リベラル２１ 共産党の健闘のために（阿部治平）
「野党の勝利のためには第二野党・共産党の奮起が必要*1」としながら建設的な議論をするわけでは全くなく、「その期待に共産が応えてない」と悪口するだけの駄文です。
阿部に限らず「リベラル21掲載の文章」を読んでいてうんざりするのは
私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル２１を創った
などとでかい口を叩きながら、例えば「野党共闘支援に動く市民連合」等と違い
・我々はこういう方向で動く
・我々はこういう方向で動いてこういう成果が出た
などの「活動方針や活動成果」についての言及がまるでないことですね。
「最大野党の立民が期待に応えてない」「共産が（以下略）」等と言う前に「お前は何をしているのか？」ですね。政治とは「国民一人一人がプレイヤー」のはずです。ましてやリベラル21は
私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル２１を創った
と大言壮語している。それなのに「既成野党や労組、市民団体への不平不満しか口にしない」「自分たちの活動についてその方針や成果を口にしない」というのでは「志が低すぎる」と言うべきでしょう。
まさか「文章を載せればそれだけで活動として意義がある」とでも強弁する気なのか？。彼らが批判する「共産党」の赤旗ほどの「知名度も社会的影響力もない」のに？
今のような「志の低さ」ならばせめて
私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル２１を創った
などという文をサイトに掲載するのは辞めたらどうか？
まあ、過去に「俺の批判コメント（例：例えば中国の台湾侵攻の可能性はほとんどないと思う、阿部の『中国の科学技術力への評価』は不当に低いなど）を、不当にも掲載拒否した」と言う時点で阿部にもリベラル21にも期待していません。
そもそも「リベラル21」など彼らが悪口する「立民、共産」ほどの政治力も知名度も、それどころか「やる気や熱意すら感じられない」老人集団でしか有りません。
阿部は「私の住む村の党員は1940年代後半～1950年代前半生まれの70代（団塊の世代）が多く高齢化している」「このままでは党支部がいつまで続くか」などと共産党に悪口しますが、リベラル21は
◆1935年生まれ
岩垂弘
田畑光永
横田喬
生年は橋田の著書『反骨のDNA』（2020年、同時代社）などの著者紹介による
◆1936年生まれ
坂井定雄
◆1938年生まれ
早房長治
広原盛明
◆1939年生まれ
阿部治平
生年は阿部の著書『チベット高原の片隅で』（2012年、連合出版）などの著者紹介による
◆1947年生まれ
盛田常夫
生年は盛田の著書『体制転換の政治経済社会学』（2020年、日本評論社）などの著者紹介による
など、「投稿者は70代以上だらけ（しかもメンバーが固定して新鮮味に欠如している）」なのだから「まずリベラル21の高齢者体質を何とかしてから偉そうなことは言え」「リベラル21の方こそ、いつまで続くことやら。例えば岡田幹治（1940～2021年）は最近死去したし」と言う話です。
阿部の住む町はともかく共産党執行部は
◆赤旗にAKB48や藤原紀香、相葉雅紀ら大物芸能人が出る理由｜NEWSポストセブン
◆吉良佳子氏（1982年生まれ、参院議員）や山添拓氏（1984年生まれ、参院議員）の常任幹部会委員（山添氏は政策副委員長兼務）への登用など、若手の登用
などでわかるように「リベラル21」よりはずっと「若者へのアピール」につとめているでしょう。これは「共産党や赤旗が立派」というよりは「高齢者集団リベラル21にやる気がなさ過ぎる」のですが。
*1:「アンチ共産で社民主義者らしい」自民批判派の阿部ですらこう言わざるを得ないのは「共産敵視で自民批判が展開できる情勢ではないこと」を渋々でも認めざるを得ないからです。過去には最大野党だった社会党（現在は社民党）はその党員、所属議員の大部分が立憲民主党に移り消滅の危機にある。一方、立憲民主党は「保守政治家の枝野、福山」が党執行部であり社民政党どころか保守リベラルと言えるかも疑問です（従って阿部のような社民主義者は必ずしも立民に好意的ではなく、共産に好意的な者も多い）。それにしても「共産党にどうこう言う以前」に「社民党、社民連など非共産系の政治運動（阿部やリベラル21もその一つですが）」がそこまで政治的に衰退し、沈没したことを「共産党がとにもかくにも国会や地方議会に議席があり、一定の政治力があるのに俺たちはそうではない。俺たちは社民党衰退や社民連消滅を阻止できなかった。あるいは、赤旗の方がリベラル21よりずっと知名度や社会的影響力がある。俺たちは共産党を批判する前にむしろ彼らから学ぶべきではないか」などと少しは反省したらどうか。そうした反省が阿部やリベラル21にはかけらもないですからね。
