珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年10月24日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 金正恩は日本だけでなく韓国、米国、さらに中国にも核ミサイル攻撃を断行しうると考えます。

 「韓国、米国、日本」も北朝鮮が核攻撃するわけはありません。
 「反中国、北朝鮮の立場」である「ウヨの黒井文太郎」ですら「黒坂よりはマシ」な人間なのでさすがに

黒井文太郎
 米朝*1の少なくとも現状の核戦力のとてつもない格差をおいといて、いまや北朝鮮が米国本土を核攻撃できるかもしれないから、米国はもう日本に核の傘は提供しない。よって北朝鮮はもう米軍の核戦力を気にせず日本を核攻撃できるという前提の記事を見た。斬新ですけど、金正恩が読んで真に受けたら嫌だな*2

とツイートして「北朝鮮による米国、日本、韓国への核攻撃の可能性」を「北朝鮮指導部にまともな常識がある限りそんなことはありえない」と否定していますが、よりによって「中国への核攻撃」!。
 唖然ですね。北朝鮮にとって「最大の貿易国」と見られる中国を核攻撃するわけがないでしょう。
 中朝間の軍事同盟も

中朝友好協力相互援助条約 - Wikipedia参照
 この条約は20年ごとに自動的に更新され、条約締結から60周年となる2021年に三度目の更新となり、習近平中国共産党総書記と金正恩朝鮮労働党委員長の間で祝電が交換され、祝宴が行われた。

中朝首脳が友好条約60年で祝電交換、内容公開 - 産経ニュース2021.7.11
 北朝鮮金正恩朝鮮労働党総書記と中国の習近平国家主席は、中朝友好協力相互援助条約締結から60年を迎えた11日に祝電を交換し、両国関係を一層強化させる意欲を表明した。
 習氏は、同条約の意義について「両党、両国民の兄弟のような伝統的な友好を強め、各自の社会主義事業の発展を促進し、地域や世界の平和と安定を守った」と強調した。
 金氏と戦略的な意思疎通を強化し、中朝の協力関係を新たな段階へ導くことで「両国の人民に、より大きな幸福をもたらす用意がある」と意欲を示した。北朝鮮による経済発展の取り組みを「断固支持する」と表明。

中国と北朝鮮、互助条約60年 習氏「血で固めた友情」:朝日新聞デジタル2021.7.11
 新華社によると、習氏は同条約を「両国人民が血で固めた友情を堅固にした」などと評価した。

ということで未だに有効です。「北朝鮮が米韓から先制攻撃を受けたら、中国が軍事支援する」と定めたこの条約が「米韓の侵攻」を阻む「北朝鮮にとって都合のいい政治的道具」であることは間違いない(勿論、中国にとって北朝鮮は「いわゆる緩衝国」として利用価値があるのでこの条約は中国にとっても意義がある)。
 「北朝鮮には一定の常識がある」と理解するなら「中国への核攻撃」はあり得ない。
 黒坂以外でこんな発言を目にしたことはないので「唖然」です。しかし黒坂ツイートに「ロシア(中国に次ぐ、北朝鮮の第二の貿易国とみられる)」がないのはどういうことか。
 「単に書かなかっただけ」で黒坂に問いただせば「ロシアへの核攻撃もあり得る」と言い出すのか。

黒坂真
 日本共産党を批判する人はナチスですか。
古舘寛治*3は言う、投票率80%こそが日本人の革命だ!投票倍増委員会会員。次の選挙までオジサンはがんばる
 昔ドイツではナチス共産党が闘っていた。往々にしてナチスがやった暴力事件を共産党のせいにしていた。今、日本共産党を嬉々として攻撃する自民党ナチスみたいだね。

 黒坂がクズ過ぎて絶句ですね。
 問題になってるのは「敵の出方論ガー」などの反共デマであり、古舘氏は「日本共産党を批判する人はナチス」なんて一言も言ってないんですが。
参考
河野太郎の反共演説に呆れる - bogus-simotukareのブログ

*1:米朝」というより「英国、フランス、中国」と比較しても、「米露が突出して核兵器保有数が多い」わけです。

*2:もちろん黒井も「真に受ける」とはさすがに思ってないでしょうが。そもそも世の中に多く流通してるのはそんな記事より「逆の記事(北朝鮮が米日韓国を攻撃したら中露の支援を受けられないまま、報復攻撃で自滅するだろう)」ですし。

*3:1968年生まれ。俳優。2020年に主演したテレビ東京のドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』でギャラクシー賞奨励賞を受賞(古舘寛治 - Wikipedia参照)