「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年12/8日分:荒木和博の巻)

チャンネル桜の討論番組に出演しました: 荒木和博BLOG
 「日本は核武装すべきだ」という右翼番組です。3時間23分もあるので勿論全部見たりはしません。「ウヨの非常識な核武装論」につきあう気は全くありません。登場人物が「荒木の他に」誰かだけ視聴して確認し、以下の通り紹介しておきます。

矢野義昭 - Wikipedia
 2006年(平成18年)12月に陸上自衛隊小平学校副校長を最後に退官。現在、岐阜女子大学客員教授拓殖大学客員教授。著書『日本はすでに北朝鮮核ミサイル200基の射程下にある:金正日の核とミサイル問題の深層』(2008年、光人社)、『あるべき日本の国防体制』(2009年、内外出版社)、『核の脅威と無防備国家日本:日本人は核とどう向きあうのか』(2009年、光人社)、『日本の領土があぶない』(2013年、ぎょうせい)、『軍拡中国に対処する』(2018年、勉誠出版)、『世界が隠蔽した日本の核実験成功:核保有こそ安価で確実な抑止力』(2019年、勉誠出版)、『核拡散時代に日本が生き延びる道:独自の核抑止力の必要性』(2020年、勉誠出版)、『核抑止の理論と歴史』(2021年、勉誠出版
用田和仁 - Wikipedia
 陸上自衛隊西部方面総監(2008年3月~2010年3月)を最後に退官。
矢野一樹
 海上自衛隊潜水艦隊司令官を最後に退官。著書『台湾有事と日本の安全保障:日本と台湾は運命共同体だ』(共著、2020年、ワニブックスPLUS新書)
西岡力 - Wikipedia
 救う会会長。麗澤大学客員教授モラロジー道徳研究財団歴史研究室長。著書『日韓「歴史問題」の真実:「朝鮮人強制連行」「慰安婦問題」を捏造したのは誰か』(2005年、PHP研究所)、『朝日新聞「日本人への大罪」:「慰安婦捏造報道」徹底追及』(2014年、悟空出版)、『横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(2015年、PHP研究所)、『ゆすり、たかりの国家』(2017年、ワック文庫)、『歴史を捏造する反日国家・韓国』(2019年、ワック文庫)、『でっちあげの徴用工問題』(2019年、草思社)など。なお、麗澤大学は「モラロジー」を母体とするウヨ大学で教員には他に古森義久高橋史朗(元・つくる会副会長)、八木秀次日本教育再生機構理事長)がいる。モラロジーは「日本会議」構成団体の一つという右翼団体
島田洋一
 救う会副会長。福井県立大学教授。著書『アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)、『3年後に世界が中国を破滅させる:日本も親中国家として滅ぶのか』(2020年、ビジネス社)、『アメリカ解体:自衛隊が単独で尖閣防衛をする日』(2021年、ビジネス社)
ロバート・D・エルドリッヂ - Wikipedia
 元在沖縄米軍海兵隊政務外交部次長。著書『沖縄問題の起源』(2003年、名古屋大学出版会)、『奄美返還と日米関係』(2003年、南方新社)、『硫黄島・小笠原をめぐる日米関係』(2008年、南方新社)、『オキナワ論:在沖縄海兵隊元幹部の告白』(2016年、新潮社)
 エルドリッジの海兵隊解雇の経緯については辺野古動画流出 在沖海兵隊高官を更迭 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス(2015.3.20)、海兵隊解雇に不満 前政務外交部次長のエルドリッジ氏 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト(2015.6.18)など参照。

 「田母神やひげ佐藤」以外にも「自衛隊に非常識極右がいるのか」とうんざりですね。
 それにしても「日本は今こそ核武装を!」などというウヨ討論会に出席したあげく「それを宣伝する荒木」のバカさには心底呆れますね。
 自民党支持層ですら「日本核武装」を支持する人間は少ないでしょうし、「日本核武装」など、拉致問題解決と全く関係ない。
 しかも荒木だけでなく「拉致右翼仲間の西岡と島田も参加」というのだから「唖然」です。家族会もこんな極右連中といつまでも付き合っていていいのか?(「勿論良くない」という反語)。


