスで言いがかりをつけるだろう。ならば日本と交渉する意味がない」と思うのは当たり前です。
 蓮池透氏が荒木ら救う会に「疑念を抱き、批判を始める」のも全く当然ですが、家族会は「蓮池氏を切り捨てて荒木らを選ぶ」のだから馬鹿げています。そんなんで拉致が解決するわけがない。
 家族会が本気で拉致を解決したいのなら「蓮池氏と和解し、荒木らと縁切りすべき」でしょう。俺は「それが家族会にできる」とはもはや思っていませんが。
 もはや拉致を解決するには「日本政府が家族会、救う会が何を言おうと無視して、『小泉訪朝での日朝平壌宣言(国交正常化時の経済支援を約束)』のような北朝鮮とのバーター取引に動くこと」でしょうが、小泉訪朝から19年間「それができなかった」わけで俺はもはや「拉致解決」を諦めています。

*1:まともな人間はいかに「アンチ北朝鮮」でもこんな馬鹿なことは聞きません。

*2:川合義虎・日本共産青年同盟(今の日本民主青年同盟の前身)委員長、平沢計七・純労働者組合代表ら、左翼活動家が、軍によって暗殺された(亀戸事件 - Wikipedia参照)

*3:2000年(平成12年)2月に元『オウム真理教』幹部の上祐史浩(1999年12月に服役を終え出所)を指導者に発足(Aleph (宗教団体) - Wikipedia参照)。

*4:2000年のアレフ発足時にアレフ指導者だった上祐史浩が後に内部対立から失脚。不満を抱える上祐が支持者と共にアレフを脱退して2007年に発足。「特定の教義を掲げる宗教団体」ではなく、仏教哲学を学ぶ学習教室に改革したと主張し、祭壇などを除去。その活動の内容は、少なくとも表向きは「仏教哲学サークル」の活動に近いものになっており、不定期で「セミナー」をUstreamで動画配信している。(ひかりの輪 - Wikipedia参照)。

*5:とはいえこうした馬鹿げたことを未だに主張しているのが公安調査庁ですが。

*6:ただし「今現在、北朝鮮に生存する拉致被害者がいるかどうか」はわかりません。「小泉訪朝で帰国したあの5人以外は、拉致被害者は、北朝鮮が言うように、本当に既に死亡していて帰国させようがない」と言う可能性は否定できません。