菅義偉前総理大臣と面会【調査会NEWS3532】(R3.11.29): 荒木和博BLOG
菅前総理は、しっかり話をお聞きになり、「分かった」とおっしゃいました。
前首相とはいえ、今は無役の菅と会って何の意味があるのか?。そもそも「菅が本気で荒木のために動く気がある」とも思いませんが、仮にそう動いたところで「支持率低迷で首相辞任に追い込まれた人間」が岸田首相に対して何ができるというのか。
現状「しおかぜ」を発信している送信機は製造から36年が経過している固体で、KDDI八俣送信所の独占使用権を持つNHKは、予算削減計画のため老朽化した送信機は新しくしない方針、事実上の送信機削減を進めています。
この状況だと近年中に、現在実施中の二重放送が出来なくなり、いずれは「しおかぜ」の送信もままならなくなるでしょう。もちろんそれ以前に全ての拉致被害者が救出されれば、「しおかぜ」は終了出来ますが、送信機の経年劣化、補修パーツの問題、そして、現在の被害者救出の膠着状態では早期の全面解決は望み薄としか考えられません。
「しおかぜ放送なんか何の意味があるのか?」という意味で「なくなっても何ら問題ない」でしょう。それにしても「しおかぜ放送」継続を訴えるためとはいえ「(拉致問題の)早期の全面解決は望み薄」とよくも恥知らずなことが堂々と言えたもんです。
「幹事長に直接連絡すればいいですね」と力強くお話下さいました。
荒木が「茂木幹事長に伝えてほしい」といったんですかね?。なぜそこで「岸田首相」「拉致担当相兼務の松野官房長官」でないのか意味不明ですが。
女性の地位向上に関するまじめな話です。
5分6秒の動画ですが「いつも通り」見る価値は全くありません。馬鹿馬鹿しい。
タイトルと動画説明文でわかるように拉致問題は全く関係ありません。以前の荒木は土日のみ、「肩のこらない話題を」といって「拉致に関係ない鉄道趣味話」をしていましたが、最近ではこのように平日でも堂々と「拉致と関係ない話」をするのだから呆れます。
「お前は拉致被害者救出をやる気あるのか、なめてんのか!」て話です。よく拉致被害者家族会もこんな奴とつきあえるもんです。
例えば「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年11/28日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで俺が批判的に取り上げた一式双発高等練習機を見に行って思ったこと(R3.11.29): 荒木和博BLOGも
1)荒木がこの飛行機を見に行ったのは完全に荒木の「個人的趣味」で「特定失踪者問題調査会」など拉致関係の団体の活動とは全く関係ない
2)展示された飛行機も戦前の日本陸軍の飛行機で拉致など関係ない
3)当然、荒木も拉致に関係ない話しかしない
で拉致は全く関係なかった。
で、「今回の動画を視聴しましたが」荒木が何を言うかと言えば
1)「高市*1自民党政調会長」「連合の芳野会長(マスコミ報道によれば、日本のナショナルセンター初の女性会長。なお、旧同盟系出身で荒木同様の反共右翼とみられる)」「橋本五輪組織委員会会長(菅内閣で五輪担当相)」などを持ち出して、「女性の活躍を今後も期待したい」
→ここで「女性の活躍の例」に◆野田*2少子化等担当相*3
◆社民党の福島*4党首
◆共産党の田村政策委員長(副委員長兼務)
◆立民党代表選挙に出馬した西村*5衆院議員などを持ち出さないあたりが、極右の荒木らしい。「今の時期」なら荒木でなければ「女性の社会進出」という話題なら「西村氏の代表選出馬」はほぼ確実に触れるでしょうが。
2)IOCのバッハ会長らは森発言「女性の多い会議は時間がかかる」を女性差別として批判し、森氏を東京五輪組織委員会会長辞任に追い込んだ(その結果、橋本が後任会長に就任)
それなのに◆中国の女性テニス選手・彭帥*6への張高麗*7前副首相の権力型セクハラ*8疑惑
◆また、最近、彼女が表舞台に出ないこと(これについては「前副首相による彼女への恫喝」&「習近平主席ら政府首脳がそれを容認してること」が疑われてる)でバッハは中国に対して甘い、バッハは中国政府にセクハラ疑惑の真相究明と「前副首相の懲戒処分(彭帥の告発が事実ならば、ですが)」を求めたらどうか、もしその要望に応じないなら北京冬季五輪の開催権をバッハらIOCは中国から剥奪したらどうか。
そもそもこのセクハラ疑惑の件がなくても香港問題やウイグル問題だけでも剥奪したらどうか。
