「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年12/5日分:荒木和博の巻)(追記あり)

【追記】
 荒木の映画祭関係記事として新潟へ遠征して、北朝鮮人権映画祭を観てきた(初日のみ)(絶唱母を呼ぶ歌 鳥よ翼をかして) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。
【追記終わり】

平時国家 平時憲法(R3.12.6): 荒木和博BLOG
 6分38秒の動画です。タイトルと説明文で予想がつきますが平時憲法【調査会NEWS3537】(R3.12.5): 荒木和博BLOGと内容はほとんど変わりません(若干違いがあるのでそこに後でコメントしますが)。したがって平時憲法【調査会NEWS3537】(R3.12.5): 荒木和博BLOGを読めばこの動画を見る必要は全くありません。
 しかし特定失踪者調査会メルマガで配信し、荒木ブログにも載せた記事と「ほとんど同じ内容」を平時国家 平時憲法(R3.12.6): 荒木和博BLOGとして話すのだから「やる気がなさ過ぎる」「やっつけ仕事過ぎる」と言うべきでしょう。
 荒木ももはや「動画で話すネタが無いこと」「動画をまともにやる気が無いこと」を隠す気も無いようです。心底呆れます。
 なお、平時憲法【調査会NEWS3537】(R3.12.5): 荒木和博BLOGについては下で批判していますので「動画と平時憲法【調査会NEWS3537】(R3.12.5): 荒木和博BLOG」で違う部分を除いて、改めては批判しません。
 さて、動画と平時憲法【調査会NEWS3537】(R3.12.5): 荒木和博BLOGの違いはあまりないのですが、多少違いがあって、荒木曰く「拓殖大学の初代総長は桂太郎で軍人だが、今の政治家は桂のような軍事についての知識や覚悟がどれほどあるのか?」「戦前日本の首相は桂も含めて軍人出身が多かったが、今はそうではないので首相に軍事についての知識や覚悟がどれほどあるのか?」。
 全く「偉そうなことを抜かしてるけど、お前にどれほど軍事知識や覚悟があるんだよ、荒木?」ですよねえ。知識はともかく、荒木に「戦争の覚悟がある」とはとても思えません。安全地帯から放言してるだけでしょう。
 なお、話が脱線しますが、確かに戦前日本と戦後日本の大きな違いとしては「戦前は議院内閣制でないこともあって、軍人首相が多数いた*1が、戦後は議院内閣制なのでそんなものはいない(中谷元*2など、元自衛官の政治家はいるものの今のところ、首相にはなっていない)」つうのが大きな違いですね。
 以下、豆知識として「軍人出身首相」の名前をメモっておきます(ただし、田中義一だけは『軍人を辞めて立憲政友会総裁となっていわゆる『憲政の常道』に基づいて議員として首相になった』と言う点で他の軍人首相とは違いますが)。
 ちなみに拓殖大学総長は「桂太郎」以外にも「宇垣一成*3」が総長を務めており「拓殖って本当に右翼なんだな」と実感します。

内閣総理大臣の一覧 - Wikipedia参照
【戦前の軍人首相】
山県有朋
 陸軍卿、内務卿、第一次伊藤内閣内務相、首相、第二次伊藤内閣司法相、枢密院議長など歴任
桂太郎
 台湾総督、第三次伊藤内閣、第一次大隈、第二次山県、第四次伊藤陸軍大臣内大臣侍従長兼務)、首相など歴任。
山本権兵衛
 第二次山県、第四次伊藤、第一次桂内閣海軍大臣、首相などを歴任
寺内正毅
 第一次桂、第一次西園寺、第二次桂内閣陸軍大臣朝鮮総督、首相など歴任
加藤友三郎
 第二次大隈、寺内、原、高橋内閣海軍大臣、首相など歴任
田中義一
 参謀次長、原、第二次山本内閣陸軍大臣立憲政友会総裁、首相など歴任
斎藤実
 海軍次官、第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣など歴任
岡田啓介
 海軍次官連合艦隊司令長官、田中、斉藤内閣海軍大臣、首相など歴任
林銑十郎
 朝鮮軍司令官、陸軍教育総監、斎藤、岡田内閣陸軍大臣、首相など歴任
◆阿部信行
 陸軍次官、台湾軍司令官、首相、朝鮮総督など歴任
◆米内光政
 戦前、連合艦隊司令長官、林、第一次近衛、平沼内閣海軍大臣、首相、小磯、鈴木内閣海軍大臣など歴任。戦後、東久邇宮、幣原内閣海軍大臣
東條英機
 関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任
◆小磯國昭
 陸軍次官、関東軍参謀長、朝鮮軍司令官、平沼、米内内閣拓務大臣、朝鮮総督、首相など歴任
鈴木貫太郎
 海軍次官連合艦隊司令長官、海軍軍令部長侍従長、枢密院議長、首相など歴任


