今日の産経ニュース(2021年11/2日分)(追記あり)

維新、衆院選比例は前回倍以上の805万 - 産経ニュース
 だからといって「維新が全国政党化した」と言えるかは現時点では甚だ疑問です。「維新に期待する産経の願望」がかなり入ってるでしょうが、今回「大阪以外の比例区で大幅得票し議席獲得」「無党派層の支持が増えつつある」つうのが脅威ですね。
 「今後の情勢」によっては「維新が全国化する危険性」は残念ながら皆無とは言えないでしょう。
 「日本人はアホか」「維新なんて自民と変わらないだろ?(むしろ自民よりも極右的で問題が多い)」とげんなりします。今回の「維新躍進」をどう分析し、打破していくかが野党各党の大きな課題でしょう。


「参院選と同時に国民投票を」憲法改正で維新代表 - 産経ニュース
 このようなことを早速言い出す維新の極右性にはげんなりしますが、ただし「アンチ維新の俺の偏見」は当然ありますが、こういうことを言い出すのはむしろ「維新の弱さの表れ」ではないか。維新の躍進が「絶大な支持によるものではなくバブル的な物」と自覚するからこそ「何もしないと話題にならなくなる(支持率がすぐにしぼむ)」として「話題づくりでこう言ってる」面はあるのではないか。
 岸田政権が参院選までに改憲案を提出するかどうか解らない今、慌ててこんなことを言う必要は別に無いからです。


【正論】引き継ぐべき明治のヴィジョン 文芸批評家・新保祐司 - 産経ニュース

 新型コロナウイルス禍の前から、11月3日*1の「文化の日」を「明治の日」に変えるべきだと訴えてきたが、コロナ禍の中、その変更の意義についての理解と賛同の輪が広がってきているのは、日本の将来に希望を抱かせる。

 産経らしいデタラメさで吹き出しました。一体どこに「理解と賛同が広がってる」のか。
 とはいえ、「4/29(昭和天皇の誕生日)」を反対の声を無視して「みどりの日」から「昭和の日」にかえたように「自公の強行採決」で「明治の日」にする危険性は否定できませんがそれはさておき。
 「4/29が昭和の日」であることに否定的な俺ですが、とはいえ、4/29において「産経などウヨ連中」を除いて「昭和天皇賛美」どころか「池田政権の高度成長万歳」などの「昭和賛美」すらほとんど行われてないことは指摘しておきます。不幸にして文化の日が「明治の日」になったところで「明治賛美」が産経らウヨが期待するほど行われるかは疑問符がつくでしょう。
 しかし「太陽節 - Wikipedia北朝鮮の祝日で4/15。建国の父・金日成の誕生日)」を個人崇拝だと批判するウヨ連中が「明治の日」「昭和の日」などという個人崇拝をやるのだから全く滑稽です。まあウヨ連中は「明治天皇昭和天皇は偉大だが、金日成*2は愚昧」とでもいうのでしょうが、個人崇拝は「偉大な人間なら国民に強制していい」と言う話ではない。まあ、明治天皇はともかく「無謀な対米戦争で日本を焼け野原にした昭和天皇」を俺は偉大だとは全く思いませんが。
 なお、「大正の日」は戦前無かったし、戦後もそんな運動はありませんでしたが、それは

大正天皇 - Wikipedia
 社会に広く定着したのは、「大正天皇帝国議会の開院式で勅書をくるくると丸め、遠眼鏡にして議員席を見渡した」とされる「遠眼鏡事件」に代表されるような「大正天皇精神病者説」であり、その風説は少なくとも昭和初期には一般大衆の間で広まっていた。

という事情がありました。戦前は「不敬罪」があったため、こうしたことは公然とは語られず、公然と語られるのは戦後ですが、戦前において既に「大正天皇精神病者説」は「公然の秘密」でした。

【追記】
澤藤統一郎の憲法日記 » 憲法公布記念の日に、あらためての憲法擁護の決意を。

 秋日和の「文化の日」である。いうまでもなく憲法公布記念の日。
 周知のとおり11月3日は、明治天皇・睦仁の誕生日である。
 日本国民は、かつては臣民として主権者たる睦仁や裕仁に臣従を余儀なくされていた。その隷従の時代を懐かしんだり、奴隷主に等しい睦仁の誕生日を祝したりする時代の空気の復活を許してはならない。
 にもかかわらず、総選挙での保守側の大勝という衝撃の結果は、私たちのこの社会の民主主義の未熟さを示して余りある。改憲派議席も3分の2を超えているのだ。流れを上ろうとする水鳥の如く、絶えず全力での水掻きを続けないと、たちまちにして時代は後戻りする。逆コースが現実なものとなりかねない。
 秋日和の「文化の日」、あらためてそれぞれが日本国憲法の理念を大切にしようと決意をすべき日でなければならない。