森批判した「立民の蓮舫*9議員」など野党議員もこの件で動きが鈍い、森暴言よりセクハラの方が問題ではないのか、モスクワ五輪参加ボイコット、ソチ五輪開会式出席ボイコット*10のように何かボイコットするよう主張すべきではないか、野党の森批判は単に「野党の与党たたきか」「森氏が自民党政調会長(宮沢総裁時代)、総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)、総裁を歴任した自民党幹部だから叩いたのか」などとして「中国」「IOC」「野党各党」非難&森擁護
です。
予想通り「拉致が全く関係ない」。
大学の教員・理系学生の女性比率はOECDで最低 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(2021.9.23)のような「日本での女性の社会進出についてのそれなりに真面目な話」をするわけでもない。
まあ、1)はいいでしょう(ただし、1)はただの前振りであって、荒木発言のメインは2)ですが)。
2)なんか「中国のテニス選手がー」なんて、「彼女の人権を擁護したい」のではなく、「反中国極右」「アンチ野党の自民支持者」として「中国を叩きたいだけ」「森を擁護したいだけ」「野党各党を非難したいだけ」ですからねえ。
「福田財務次官(当時)のセクハラ問題」など「日本国内のセクハラ問題」で何も言わなかった男がよくもいったもんです。
そもそも自民、公明だってこの件で中国をガンガン批判してるわけでもないのに、よくもまあ「野党非難」なんかできたもんです。
つうか、この動画で荒木が話してる内容のほとんどは「中国の女子テニス選手がひどい目に遭ってる→中国はひどい」云々ですからね。「前振りで高市、芳野云々言った以外」には「中国非難」以外のことは「中国非難に絡めた森擁護&野党非難(森より、セクハラ疑惑の中国・前副首相を非難しろ)」しか言ってない。
動画タイトルは「女性の話」ではなく「中国女性テニス選手の話」として、動画説明文も
女性の地位向上に関するまじめな話です。
ではなく
『中国の女性テニス選手・彭帥への張高麗前副首相の権力型セクハラ疑惑』について私の考えを話しました。森会長を非難したバッハ会長や蓮舫議員などはもっと中国批判すべきではないでしょうか?
とでも書いたらどうか。しかし荒木ですら「お前、日本のセクハラ問題はろくに論じないくせに中国の時だけは騒ぐのかよ」「未だに森をかばうのかよ?。一応渋々とはいえ森も謝罪したんだけど」「拉致関係ねえだろ。この動画は拉致問題がテーマじゃなかったのかよ?」「女性の人権擁護口実に中国たたきと野党非難がしたいだけだろ。この件での『野党の中国非難』が弱いって、自民、公明だってこの件で中国非難なんか、ろくにしてねえだろ?。どんだけ認知がゆがんでるんだよ?」と言われるのが嫌で「そうは書けない」のか。
さて中国女子テニス選手の件については以下の澤藤記事(単なる『右翼の中国たたき』でしかない荒木動画よりはずっとマトモ)なども紹介しておきます。とはいえ俺はさすがに「澤藤氏とは違い」、「ソチ五輪での開会式ボイコット(いわゆる外交ボイコット)」の再現ならともかく「モスクワ五輪の選手ボイコット」の再現には賛成しませんが(まあ、選手ボイコットはどこの国もしないでしょうけど)。
澤藤統一郎の憲法日記 » 人権か、それとも「独裁&カネ」か ― 北京オリンピックをめぐって(2021年11月29日)から一部引用
北京冬季オリンピックが近づいている。来年(2022年)2月4日開会予定というからあと2か月余、正確には67日である。東京オリンピックについても(ボーガス注:IOC委員の買収疑惑が疑われる)誘致から(ボーガス注:コロナ禍での)開催強行まで不愉快極まりないものだったが、北京冬季オリンピックはさらにおぞましい。いったい誰のために、何を目指しての、このイベントなのか。
中国の著名な女子テニス選手である彭帥が、共産党の元最高指導部メンバー*11で副首相だった張高麗からの性的暴行被害をネットで告白した。
当然のことながら、人権を重んじる国際社会からの批判や懸念の声は高く、北京オリンピックボイコットの声が大きく聞こえるようになった。中国当局は国際世論に糾弾されて窮地に陥った。そこに、(中略)例のボッタクリ・バッハ。
バッハやIOCが、(中略)彭帥の人権侵害を憂慮し、中国政府や中国共産党に対する抗議や要請を行った形跡はない。もっぱら、中国当局の窮状を救済する目的の行動に徹したとしか見えない。
バッハは、11月21日にテレビ電話に登場して彭帥の無事をアピールしたが、世界が納得したわけはない。さあ、69日後の北京冬季五輪はどうなるだろうか。
