珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年11月28日分)(副題:松竹伸幸のバカさに呆れる)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 吉岡正史さん。在留資格を持たない外国人が日本の公的健康保険に入れないのは当たり前です

 「当たり前」では全くないですし、そもそも吉岡氏が問題にしてるのは「国民皆保険の対象外→結果として何の医療サービスも受けられない現状」が「今のままでいいのか(健保対象外はやむを得ないにしても何らかの人道的措置が必要ではないか)」という話なので黒坂のツイートは何の反論にもなっていません。「外国人に対する黒坂の冷酷さ」が露呈されてると言っていいでしょう。

黒坂真
 松竹伸幸さんの新著「異論の共存戦略*1」をざっと読みました。北朝鮮によりミサイル攻撃がされたら、北朝鮮のミサイル基地を叩くべきと松竹さんは主張しています。当然と思いますが、これは自衛隊が敵基地攻撃力を保有すべき論です

 こうした「黒井の松竹評価」が「事実誤認」や「曲解、デマ中傷」ではなく事実であるならば、もはや松竹には「党員の資格はない(一応未だに党員ではあるようですが)」といっていいでしょう。「萩原のように除籍処分」でも不平のいえる立場ではないでしょう。
 未読なので何とも評価できません*2が、残念ながら昨今の松竹の『右寄りの発言(中国の尖閣侵攻、台湾侵攻がありうると言い出すなど)』を考えるに事実の可能性は否定できないとは思います。松竹がおそらく党本部職員を退職し、新日本出版社から著書を刊行しなくなったのも、そうした『右翼性』ゆえでしょう。しかし晶文社もそんな本を出すまでに右傾化しましたか(絶句)。
 そもそも「北朝鮮のミサイル先制攻撃」などありうるのか。常識で考えてあり得ないわけです。
 それは例えるならば「工藤会ナンバー1(野村悟*3総裁)、ナンバー2(田上不美夫会長)の福岡地裁判決後(野村に死刑判決、田上に無期刑判決が出て、高裁に控訴中ですが)」に工藤会

・報復として「逮捕した福岡県警幹部(あるいは上級官庁である警察庁幹部)」「起訴した福岡地検幹部(あるいは上級官庁である福岡高検最高検法務省の幹部)」「死刑判決を下した福岡地裁判事」や「彼らの家族」を襲撃すること

が「あり得る」と考えるくらい非常識です。
 工藤会がそんなことをしたら、今ですら厳しい「県警、地検の工藤会撲滅」がさらに「現地住民の支持も得て」強力になるでしょう。
 今ですら二審や、最高裁で「死刑を無期(野村)、無期を有期懲役(田上)に減刑」「無罪判決」の可能性は低い*4でしょうが、「もっと低くなりかねない」。
 結果、かえって工藤会が消滅しかねない。
 北朝鮮とて同じことです。北朝鮮から軍事攻撃など仕掛けたら、かえって在日米軍自衛隊などの反撃で国は滅びる。そんなことは自民党も本当はわかってるでしょう。北朝鮮のミサイル攻撃があるとしたらそれは「在韓、在日米軍などの先制攻撃に対する反撃」でしかありない。そしてその場合、問題にすべきは「北朝鮮のミサイル攻撃」ではなく「在韓、在日米軍などの先制攻撃」ではないのか。
 「敵基地攻撃論」云々で北朝鮮が持ち出されてるのは「アンチ北朝鮮感情から、右翼以外も丸め込むことができるのではないか」という自民党の政治的計算に過ぎません。
 松竹や「紙屋研究所の紙屋」は何をとち狂ってるのか、「安保政策を右寄りにすることが共産党の党勢を拡大し、かつ国益に資する」と思い込んでるようですが、「国益」云々はひとまず置く*5にしても、党勢拡大にはむしろ逆行するでしょう。
 「共産党の支持層はそんなことは望んでない」し、一方で自民党支持層は「安保政策だけで共産党を選択肢から外してるわけではない」からです。
 「消費税増税は不可避」「原発稼働は当然だ」「天皇制は千代に八千代に続けるべきだ」「自民の議員先生のおかげで新幹線や空港など箱物ができた」「大企業の工場を誘致できたのは自民の議員先生の力」など「安保以外の問題」も考慮して自民を支持している。ここで松竹らが「ならば、安保政策だけでなく、消費税も原発天皇制も、できる限りすべて国民多数派に合わせるべきだ」といいだしたら「何のための政党なのか」という話になる。一方で「消費税問題」などでは「共産党の主張を堅持する」というなら松竹らが安保政策に限って「国民世論がー」というのはご都合主義ではないのか。
 もちろん「国民世論は無視できない」。独善はよくない。しかしそれは「国民多数派に何でも合わせればいい」という話ではない。
 それでは「第二自民党」でしかなく共産党の存在意義がない。
 極端な話「太平洋戦争開戦(戦前の日本国民の多くが開戦当初は真珠湾攻撃の勝利を理由に支持)」など「国民多数の支持」が間違ってることもあり得る。
 きれい事であり、「実現は困難」とはいえ松竹らが「党の方針を愚直に訴え、国民の支持を広げていく」という方向性から逃げて「国民に合わせること」にやたら傾斜することには嘆きや怒り、悲しみを禁じ得ません。
 彼らの言うような「共産党の安保政策の右傾化」は「党内外の支持者多数」の受け入れる物ではなく実現可能性は低い。もはや、松竹や紙屋は離党して、「山本太郎がれいわ新選組を作った」ように新党でも作ったらどうなのか。あるいは自民党入りして、「自民党リベラルとして生きること」を目指したらどうか。
 松竹らに才能があれば、「山本のように成功する」でしょう(半分以上、そんな才覚もないであろう松竹らへの皮肉、嫌みで書いていますが)。
 支持者とはいえ「消去法での支持」で「党外にいる俺(党員や後援会員ではない)」がこんなことをいうのは本来不遜でしょうが、もはや松竹や紙屋(特に松竹)には党員の資格はないのではないか。

*1:2021年、晶文社

*2:そもそも「異論の共存戦略」というタイトルで「北朝鮮との対話外交による平和構築」ならまだしもそんな「軍事対応」話が出てくることが意味不明ですが。

*3:1946年生まれ。工藤会系・田中組組長、工藤連合草野一家(工藤会の前身)本部長、若頭、工藤会理事長などを経て現在、工藤会総長。「1998年の北九州元漁協組合長射殺事件」「2012年の福岡県警元警部銃撃事件」「2013年の女性看護師刺傷事件」「2014年の男性歯科医師刺傷事件(この事件の被害者は、北九州元漁協組合長射殺事件の孫に当たる)」により「1件の殺人、3件の殺人未遂」で起訴され一審で死刑判決が下り現在、田上(田上は無期刑判決)とともに無罪を主張して控訴中(野村悟 - Wikipedia参照)

*4:正直「減刑や無罪判決を勝ち取ること」は半ば諦めており「判決確定を少しでも遅らせ、その間にポスト野村、田上体制を構築すること」が目的と化してるのではないか。

*5:勿論、ハト派の俺は「九条改憲論」を助長し、国益に反すると思っていますが。