米国は助けてくれるのか(R3.12.8): 荒木和博BLOG

 今日は大東亜戦争開戦から80年*1。戦った相手の米国の話です。よく「アメリカなら自国民が1人拉致されただけでも軍艦を出して助けに行く」という人がいますが、幻想です。

 6分30秒の動画です。見る価値のない馬鹿馬鹿しい代物です。
 荒木ももはや「毎日動画を流すと言ったからメンツの維持のために何でも流そう」つうくだらない考えじゃないか。
 何が馬鹿馬鹿しいか。まず第一にこの荒木動画は

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/4分:荒木和博の巻)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ(2014.6.4)で取り上げた

拉致問題と自衛隊: 荒木和博BLOG
 よくいわれる話ですが「アメリカなら(注:北朝鮮拉致被害者がいれば)軍艦を出してでも取り返しに行く」というのは、私はほとんど幻想に近いと思っています。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/12日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ(2020.11.12)で取り上げた

あらためて考える横田めぐみさん拉致【調査会NEWS3356】(R02.11.11): 荒木和博BLOG
 「米国なら国民1人が拉致されても軍艦を出して…」というのはそもそも幻想だったのだろうと(実際ベトナム戦争当時の米軍捕虜を米国政府は冷酷に切り捨てました)。必要以上に低く見るべきではありませんが、少なくとも米国を見て日本はだめだと思う必要はないということです。

など過去の荒木記事と大同小異です。荒木も「よほど話すネタに詰まってる」のでしょう。
 ちなみに荒木記事の

実際ベトナム戦争当時の米軍捕虜を米国政府は冷酷に切り捨てました

ですが「切り捨てたか」どうかはともかく、「軍隊を突っ込んですぐに救出」と言うことはしなかった(というか、物理的にできなかった)、救出に時間がかかった(勿論外交交渉で救出した)のは確かです。ちなみに「ベトナム戦争の捕虜」といえば、「共和党大統領候補になったマケイン」が有名ですね。彼も「捕虜になってからしばらく拘束された」わけです(ジョン・マケイン - Wikipedia
参照)。
 また、米国も交渉において、「荒木ら救う会」や「救う会の言いなりの家族会」が主張する「特定失踪者」のように「もっと捕虜がいるはずだ」と「根拠レスの無茶苦茶な暴論」をはいたり、あげく「一部帰国なら捕虜帰国なんかいらない。即時一括全員帰国だ」なんて言わなかった。現実問題、「生きてる捕虜はこれしかいません」と言われれば米国も、早期の捕虜帰国を望むなら「もっと捕虜がいるはずだ。一部帰国なら捕虜帰国なんかいらない。即時一括全員帰国だ」なんて言わないわけです。「一部帰国なら拉致被害者帰国なんかいらない。即時一括全員帰国だ」と主張する「救う会言いなりの家族会」がいかにバカかと言うことですね。
 第二に「そんなことが拉致被害者帰国と何の関係があるのか」。
 ここで荒木が「米国だって軍隊なんか使わない。例えばマケインの帰国(ベトナム戦争捕虜)やワームビア君救出(北朝鮮の身柄拘束)は国務省の外交交渉だった。日本も外交交渉以外、手がない」というならわかる。
 「米国だって軍隊なんか使わないが日本は自衛隊で取り戻せ」。
 どういう脳みその構造をしているのか?(呆)。
 もしかして「アメリカ人は救出作戦で、兵隊の死者が出たときに国民に非難されることを恐れて、軍隊が使えないヘタレだが我々日本人は違う。自衛官が何人死のうとも拉致被害者は救出する!」「我々は米国と違い、神風特攻すら実行した国民だ!(荒木への皮肉のつもりですが極右の荒木だとマジでそう思ってるかもしれない)」つう野蛮人が荒木か?。いや日本人も「自民党支持層」ですら大多数はそこまで野蛮じゃないでしょう。

*1:確かにその通りですが、「拉致問題についての動画」で「大東亜戦争開戦から80年」という必要はどこにも無い。しかも極右の荒木らしく「太平洋戦争(あるいはアジア・太平洋戦争)」ではなく「大東亜戦争」です(呆)。