もともと、北京オリンピックをボイコットしようという動きは、人権問題での中国への抗議をきっかけとする各国人権団体の運動から始まった。ウイグル、チベット、香港、内モンゴル、および中国の民主主義運動家の代表からなる広範な連合は、選手派遣の中止といった断固たるボイコットからいわゆる外交ボイコットまで、あらゆる対応を求めている。今、その動きは、現実に主要国の外交を動かし、「外交ボイコット」の動きとして現実化しつつある。
今北京オリンピックのあり方をめぐっては、世界が人権擁護派と非人権擁護派の二つに分裂してせめぎあっている。
人権擁護派の先頭に立つのが、これまでは各国の人権擁護団体だったが、いま偶然の事情から毅然としたWTA(女子テニス協会)となった。そして、これに与するビリー・ジーン・キング、セリーナ・ウィリアムズ、大坂なおみであり、男子選手ではジョコビッチ等々である。
そして、非人権擁護派の陣営は、中国共産党とIOCの連合体である。
彭帥 - Wikipedia
2021年11月2日、彭帥は中国の元副首相・政治局常務委員の張高麗から性的関係を強要されたと実名で告白する文章を中国版ツイッター「微博」に投稿した。その後、彭帥は消息不明となり、11月14日にはWTA(女子テニス協会)のスティーブ・サイモンCEOが深い懸念を示すに至った。
11月21日、IOC(国際オリンピック委員会)は、トーマス・バッハ会長が彭帥と30分間にわたりテレビ電話で通話し、無事を確認したと発表した。
【追記】
小塚類子/炎上寺ルイコ
(ボーガス注:前副首相のセクハラを告発した)中国の女子テニス選手の安否について(ボーガス注:日本のマスコミは)報道するのに(ボーガス注:伊藤氏にレイプ告発された)山口敬之のことなんてロクに報道しなかったし実名も出さなかった。山口氏は今も平然と講演活動している。中国がいかにも暗黒社会みたいな言い方だけどこっちも相当なもんだよ。
全く同感なので紹介しておきます。
JOC山下会長 中国のテニス彭帥選手に関する質問など3連続でかわす - スポーツ : 日刊スポーツ
山下が「チキンであること」は否定しません(JOC会長の山下泰裕という人物も、実にチキンな野郎だと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
とはいえこの件では
林外務大臣会見記録|外務省
【共同通信・前田記者】
中国のテニス選手への問題をめぐっての政府の対応を伺いたいんですけれども、欧米から批判が出ている中、日本政府として、その真相解明ですとか、どういった対応をされるのかお聞かせください。
【林外務大臣】
中国の女子テニス選手である、彭(ほう)選手をめぐる状況については、これまで多数の関係者が懸念の声を上げてきていると認識をしております。政府としては、一刻も早く、こうした懸念が払拭をされることを強く望んでおりまして、関連の状況を注視していきたいと、こういうふうに考えております。
ということで日本政府、外務省もこの件でガンガン中国批判なんかしてませんからねえ。山下よりもむしろ「日本政府、外務省」を批判したらどうか。
*1:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相などを経て、現在、自民党政調会長
*2:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て岸田内閣少子化問題等担当相
*4:社民党幹事長、副党首、鳩山内閣少子化問題等担当相などを経て党首
*5:立憲民主党ジェンダー平等推進本部長、新潟県連代表。鳩山、菅内閣外務大臣政務官、野田内閣厚労副大臣など歴任(西村智奈美 - Wikipedia参照)
*6:2013年全英オープン女子ダブルス、2014年全仏オープン女子ダブルスの優勝者(彭帥 - Wikipedia参照)
*7:深圳市党委員会書記、山東省党委員会書記、天津市党委員会書記、第一副首相(党中央政治局常務委員兼務)など歴任
*8:「俺の言うことを聞けば厚遇するが、聞かないなら冷遇する」と恫喝して性的関係を強要することを「権力型セクハラ」といいます。
*9:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立憲民主党副代表などを経て現在、立憲民主党代表代行
*10:ソチ五輪では「ロシア政府の同性愛差別問題」などを理由にオバマ米国大統領、キャメロン英国首相、オランド・フランス大統領、メルケル・ドイツ首相が、ロシアから招待を受けたものの、開会式を欠席した(2014年ソチオリンピックの開会式 - Wikipediaやソチ五輪開会式、40カ国首脳出席 欧米主要国は欠席: 日本経済新聞を参照)。