珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年12/31日分)

水俣病は終わっていない - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 忘年会が、きのうあった。
(中略)
 先日開通した中国ラオス鉄道(中国国境のボーテンと首都ビエンチャンを結ぶ高速鉄道)の話題で盛り上がった。
 在日ラオス人が、「ラオス政府はほんとに間抜けで、中国のなすがままになっている」といたく悲憤していた。沿線には広大な中国企業が経営する農園が広がり、バナナなど中国向けの農作物が栽培されている。
 貿易や投資は言うに及ばず、近年のラオス人の留学先もほとんど中国であり、人的交流の分野でも中国の存在感は圧倒的だ。
(中略)
 5時間近く、酒を飲みながらいろんなテーマをとりあげて議論が続いた。これだけしゃべったのはほんとうに久しぶりだった。

 ラオス政府からすれば「あれこれ抜かすのならお前がやってみろ」と言いたいところでしょう。ここまで悪口とは「共産党一党独裁を批判して日本に亡命したラオス人」でしょうか。
 それはともかく、ラオス一国で経済が回せていけるのならともかく当然そんなことはあり得ず、どこかと貿易しないといけない。その場合「中国が最も有望な市場だ」ということでしょう。
 それにしてもこれだけしゃべったのはほんとうに久しぶりだった。ねえ。「会社潰してからよほど人と会う機会が減ってるんだな」と苦笑しました。とはいえ「こんなことを書いちゃう高世の精神状態は大丈夫だろうか?(自殺の恐れ)」は若干感じました。でも高世は自殺するようなタマじゃないか(改めて苦笑)。
【参考】

ラオスと中国を結ぶ鉄道開通 習近平氏「一帯一路の質の高い発展を」:朝日新聞デジタル
 ラオスでは初の長距離鉄道で、輸出や貨物収入、中国人観光客の増加といった経済効果に期待がかかる。
 将来的にはラオスからさらにタイ、マレーシア、シンガポールへとつながる構想だ。
 ビエンチャンと中国国境のボーテンまでは車で15時間ほどかかっていたが、鉄道だと3時間余に短縮されるとみられる。

車両も駅も中国流、「ラオス鉄道」開業直後の姿 | 海外 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
 ビエンチャンルアンパバーン間の所要時間は最短で約1時間30分。道路だと300km余りある距離を長距離バスで10時間近くかかるが、列車なら2時間以内と圧倒的に速い。
 筆者の調査では、中国との国境からビエンチャンまでのラオス国内全線を通じ、運営に当たっているのは雲南省を拠点とする中国鉄昆明局集団公司(以前の昆明鉄路局)だ。こうした背景もあり、車両はもとより駅関連の施設や装置は中国国内のものとほぼ同じとなっている。
 中国の長距離列車の楽しみは、車内や駅頭で沿線の名物を買ったり食べたりすることだ。ところがラオス国内区間については目下、「コロナ対策で車内での飲食は禁止」と楽しみが奪われてしまっている。昆明*1発の列車については「沿線の名物にちなんだ料理や弁当を売る」と伝えられているが、車内飲食が自由になる日が早く来ることを期待したい。
 中国ラオス鉄道の開通を受け、ラオスから遠く離れた欧州の鉄道ファンも沸いている。中国と東南アジア、具体的にはマレー半島方面へ鉄道がつながったことになるからだ。
 今回の鉄道開通により、欧州からはロシアなどを経由して中国へ、そして中国ラオス鉄道を経てタイ国鉄に乗り継ぎ、マレー鉄道へと向かう接続ルートが実現した。英国の新聞インディペンデントは「欧州から列車を乗り継いでシンガポールに行ける」「所要日数は約21日、運賃の総合計は1000ポンド(約15万5000円)」と、いかにも鉄道好きのイギリス人が考えそうな記事を掲載した。
 記事は「コロナ禍の影響で、中国からラオスへの入国さえもできない」と述べ、すぐに実行に移すのは難しいとするが、実現可能なルートだ。
 中国ラオス鉄道の開通に刺激を受けたのか、タイとつながる鉄道でもラオス側でタナレーン駅からビエンチャン市街地に向かって延伸が始まっている。近く、タイへ向かうためのビエンチャンの新駅も完成しそうな勢いだ。ただ、両鉄道同士の接続への意識は希薄なようで、「両駅間を移動するには、車で20〜30分かかる距離」(古賀さん)離れているという。
 中国ラオス鉄道の軌間は中国国内と同じ標準軌(1435mm)のため、タイ国鉄と車両の直通はできない。だが、貨物の載せ替えが必要となるとはいえ、タイやマレーシアへの物資輸送がマラッカ海峡を通ることなく陸路で完結するのは、中国にとっては大きな地政学的前進だ。
 こうした中国にとっての多大なメリットがあるからこそ、中国ラオス鉄道が「一帯一路の重要プロジェクト」「近隣諸国の利益のための一帯一路構想の縮図」と評されるわけだ。
 圧倒的な中国の影響力拡大となるのか、それともASEAN側の利益やメリットが生まれるのか。今後もさまざまな点で目が離せない鉄道となりそうだ。

