今日の産経&しんぶん赤旗ニュース&kojitakenの日記(2021年11/13日分)

衆院選での自民党勝利は「弱い者を切り捨てて生き延びたいという国民心理が順当に反映された結果」(勝部元気氏) - kojitakenの日記
 そうしたkojitaken氏の見方が正しいのなら「共産がリベラル21(阿部治平、広原盛明など)など、反共分子連中に一方的に悪口されるいわれはない」という意味では「有り難い(?)」のですが「まさか共産やリベラル(リベラル21に限らない)が弱い者いじめに加担するわけにいかない(そもそも共産もリベラルも強くないですが)」つう意味では「つらいものがある」。
 しかしこうした見方をするkojitaken氏が「日本においては社民リベラルは危機的状況ではないか」と「彼なりに深刻」なのに対し、その種の深刻感ゼロで「共産に悪口」「まるで他人事」のリベラル21にはいつもながらうんざりです。
 五十嵐仁の転成仁語:SSブログ澤藤統一郎の憲法日記にはそうした「深刻な危機感」「政治を他人事ではなく自分の事とみる意識」を感じますが。


枝野幸男が野党間の選挙協力について「今の選挙制度から必然的に求められていた」と指摘、「違う選択肢はなかった」と主張(『宮崎信行の国会傍聴記』より) - kojitakenの日記
 そうした枝野の見方には全く同感です。
 「小選挙区制」で「今の立民の党勢」では「共産を含む野党共闘」以外に手がない(とはいえ「渋々やってる」ことが見え透いていて「渋々だけどやるからには本気でやる。できる限り共産と政策調整に努める」などの態度でなかった点が、俺にとっての『枝野の問題点』であり、それが選挙結果にも影響したのではないかと思いますが)。
 id:kojitaken氏が皮肉として「そんなに共産が嫌いなら、そういう反共連中は立民だけで小選挙区で勝てる党勢にしろ。それができないなら野党共闘して勝利した上で、すぐに小選挙区制を廃止すべきだ。比例や中選挙区にすれば、野党共闘しなくても自民勝利の可能性は大幅に減る。野党共闘に反対しながら小選挙区制を(すぐには廃止できないからと、渋々容認ならともかく)支持する人間はおかしい(一言一句kojitaken記事と同じ訳ではなく俺の要約、以下すべて同じです)」つうのには全く同感です。
 まあ誰が立民代表になるか、誰が最適かはわかりませんが「現時点での言動」を見る限り「京都の泉健太政調会長)は最悪、奴が代表だと野党共闘が破壊され維新と共闘路線で『丸ごと維新と共闘(場合によっては合同)』か『野党共闘派、リベラル派(菅元首相、辻元氏、枝野など)が分裂か(つまり希望の党、立民分裂と同じパターン)』はともかく維新が一時的であれ最大野党化しかねない(kojitaken)」つう懸念にも全く同感です。


【解読】「健全な野党」なぜ育たない 尾を引く立共「共闘路線」の失敗 政治部長・大谷次郎 - 産経ニュース
 産経の言う「健全な野党」とは「第二自民党(第二保守政党)」なのだから話になりません。そもそも産経は「第二自民党(昔だとみんなの党、次世代の党など、今だと維新や国民民主)」ですら「野党の成長をおそらくは望んでおらず」、単に「健全な野党がないから自民党長期政権なのだ」と自民を美化してるだけの馬鹿話です。ただし、そこまで自民を美化しても、経営の悪化は改善せず、自民党も「読売>産経(部数が産経より多いので)」という扱いらしいのが滑稽です。


【産経抄】11月13日 - 産経ニュース

 自衛隊の明記をはじめとする憲法改正を阻んできたのは誰か。河野克俊前統合幕僚長が10日配信のインターネット番組「虎ノ門ニュース」で、興味深い見解を披露した。その最大勢力は共産党立憲民主党ではなく、なあなあで済ませる「まあいいじゃない保守」であると。

 元自衛隊幹部がウヨ番組「虎ノ門ニュース」に出て恥じないことには心底呆れますがそれはさておき。産経らウヨが「自民党支持層」ですら多くが「九条改憲に否定的、消極的であること」を事実上認めてることが滑稽です。
 確かに歴代総裁のうち

岸信介*1」「中曽根康弘*2」「安倍晋三*3

改憲派*4でしたが、「三木武夫*5」「宮沢喜一*6」「河野洋平*7」といったいわゆる「自民党リベラル」は改憲には否定的でした。勿論こうした指摘(自民党支持層でも改憲支持は少ない)は以前から指摘があり別に「興味深い見解」ではない。

 平成11年の国旗国歌法制定時の空気を思い出す。
▼あの時も、保守派に「日の丸が国旗、君が代が国歌だということは当たり前だから、あえて法制化する必要はないじゃないか」との消極論が目立った。だが、ふたを開けると法律化により、日教組などの国旗国歌反対*8運動は根拠を失い沈静化した。

 「根拠を失い沈静化」ではなく「国旗国歌法を口実に、反対派教員に懲戒処分をかける弾圧を都教育委員会(都教育庁*9など行政当局が強行。『自民党の愛玩犬』と化した最高裁も懲戒処分を合法と容認したため、懲戒処分を恐れて反対運動が沈静化」が事実です。「香港国家安全維持法による弾圧で、投獄などを恐れて香港デモが沈静化(香港住民の一部は英国などへ移住)」したのとは話は全く変わりません。
 こんなことを産経が言えば「九条改憲自衛隊反対派への弾圧が目的の一つか」と疑われかねないでしょうに(呆)。


赤旗国民民主党 危険な道に進みつつある/志位委員長が指摘
 勿論こうした批判をしたところで国民民主は「野党共闘からの離脱に動き、維新とともに改憲を公言する(ウヨが多い支持者連中も多くがそれを容認する)」のでしょうが「選挙中にした野党共闘合意を簡単に踏みにじることは政治的に許されない」という志位氏のような批判は当然きちんとしておく必要があります。

*1:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相などを経て首相

*2:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:とはいえ、その彼らも「野党の反対」などで首相在任中は改憲案はついに提出できませんでしたが。

*5:国民協同党書記長、委員長、片山内閣逓信相、改進党幹事長(重光総裁時代)、鳩山内閣運輸相、自民党幹事長(石橋総裁時代)、政調会長(岸総裁時代)、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣経済企画庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*6:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*7:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任

*8:「国旗国歌反対」ではなく「卒業式での斉唱強要、掲揚強行」への反対に過ぎません。当然「国旗国歌法」なんて反対運動に「本来は」影響しない。

*9:何を勘違いしていたのか「都教組」なんてアホなことを書いていましたが、修正しました。