今日の産経ニュース(2021年12/6日分)

【政界徒然草】ポスト岸田は「茂市芳郎」か - 産経ニュース
 産経なので「細田派の松野官房長官(第三次安倍内閣文科相)、萩生田経産相(第四次安倍内閣文科相)」あたりを入れるのかと思ったので少々意外です。
 島田洋一などは「どこまで本気か」はともかく「萩生田経産相も候補に入れろ」なんてツイートしてますからね(なお、島田は松野氏についてはあまり評価してない様子)。
 「10月の岸田内閣発足から2ヶ月程度しかたっておらず、また衆院選で多数議席を獲得したところ」ポスト岸田を云々する時期では未だないでしょうが、現時点の役職だけで見れば「茂木派ボス(竹下前会長の病死で成り上がり)」にして「第二次安倍内閣経産相自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相を歴任し、現在、幹事長」の茂木が「ポスト岸田最有力」ではあるのでしょう。他のメンツは派閥ボスでない上に茂木ほどは重要ポストを経験してませんのでね。河野に至ってはどうみても今は閑職ですし、「河野の親分」麻生もどう見ても河野に好意的ではない。
 まあ、林*1は「岸田」が、高市*2は「安倍」が派閥を禅譲すれば「派閥ボス」となって有利になりますが、果たしてそうなるかどうか。
 特に高市の場合は、町村派時代に「町村会長への不満」を理由に派閥を離脱しているので現時点では無所属の上に『既に松野官房長官、萩生田経産相、下村前政調会長などが派閥ボス候補としているのになんで高市を派閥に戻すのか?』つう声もあるらしいですからね。
 今日のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」でもコメンテーターの山田惠資氏曰く

◆清和会(当時は細田派、現在は安倍派)が総裁選において、高市支持で一枚岩になれなかったのも『なぜ、清和会にいる下村政調会長や萩生田文科相(役職は当時)などではなく元は清和会とはいえ、町村会長(当時)への不満を理由に派閥を出て行って、今は無所属の高市氏を推すのか』という会内部の不満を安倍氏が抑えきれなかったから、だと言われています。そういう人々は高市氏の派閥復帰にも否定的です

だそうですからね。


労組結成直後に准教授を雇い止め 愛知の菊武学園 - 産経ニュース
 事実ならば「見え見えの労組潰し」にも唖然ですが、「准教授なのに常勤ではない」のにも仰天です。勿論「法律上は教授でも常勤にする必要は無い」かと思いますが。なお、記事を読む限り「こんな酷い大学とこれ以上つきあい切れない」と思ったのか、和解金をもらった上で退職したようです。
 「こんなブラック大学が野放しでいいのか」と言う問題はひとまず置けば、この「元准教授氏」が「他のもっとまともな大学、研究機関」に再就職できるのであれば、確かに「和解金で退職」の方がマシかもしれません。
 しかし「この不当労働行為の名古屋産業大」といい「女性差別入試&汚職の東京医科大」といい「前理事長の脱税&元理事の背任の日大」といい「一部の大学は明らかにガバナンスがおかしい」。自民党文科省による「過去の自称・大学ガバナンス改革」を見直し、「まともなガバナンス改革」が急務かと思います。とはいえそれが自民党文科省に能力的にできるかどうか以前に「やる気があるように見えない(むしろガバナンス強化の口実で、教職員の意向を無視した、財界や文科省自民党による大学支配に悪用しかねない)」のがなんともかんともです。


自民、参院埼玉で2人目擁立へ 改選数増で主戦論 - 産経ニュース
 改選数増といっても、今回新たに増えるわけではなく前回選挙から埼玉は既に定数4です。「大阪の維新」ではあるまいし、「定数4で自民2議席」は無理ではないか。おそらく「自民候補2」となれば「保守票が割れる」とばかりに「国民民主や維新など他の保守政党」が出馬するでしょうし。「そこで最後の四番目」を「自民、維新、国民民主、共産」などで争うのかもしれませんが、そのときに「自民で2つ目の議席がとれる」というほど埼玉の自民も強くはないでしょう。いずれにせよ共産で1議席はとりたいところです。
 なお、現在は確か「自民、公明、立民、共産各1」だったと思います。


文通費維持なら「札束で小遣い認める国会」 維新・吉村氏 - 産経ニュース
 文通費をネタに「身を切る改革」をアピールする維新ですが「吉村自身が、(9月中に辞めればいいところ)10/1の議員辞任で、10月の文通費を全額ぼったくった銭ゲバのクズ」だという批判をガンガンやるべきでしょう。
 なお、当初は自民との間で「とりあえず日割り法案だけ通す」で話がついていたところ「人気取りに走った維新」が「日割り以外もー(領収書の添付など)」と突然言い出したようで「おいおい」ですね。本気で維新が「状況を少しでもよくしたいと思う」のなら、とりあえず「日割りだけは通す」でいいでしょうに「人気取りがすべて」のわけです(呆)。


女性県議が川勝知事に抗議文「女性蔑視」発言めぐり - 産経ニュース
 「女はいくらでも嘘をつく(前後の文脈から明らかに『はすみとしこ』と同様の伊藤詩織氏への誹謗)」という「川勝を遙かに上回る女性差別暴言の主=杉田水脈」を「安倍が怖くて」批判できない分際で自公の県議連中もよくもふざけたことがいえたもんです。「杉田批判してから偉そうなことは言え」「ただの川勝たたきはみっともない」と言いたい。
 例えるなら川勝が「スーパーの万引き」「電車の痴漢」なら、杉田は「銀行強盗」「レイプ犯」みたいなもんで杉田の方がずっと悪質です。
 まあ、「川勝をかばいたくはない」のですが、1)「伊藤氏セカンドレイプ・杉田」や「ナチス暴言・麻生」など川勝以上にひどい暴言が野放し、2)「リニア積極派」自民は「リニア慎重派、消極派*3」川勝を倒すことで明らかにリニア新幹線推進狙ってる(女性差別云々は全くの嘘で、動機が不純*4な上にリニア新幹線には共産党などの批判がある)なので俺個人はあまり奴を批判する気にはなりません。
 正直、俺みたいな理由で「フェミニストの皆さん」もあまりこの件では「川勝批判したくない」のではないか。

*1:第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相などを経て現在、岸田内閣外相

*2:自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相などを経て現在、自民党政調会長

*3:ただし川勝は共産党とは違い「反対派」ではないので過大な評価はできません。

*4:だからこそ「杉田批判」をしないわけです。