 ということで澤藤文章を読んで気づきましたが、11/3(1946年)は「憲法公布の日」です(5/3(1947年)は「施行の日」)。
 建前では「明治節文化の日」ではなく「憲法公布の日が文化の日」です。
 また単なる偶然ですが

11月3日 - Wikipedia
◆1949年
 湯川秀樹ノーベル物理学賞が贈られることが決定(日本人初のノーベル賞受賞)。

という「文化的な出来事(?)」も11/3にはありました。
【追記終わり】


立民・枝野代表が辞任表明 特別国会後に代表選 - 産経ニュース
 枝野が代表を辞めようと「立民の内部問題」なので「党員でない俺」の関知するところではありませんが、問題は「誰が後釜になるのか」ですね。
 「連合の後押しで、野党共闘破壊に動いた前原や細野」のような輩では困る。またそこまで酷くなくても「枝野の方がましだった」というような「ろくでもない政治家」が後釜になるのも勘弁して欲しい。


【風を読む】「ゾンビ議員」はもう要らない 論説委員長・乾正人 - 産経ニュース
 僅差での敗北でなければ比例復活できないので、比例復活議員を「ゾンビ」呼ばわりするのは明らかに不当です。
 むしろ「51VS49」などの僅差で敗北した議員が復活できる「比例復活」制度は「小選挙区死票」問題を一定程度是正する「良い制度」と言うべきでしょう。まあ俺個人は小選挙区廃止派ですが。


野党共闘「見直しを」61% 共同世論調査 - 産経ニュース

 岸田内閣の支持率は、10月上旬の発足時の55・7%から58・1%に増えた。

 看板を菅から岸田に代え、「冬に第六波が危惧されてる」のにコロナ第五波が収束しただけでこれとは日本人の馬鹿さにげんなりですね。

 衆院選で統一候補を擁立した立憲民主党など5野党の共闘関係に関し「見直した方がいい」が61・5%に上った。「続けた方がいい」は32・2%だった。

 「見直す」が何を意味するかが解らないのでこれだけでは何とも評価できません。つうか選択肢は「野党共闘をやめるべき」「続けるべき」ではないのか。「続けるべきだが、今回の反省を生かして見直すべき(どう見直すべきか、妙案は現時点ではありませんが)」が俺の立場ですね。
 つまり「続けるべき」と「見直すべき」は「二律背反」ではない(俺の立場は「見直して問題点を是正した上で続けるべき」)のに何でこういう意味不明な選択肢になるのか。俺の立場「見直すべきだが続けるべき」ならこのマスゴミ調査にどう回答したらいいのか。
 1)「辞めるべき」より「見直すべき」の方がおそらく数が多くなると言う見通しの元に、2)「見直すべき」と言う選択肢を設定した上でそれを勝手に「見直すべき=辞めるべき」と読み替えて、「野党共闘破壊」を画策する連合をアシストする「マスゴミの謀略行為か?」と疑いたくなります(なお、「見直すべき」に「野党共闘を脅威に思う自公支持者もいるであろうこと」に注意が必要です。つまりこの世論調査を元に、野党共闘否定を主張するのは明らかに不当でしょう)。
 いずれにせよ「野党共闘しなくても自民に勝てる、野党は共闘しなくていい」というならその認識は明らかに間違いでしょう。
 まあ、連合がこの世論調査も口実に「野党共闘破壊」に動くことが今から危惧されますが。

 自民、公明の与党が絶対安定多数を確保し政権を維持した衆院選結果には「どちらともいえない」との回答が47・9%で最も多かった。「よかった」は35・3%、「よくなかった」は16・5%だった。

 「どちらとも言えない」とはまたいい加減な回答ですが、野党の「自民批判」が選挙民に十分アピールしなかった一方で、自民支持も「熱烈支持」でないことはわかります。

 政党支持率では、衆院選で躍進した日本維新の会が10月の5・0%から14・4%へ大幅に伸び、立憲民主党を超えて野党トップに立った。

 突然支持率がここまで上がるのは意味不明ですね。「議席が増えたから支持する」とでもいうのか?。
 支持とはそういう物ではなく「政策で支持する」ものではないのか。しかも「維新の議席が増えた」「立民が減らした」とはいえ最大野党は未だ立民で「全国に地盤がある立民」と違い、「維新の議席のほとんどは大阪」なのですが。
 日本人の馬鹿さに頭痛がしてきます。とはいえこの支持率がいつまで維持できるのか疑問ですが。

 議席配分については「野党がもっと獲得した方がよかった」が42・5%で最多。

 「だったら野党に投票しろ」という話であり全く意味がわかりません。「突然の異常な維新支持率の上昇」といい世論調査に回答する国民の側も「昔と違って」、「その日その日でコロコロ意見が変わるデタラメ人間」なのか。こんなデタラメ国民を相手にしないといけないのかと思うと、支持者として共産党に同情しますがくじけずに戦うほかはないのでしょう。

*1:明治天皇の誕生日で戦前は明治節

*2:北朝鮮首相、国家主席朝鮮労働党総書記を歴任