「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年11/22日:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
 この人物の論文をかつて読みかけたが、頭の悪さ(知的誠実の欠如)が明らかで、すぐ読むのをやめた*1

 「この人物」とは「コシヒカリ失言」の川勝・静岡県知事(早稲田大学教授、国際日本文化研究センター教授、静岡文化芸術大学学長を歴任)のことですが
1)「失言常習」川勝と比べても、島田の暴言(例えば島田洋一という男もなかなかすさまじい人物だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)いいかげん家族会も、島田洋一に対して苦言くらいは呈したらどうか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)の方がずっとひどく川勝の方がまし
2)島田には

◆『アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)
◆『3年後に世界が中国を破滅させる』(2020年、ビジネス社)
◆『アメリカ解体:自衛隊が単独で尖閣防衛をする日』(2021年、ビジネス社)

といった右翼著書しかなく、まともな学者扱いされてないのに対し、川勝は

◆『日本文明と近代西洋:「鎖国」再考』(1991年、NHKブックス)
◆『「美の文明」をつくる』(2002年、ちくま新書)
◆『近代文明の誕生』(2011年、日経ビジネス人文庫
◆『文明の海洋史観』(2016年、中公文庫)

という著書がある点で「おまえが言うな、島田」ですね。まあ、「自民信者」島田の場合、単に川勝が「リニア新幹線計画」に消極的、懐疑的で「積極的な自民党と対立していること」で敵視してるだけでしょうが。

島田洋一
 保守派の首相候補として高市早苗*2に期待が集中しているが、萩生田光一*3にももっと目を向けるべきだろう。
 政界、一寸先は闇。自民党も進歩派が数的優勢の中、保守の首相候補を2人は押し上げておかないと危ない

 「進歩派ってどこの誰よ?。判断基準は何よ?」ですよねえ。
 島田にとって、高市、萩生田以外の重要閣僚や党三役、例えば

◆茂木*4幹事長
◆林*5外相

などは皆「進歩派」なのか。
 それにしても「松野官房長官細田派、第三次安倍内閣文科相)」「岸防衛相(細田派、安倍の実弟)」「下村前政調会長細田派、安倍政権下で文科相、選対委員長)」の名前が「保守の首相候補」として出てこないのが興味深い。
 松野氏については「細田派だが、高市や萩生田に比べて極右性が足りない」、岸については「菅内閣で初入閣→力不足」、下村については「ろくな役職に今就いてないから当面期待できない」つうことでしょう。
 なお、「百人斬り訴訟弁護」などを理由に「一時は持ち上げていた」稲田*6については「LGBT法案*7」に稲田が好意的態度をとり、「稲田を非難する産経・阿比留」に対して稲田が「阿比留氏の主張はひどい曲解だ、LGBT法案には阿比留氏が批判するような問題点はない」「阿比留氏は一度も私のところに取材に来なかった」と反論したことで「稲田なんか公認するな!」と悪口するまでになっています。

島田洋一
 1980年1月20日、カーター米大統領は「ソ連軍が1か月以内にアフガニスタンから撤退しない限りモスクワ五輪に参加しない」との正式声明を発した。五輪開会の半年前だった。直ちにカナダが続いた。

 当時の米国がソ連と経済関係がほとんどなかったのに対し、今の米国は中国と密接な経済関係にありますのでね。
 「選手ボイコットしたカーターに比べ、それができないバイデンは腰抜け」という話ではない。そもそも日本政府だって今回は選手ボイコットなんかしないでしょう。

島田洋一
 皇室も自衛隊との関係を深めて欲しいところだ。
ノルウェー王女、パラシュート降下訓練に参加 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

 いろいろな意味で吹き出しました。
 まず第一にノルウェー王室は最近のヨーロッパ各国同様に「女性国王」を認めてる*8わけですが、そういう「女性国王」については「日本とヨーロッパは違う」で片付ける奴が今回は「ノルウェーを見習え」だそうです。
 第二にノルウェーはともかく日本において皇族が「男性皇族であれ女性皇族であれ」、この種の軍事訓練に参加することを希望するのは島田のようなウヨだけでしょう。
 「九条改憲」を自民が主張する現在、そんなことを自民党&皇室が強行したら「九条改憲」などを狙った「自民党による皇族の政治利用」という非難は避けられません。そのときの非難は「例の米長の発言」に明仁天皇が好意的対応をしたときの比ではないでしょう(明仁天皇はそうした非難を恐れて米長発言はスルーしましたが)。
 そもそも皇族がそんなことをしたら「大元帥(軍最高司令官)昭和天皇のやらかしたあの戦争の災禍」を連想させかねない。皇室にとってどう見てもメリットがない。
 したがって島田のような極右以外、そんなことはやりたがらない。皇室も「政治的に厄介な問題になるからノーサンキュー」でしょう。

*1:「なぜ読むのを辞めたのか具体的な説明がない」以前に、そもそも「論文名すらあげない」のだから何の説得力もありません。「本当はそんな論文は読んでないだろ?」「嘘つくなよ、島田」つう話です。

*2:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相などを経て現在、自民党政調会長

*3:第四次安倍、菅内閣文科相などを経て岸田内閣経産相

*4:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相などを経て幹事長

*5:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相などをへて岸田内閣外相

*6:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など歴任

*7:稲田が賛同する法案なので正直「過激な法案」などでは全くない。むしろ「稲田すら賛同する程度の法案」を「極左法案」呼ばわりする島田ら右翼が異常なだけです。

*8:ただし制度上認められてるだけで、現在、女帝が存在する国は確か英国とデンマークだけです。