「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年12/16日分:荒木和博の巻)

大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG
日本の喫緊の安全保障上の課題は閣議決定で本来の憲法9条を確立して軍隊を保持することだ | 新・大森勝久評論集

 日本は第2次世界大戦後、最大の国家存亡の危機に直面している。現在の日本は、もし同盟国のアメリカがいなければ、最貧国の北朝鮮と戦うことになっても簡単に敗北してしまうのだ。

 「そんなわけねえだろ(呆)」ですね。北朝鮮の通常兵器は明らかに「自衛隊と比べて旧式」でしょう。もちろんいきなり核ミサイルなんか日本にぶち込めるわけもない。
 大体、その理屈なら「不審船撃沈事件」は大森氏にはどう理解されるのか。あるいは北朝鮮が「ヨンビョン島砲撃」のような「小競り合い」はできても「朝鮮戦争」のような全面戦争など韓国相手にしない(できない)ことはどう理解されるのか。


情報は収集しなけりゃ集まらない(R3.12.17): 荒木和博BLOG

 「情報もないのに自衛隊を出せるはずがない」という人がいます。当たり前です。だから情報を集めろと言っています。それさえする気がないのが防衛省であり、わが国だということです。

 5分40秒の動画です。動画説明文で想像がつくように、見る価値のない馬鹿馬鹿しい代物です。
 まず第一に「やる気があれば情報収集できる、自衛隊にはやる気が無いのか(荒木)」てそんな「精神論」でどうにかなるなら誰も苦労しません。そんな精神論でなんとかなるなら、例えば「米国」も「真珠湾攻撃の情報」を事前に入手して、日本軍をすぐさま返り討ちにできたでしょう。その方が日本人としても「戦争がすぐに終わってありがたかった」のですが。
 それはともかく「拉致被害者の居場所」なんて「極秘情報」は北朝鮮も隠そうとするし、そんなもんを情報入手するのはおよそできる話ではない。
 「ならばお前が情報をとってこい、荒木!」といえば「俺は素人だからそんなことはできない。プロの自衛隊がやれ!、素人に無茶振りするな!」で済ませてるのだからぶん殴りたくなります。
 この荒木の理屈なら「いわゆる未解決事件(三億円事件、グリコ森永事件など)」も「警察にやる気が無いから犯人の情報が集まってこない」といえてしまうでしょう
 (もちろん初動捜査に落ち度があったというケースも中にはあるでしょうが、根拠もなしにこんなことをいうのは警察への誹謗でしかありません)。
 ニクソンショックニクソン訪中)について米国が正式発表するまで、「日本の外務省が事前に察知できなかった」のも「外務省にやる気が無いから情報が集まってこない」といえてしまうでしょう。
 しかし警察も自衛隊も外務省も「何でもできる神様」ではない。
 大体、そんなに情報収集したいのなら「国交正常化はしない*1」にしても、せめて「平壌への常駐事務所設置」には賛成すべきでしょうに荒木は「国交正常化につながる*2」として反対するのだから意味が分かりません。「常駐事務所設置すれば情報がどんどん集まるわけでもない」でしょうが「無いよりはあった方がまし」でしょうに。結局「自衛隊救出論への批判(そもそも拉致被害者の居場所が分からないのにどこに自衛隊を出すのか)」に居直るためにこんなバカなこと「情報収集」云々を言い出すわけですが、よく家族会もこんなバカと付き合えるもんです。
 それはともかく、昔は荒木を恐れてか、「自衛隊救出論」への政府(自民党防衛省など)の反論は「憲法上の問題がー」「外交上の問題(中国、韓国、ロシアの反発)がー」だったところ、この荒木の放言「探す気が自衛隊に無いから居場所が分からないんだ!」からは最近は「荒木ら巣くう会の政治力の衰退、拉致の風化」「荒木の暴論への反感」もあってか「そもそも拉致被害者の居場所も分からないのにどこに自衛隊を出すんですか?」に変わってきたらしいことがうかがえます。まあ、それが「一番正論でシンプル」ではあります。
 「憲法上の問題がー」「外交上の問題がー」という問題が無いとは言いませんが、そもそも「居場所が分からない」のだからそれ以前の話です。
 第二に「情報収集して仮に居場所が分かった」としましょう(分かりようがないでしょうが)。居場所が明らかに分かってる
イランアメリカ大使館人質事件 - Wikipediaでは軍を使った強行作戦イーグルクロー作戦 - Wikipediaは結局失敗し、外交交渉しました。居場所が分かっていたって、軍で救出なんておいそれとできるものではない。
 情報収集しても「すべきことは外交交渉」であって「自衛隊での救出」などというリスキーな行為ではない。
 それにしても最近の荒木の動画や記事は、情報は収集しなけりゃ集まらない(R3.12.17): 荒木和博BLOG以外も

◆政府が自衛隊拉致被害者を救出してくれない
【記事】
やる気が無いのではなく、やらない気がある【調査会NEWS3538】(R3.12.11): 荒木和博BLOG
【動画】
役人が国会議員に法律を作るなと命じようとした話(R3.12.14): 荒木和博BLOG

◆政府が特定失踪者を北朝鮮拉致と認めてくれない
【動画】
役所の論理(R3.12.13): 荒木和博BLOG
配達証明で届いた政府からの文書(R3.12.15): 荒木和博BLOG
14年前の表明書からほとんど何も変わっていない(R3.12.16): 荒木和博BLOG

という「政府への悪口」「ぼやき」だけです。無内容でくだらないことこの上ない。


14年前の表明書からほとんど何も変わっていない(R3.12.16): 荒木和博BLOG
 7分30秒の動画です。見る価値のない馬鹿馬鹿しい代物です。
 内容が「拉致解決(拉致被害者帰国)と全く関係ない」。
 「14年前も今も政府は特定失踪者を北朝鮮拉致と認定してくれない」て国内で40人も発見される特定失踪者なんか北朝鮮拉致の訳がない。

*1:個人的には「拉致被害者の情報収集のためにも早期に国交正常化すべきだ」「拉致解決に国交正常化が先行しても何ら問題ない」と思いますが。

*2:勿論常駐事務所は「必ずしも国交正常化とはつながりません」。俺個人は国交正常化に賛成の立場ですが。