この期に及んでもハッキリと旗色を鮮明にできないようでは、「もうダメなんだろうな」という他ない: 白頭の革命精神な日記
拙記事共産党誹謗、野党共闘否定にいそしむ某「反日本共産党&自民党支持者(白頭先生)」(追記あり) - bogus-simotukareのブログでも過去に「自民党応援団」として批判した御仁がまた、自民党応援団としか思えない珍文章を書いていたので突っ込みます。
タイトルだけだと「新しい資本主義」「人の意見を聞く」などと「安倍、菅カラーからの脱却」をアピールしながら、「モリカケ、桜は追及しない」「学術会議会員任命拒否を撤回しない」「未だに安倍と面会する」岸田への皮肉のようですが。
見直しに積極的とされていたはずの泉氏その人でさえ、この期に及んで「(ボーガス注:今回の衆院選での議席増という?)想定していた結果はなかったので、単に継続ではなく、党としてしっかり総括せねばならない」として、あくまでも見直しを「示唆」するに留まっています。いやはや、ガッカリした!
「はあ?」ですね。
まず第一に、代表選挙での「泉の見直し論」とは「反共主義から野党共闘中止を訴える連合が泉を熱心に応援していたことでわかる」ように明らかに「見直しという名の野党共闘中止」です(俺と同様の理解として立民代表選きょう告示。小沢一派が推す泉健太だけは絶対に当選させるな - kojitakenの日記、澤藤統一郎の憲法日記 » 立憲民主党代表選への連合の影響力に深刻な懸念、)。
だからこそ決選投票に「野党共闘継続」を主張する枝野グループが担いだ「逢坂」が「アンチ泉派の応援」によって残ったわけです。そんな「泉の見直し論」に期待するとは白頭先生は「自民党応援団」と見なす以外に「見なしようがない」でしょう。まあ、拙記事共産党誹謗、野党共闘否定にいそしむ某「反日本共産党&自民党支持者(白頭先生)」(追記あり) - bogus-simotukareのブログで批判したように白頭先生には
◆コロナ下で『菅首相のgotoトラベル、イート継続』を擁護し批判派に悪口する
→しかし、gotoへの批判とそれによる支持率低迷に耐えかねて菅がgotoを中止すると『菅首相は不当な批判に屈するな!、gotoを継続しろ』等とは言わずに黙り
◆『国民の連帯感が高まった』から『東京五輪の開催は間違ってなかった』と『菅首相擁護』
など「自民党応援団」としか見なせない言動が多いのですが。
野党共闘を否定すれば今の立民の党勢では「小選挙区の多くを捨てる」結果になります。そんなことは全く合理性がない。まさかこの御仁も「『泉の見直し論』とは『野党共闘否定の婉曲表現』ではない」と強弁はしないでしょう(いや、それともするのか?)
「比例での得票減少」についていえば「共産党の共闘で減った」「共闘を辞めれば元に戻る(あるいはそれにとどまらず上向く)」といえる決定的な具体的な根拠は何もありません。現時点では「共闘で減った可能性がある」にすぎません。
そもそも、1)共闘していなかった時期において「民主党(立民の前身)の比例票が伸びていた」わけではないし、2)野党共闘について否定的な立場の希望の党は「野党共闘維持」の立民に議席数で敗北、3)野党共闘の過去において「参院比例」などで今回のように大幅減したことはないのだから「共産との共闘で比例票が減った」と見なすのは慎重であるべきでしょう。
まあ、俺個人は「共産との共闘で仮に減った(右派支持層が離れた)」のだとしても「離れた右派支持層から、野党共闘の意義についてきちんと説明すればも立民に戻る見込みがある穏健右派の獲得」と「さらなる左派層の獲得」に力を入れるべきであって、「共産と共闘を辞める(小選挙区の勝利を多くの選挙区で捨てる)」というのは間違いだと思いますが。そもそも「穏健右派」ならともかく、維新を支持するような「新自由主義」「極右」の票を得ることは「共産との共闘を辞めただけ」では無理であり、といって「新自由主義」「極右」の票を得るために立民が路線をどんどん右に寄せていけば、「そうすることの政治的是非*1」はひとまずおいても党勢オンリーの観点でも合理的ではない。なぜならそんなことをすれば「市民連合のようなリベラル支持層」が確実に立民から離反します(そして「新自由主義」「極右」の票が、自民や維新から立民にどれほど来るかも不明)。かえって党勢が衰退しかねない。
第二にここで重要なことは泉が「野党共闘は継続する」という趣旨のことを「言わざるを得なかった」ということでしょう。逢坂が決選投票に残ったことなどで「そう簡単に共闘廃止なんかできない」と認識したのでしょう(ただし俺も泉の継続論を鵜呑みにするほどお人好しではないですが。俺以外の泉批判派もそうでしょう)。
これを「見直しを示唆したのみにとどまった」と「野党共闘を否定して独自路線で行く*2こともなければ、野党共闘の改善(欠点の是正)も否定して、単に惰性で野党共闘を続けていくことを選んだ*3」とネガキャンする白頭先生は明らかに不当な認識でしょう。
そもそも泉とは対立する立場の「枝野グループ」や共産党ですら「野党共闘の見直し一般」については否定していません。
彼らが批判しているのはあくまでも「見直しを口実とした野党共闘破壊、中止」です。
「どんな見直しがされるのか」「それが成果を上げるのか」はともかく、誰も「見直し一般」は否定していない。
「来年の参院選」のことも考えれば、「早急に成果を出してほしい」ところではあるものの、そもそも「連合」「市民連合」「共産党」など様々な団体との関係が立民にある以上「そうそう簡単に結論が出るわけもない」でしょう。
むしろ
この期に及んでもハッキリと旗色を鮮明にできないようでは、「もうダメなんだろうな」という他ない
のは「その言動からどう見ても自民党応援団であることが明白」なのに公然とはそれが認められない「らしい」白頭先生に該当することじゃないですかね?
なお、「共産党抜きでは小選挙区の選挙が厳しい=立民」ではありますが、この点は「自民」とて同じです。
「自公連立当初(1998年の小渕政権)」は「いつでも公明との連立なんか辞める」と思っていたでしょうが、「20年たっても続けている(小渕→森→小泉→第一次安倍→福田→麻生→第二~四次安倍→菅義偉→岸田)」「しかも麻生から第二次安倍までは自公は野党(鳩山、菅直人、野田の民主党政権)だったのに関係が切れなかった」とはもはや「自民は独力で政権維持することは諦めた」ということです。
まあ、この点は「公明や共産」とて同じで何も「自民や立民」だけが連立や共闘で利益を得ているわけではなく、「公明や共産もそうそう簡単に連立や共闘をぶち壊せない」わけですが。