珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年12/17日分)(副題:今日も高世に悪口する)

一人ひとりと深く向き合う―小松由佳写真展『シリア難民 母と子の肖像』 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 先日の「『彼は早稲田で死んだ』を読んで」には大きな反響があった。

 自画自賛する高世ですが、「高世(早稲田OB)と同年代の早稲田OBたち(例:直言(2021年12月13日)『彼は早稲田で死んだ』――早大川口君事件50年を前に水島朝穂*1早稲田大学教授)」が「昔の革マルは本当に酷かった」と郷愁に浸ったというだけの話です。
 こういうと高世や「高世と同年代の早稲田OBたち」は怒るのでしょうが、ある意味馬鹿馬鹿しい。
 昔はともかく今の革マルなど「学生運動限定」ですら大して力はありませんし、ましてや「社会一般への影響力」など皆無に等しいでしょう。
 しかし、

黒田寛一 - Wikipedia参照
◆『プロレタリア的人間の論理』(1960年)
◆『組織論序説』、『マルクス主義形成の論理』(以上、1961年)
◆『ヒューマニズムマルクス主義』(1963年)
◆『資本論以後百年』(1967年)
◆『現代唯物論の探求』(1968年)
◆『革命的マルクス主義とは何か』(1969年)
◆『現代中国の神話』、『毛沢東神話の破壊』、『日本左翼思想の転回』(以上、1970年)
◆『唯物史観と変革の論理』(1971年)
◆『唯物史観と経済学』(1973年)
◆『変革の哲学』(1975年)
◆『二十世紀文明の超克』(1981年)
◆『ソ連のジレンマ』(1987年)
◆『資本論入門』(1989年)
◆『戦後主体性論ノート』(1990年)
◆『死滅するソ連邦』(1991年)
◆『宇野経済学方法論批判(増補新版)』、『平和の創造とは何か』(以上、1993年)
◆『社会の弁証法』、『労働運動の前進のために』、『賃金論入門』(以上、1994年)
◆『宇野学派の経済学』、『組織論の探求』(1998年)
◆『変革的実践の主体性』(2007年)
◆『「異」の解釈学:熊野純彦*2批判』(2008年)

など、黒田寛一革マル指導者:1927~2006年)の著書を多数出版するなど「革マル系と思われるこぶし書房 - Wikipedia」が

こぶし文庫「戦後日本思想の原点」シリーズ
【著者名順】
宇野弘蔵*3『増補・農業問題序論』
◆大内力*4『国家独占資本主義』
◆鈴木正*5『日本思想史の遺産』
竹内好*6『日本イデオロギイ』
田辺元*7『仏教と西欧哲学』
鶴見俊輔*8アメリカ哲学』
◆廣重徹*9『戦後日本の科学運動』

など「(左派が多いとはいえ)非革マル系の著書」も多数出版してるのは興味深いと思います(こぶし書房参照)。

*1:著書『武力なき平和:日本国憲法の構想力』(1997年、岩波書店)、『東日本大震災憲法』(2012年、早稲田大学出版部)、『戦争とたたかう:憲法学者・久田栄正のルソン戦体験』(2013年、岩波現代文庫)、『はじめての憲法教室』(2013年、集英社新書)、『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』(2015年、岩波書店)、『平和の憲法政策論』(2017年、日本評論社)など

*2:東京大学教授。著書『レヴィナス入門』(1999年、ちくま新書)、『ヘーゲル』(2002年、筑摩書房)、『戦後思想の一断面:哲学者廣松渉の軌跡』(2004年、ナカニシヤ出版)、『メルロ=ポンティ』(2005年、NHK出版)、『西洋哲学史:古代から中世へ』、『西洋哲学史:近代から現代へ』(以上、2006年、岩波新書)、『和辻哲郎』(2009年、岩波新書)、『マルクス資本論の思考』(2013年、せりか書房)、『埴谷雄高』(2015年、講談社学術文庫)、『レヴィナス』(2017年、岩波現代文庫)、『カント』(2017年、講談社)、『マルクス資本論の哲学』(2018年、岩波新書)、『本居宣長』(2018年、作品社)など

*3:1897~1977年。東京大学名誉教授。著書『資本論に学ぶ』(2015年、ちくま学芸文庫)、『経済原論』(2016年、岩波文庫)、『社会科学としての経済学』(2016年、ちくま学芸文庫)、『経済学(上・下)』(2019年、角川ソフィア文庫)など(宇野弘蔵 - Wikipedia参照)

*4:1918~2009年。東京大学名誉教授。『ファシズムへの道』(1974年、中公文庫)など(大内力 - Wikipedia参照)

*5:1928年生まれ。名古屋経済大学名誉教授。著書『狩野亨吉の思想(増補版)』(2002年、平凡社ライブラリー)など(Wikipedia参照)

*6:1910~1977年。著書『日本とアジア』(1993年、ちくま学芸文庫)、『魯迅入門』(1996年、講談社文芸文庫)など (竹内好 - Wikipedia参照)

*7:1885~1962年。京都大学名誉教授。著書『種の論理:田辺元哲学選I』、『懺悔道としての哲学:田辺元哲学選II』、『哲学の根本問題・数理の歴史主義展開:田辺元哲学選III』、『死の哲学:田辺元哲学選IV』(以上、岩波文庫)(田邊元 - Wikipedia参照)

*8:1922~2015年。元同志社大学教授。著書『北米体験再考』(1971年、岩波新書)、『アメリカ哲学』(1986年、講談社学術文庫)、『柳宗悦』(1994年、平凡社ライブラリー)、『老いの生きかた』(1997年、ちくま文庫)、『アメノウズメ伝』(1997年、平凡社ライブラリー)、『限界芸術論』(1999年、ちくま学芸文庫)、『太夫才蔵伝:漫才をつらぬくもの』(2000年、平凡社ライブラリー)、『戦時期日本の精神史:1931‐1945年』、『戦後日本の大衆文化史:1945‐1980年』(以上、2001年、岩波現代文庫)、『夢野久作・迷宮の住人』(2004年、双葉文庫)、『回想の人びと』(2006年、ちくま文庫)、『期待と回想』(2008年、朝日文庫)、『教育再定義への試み』、『竹内好』(以上、2010年、岩波現代文庫)、『思い出袋』(2010年、岩波新書)、『文章心得帖』(2013年、ちくま学芸文庫)、『埴谷雄高』(2016年、講談社文芸文庫)など(鶴見俊輔 - Wikipedia参照)

*9:1928~1975年。日本大学教授。著書『科学の社会史(上・下):近代日本の科学体制』(2002~2003年、岩波現代文庫)、『近代科学再考』(2008年、ちくま学芸文庫)など