平時憲法【調査会NEWS3537】(R3.12.5): 荒木和博BLOG
 荒木の日頃の「右翼言動」とタイトル「平時憲法」だけで予想がつきますが、「現行憲法は有事に対応していない、九条改憲」云々という右翼放言です。拉致の解決(拉致被害者帰国)と何一つ関係ない。そして今日、荒木らが実施してる北朝鮮映画祭とも何一つ関係ない。
 そして拉致は別に「九条」のせいで起こったわけでもない。こういうくだらない言いがかりを憲法九条につけるからこそ「荒木と同レベルの改憲右翼」以外は護憲派*4*5は勿論、改憲派ですら「まともな人間*6」は荒木ら拉致右翼に「改憲と拉致解決と関係ないだろ?」「改憲しないと拉致が解決しないと強弁する気か?」と呆れて距離を置くわけです。
 蓮池透氏も最終的には「護憲、改憲と拉致解決と関係ないはずだ(改憲せずとも小泉訪朝で弟夫婦は帰国した)」「救う会護憲派共産党社民党など)を拉致被害者救出運動から排除する気か?。護憲派を『拉致解決を妨害している』と非難する気か?。それで拉致が解決するのか?。護憲派改憲派も含んだ国民的運動にすべきではないのか?」「救う会にとって拉致解決ではなく九条改憲が本当の運動目的なのか?*7」「我々家族会は今のまま、救う会の言いなりで本当にいいのか?」と批判を始めたわけです。さすがに蓮池氏の批判で「家族会が正常化する」かと思いきや、蓮池氏を除名し、荒木ら救う会をかばうのだから家族会のバカさには心底呆れます。
 その結果が「拉致の風化」ですが。

 中国が尖閣に手を出すのも時間の問題かもしれず

 呆れて二の句が継げません。中国が尖閣侵攻したら、それは「侵略」なので「専守防衛は合憲」という政府見解の立場に立つ限り反撃可能で何の問題も無い。それ以前に国際的批判を浴びてまで中国が尖閣に侵攻することはほとんど考えられません。「尖閣周辺に石油が埋まってる」というのは「推定」にすぎず、今すぐ石油で利益が出るという話ではない。そもそも尖閣云々など荒木が特定失踪者問題調査会、予備役ブルーリボンの会の「建前上の活動目的」とする「拉致」と関係ありません。


新潟日報報道(北朝鮮人権映画祭): 荒木和博BLOG
 新潟日報くらいしか報じてくれないのが全く無様です。
【追記】
「北朝鮮に自由を!」 人権映画祭始まる 新潟 /新潟 | 毎日新聞
 偶然、新潟日報以外で「荒木の映画祭」の記事(もちろん毎日新聞全国版ではなく、地方版のみ)を見つけたので紹介しておきます。


鉄労と私(R3.12.5): 荒木和博BLOG

 JRが国鉄だった時代、民社党・同盟系の鉄労(鉄道労働組合)という組合がありました。鉄労は当時社会党・総評系の国労動労と対決しており、今でもOBの方々にはお世話になっています。私は学生時代ここにプロパーの専従者として就職しようとしていました。

 6分18秒の動画です。見る価値のない馬鹿馬鹿しい代物です。
 何が馬鹿馬鹿しいか。まず第一に拉致問題と何一つ関係ない。
 第二に荒木は「土日は肩のこらない私の鉄道趣味の話題を」としていましたが、これはとても「肩のこらない鉄道趣味の話」とはいえない。
 第三に動画説明文だけでも

◆「社会党・総評系の国労動労」への悪口
◆「民社党・同盟系の鉄労」への礼賛

が予想されます(視聴したら、予想通り、実際そうでしたが)。そんなものを今時喜ぶ人間など「荒木の同類右翼」だけでしょう。しかも「国労動労に否定的な立場にあるJR経営陣やJR経営陣と親密な関係にあり、経営陣と同様に国労動労に否定的な立場とされるJR主流労組幹部」ならまだしも「建前では、拉致問題解決をテーマとするはずの活動家」が拉致そっちのけで話す(呆)。
 第四に「荒木は、昨日と今日で新潟で北朝鮮関係の映画祭をやっています」(新潟で、北朝鮮・拉致問題・北朝鮮への帰国(帰還)問題に関する映画の上映会がある(都合をつけて、行ってみようかと思う)(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
 ならばそのことについて話すのが普通ではないのか。それが映画祭の話はしないで、「今日来ている新潟は鉄労の勢力が強かった」「土日は何か鉄道関係の話をすることにしている」ので「鉄労の話をしたい」というのだから呆れます。

*1:ただしいわゆる「憲政の常道」が確立した時点では軍人首相は『田中義一』しかいませんし、田中は『立憲政友会総裁』としての首相就任ですが。ただし『憲政の常道』は現在の議院内閣制と違い『慣習に過ぎない(法律上の根拠がない)』ので軍部の力が強まると、事実上廃止され、軍人首相ばかりになります。

*2:小泉内閣防衛庁長官、第三次安倍内閣防衛相など歴任

*3:清浦、加藤高明、第一次若槻、浜口内閣陸軍大臣朝鮮総督、第一次近衛内閣外相など歴任

*4:俺もその端くれですが

*5:なお、荒木のこうした放言について共産党社民党はさすがに賛同しないものの家族会の攻撃を恐れてかあまり批判せず、「拉致を改憲の口実にするな」と批判する人間が「和田春樹氏」「蓮池透氏」などに限定されてる点は「何だかなあ」とげんなりします。

*6:とはいえ「改憲派による荒木批判」などあまり聞かないので、そういうまともな人間がどれほどいるのかと言いたくなる惨状ですが。とはいえさすがに「改憲派は全員荒木の同類」ではないでしょうが。

*7:どう見ても「九条改憲が本当の運動目的」ですね。今は蓮池氏もそのように「確信」し救う会と「救う会言いなりの家族会」に心底呆れてるでしょう。