中国とラオス結ぶ鉄道開通 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」 | 中国 | NHKニュース
 ラオス国内には、中国に農作物を輸出する中国資本の農園も相次いでつくられています。
 ラオスの首都ビエンチャンにあるバナナ農園では、300人以上のラオス人が中国に輸出するバナナを栽培しています。
 妻とともに去年から、この農園で働く37歳の男性は「ふるさとにいても仕事はない。ここでの仕事は、そこまで大変ではないし、暮らしはよくなった」と話していました。
 また、ビエンチャンの中心部には、中国人が経営し、中国語の看板を掲げる店が数多く建ち並んでいるほか、一部の道路では、中国語の標識なども設置されています。
 ラオスの現状に詳しい、JETROアジア経済研究所の山田紀彦*2研究員は「内陸国ラオスは、海にアクセスする物流ルートを確保し、いかに輸送コストを低下させるかが課題だったので、鉄道の建設は悲願だった」とした一方で「農作物などが中国に輸出しやすくなるので、一段と経済的な関係が深まる。鉄道によって、ラオスがこれまで以上に中国に依存し、抜け出せないほどの状態になっていく」と指摘しています。

 さて水俣病ですが、水俣病を「水俣病有機水銀中毒」と理解すれば勿論「日本以外でもあり得る」ので当然終わっていません。
 しかし、日本限定でも「患者は今も存在し、彼らの生活は困難にある」と言う意味で終わっていない。
 水俣病については以下の記事を紹介しておきます。
赤旗
衆院選 「水俣病政策」を質問/政党・候補に患者会など2021.10.15
水俣病訴訟解決急げ/環境省前座り込み「全被害者救済を」/原告・支援者ら2021.11.26

 また高世の紹介する映画『水俣曼荼羅』については以下の記事を紹介しておきます。なお、ふと思ったのは『水俣曼荼羅』のような映画は拉致では絶対に作れないだろうなと言うことですね。救う会や家族会が『監督の自由な個性』を認めないだろうし、そうであるのならばわざわざ映画を作りたがる人も「救う会や家族会のお仲間」でない限り、いないでしょう。
(インタビュー)「ふつうの人々」撮る理由 映画監督・原一男さん:朝日新聞デジタル2021.2.17
公式確認から65年 映画「水俣曼荼羅」完成 15年の取材重ね | 毎日新聞2021.4.30
(天声人語)終わりなき問い:朝日新聞デジタル2021.5.1
水俣病追う映画「水俣曼荼羅」今秋公開 裁判や患者を15年記録|【西日本新聞me】2021.8.8
水俣病の苦難、ドキュメンタリー映画に…6時間12分、撮影は15年 被害者の感情丹念に追い続け : ニュース : 九州発 : 地域 : 読売新聞オンライン2021.10.22
6時間超の映画「水俣曼荼羅」 原一男監督「水俣病の問題は解決していない」(1/5)〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット)2021.11.19
(プレミアシート)「水俣曼荼羅」 闘うナマの声、耳傾けよ:朝日新聞デジタル2021.11.26
6時間超で伝える20年の営み「水俣曼荼羅」 映画評6作: 日本経済新聞2021.11.26
原一男監督、水俣病を撮る 庶民に迫り民主主義問う: 日本経済新聞2021.12.4

*1:雲南省省都

*2:著書『ラオスにおける国民国家建設』(編著、2011年、アジア経済研究所)、『ラオスの基礎知識』(2018年、めこん)など