今日の産経ニュース(2022年1/5分)

【政界徒然草】令和4年政局は5大ファミリーの暗闘 - 産経ニュース
 「5代派閥」とは「岸田*1首相の岸田派」「麻生*2副総裁の麻生派」「茂木*3幹事長の茂木派」「安倍*4元首相の安倍派」「二階*5元幹事長の二階派」でしょう。
 石原派は石原伸晃*6の落選で消滅し、石破*7派は「安倍、菅*8、岸田」と首相三代にわたる「石破派潰し」に耐えきれなくなった子分が多数離脱することで派閥が崩壊しました。石原はもはや「事実上、政界引退」でしょうし、今のままでは「岸田が失脚しない限り」石破には上がり目がありませんが、「失脚しても茂木派ボス・茂木幹事長などのライバルを押しのけて復権できるか」はかなり悲観的でしょう。
 それにしても「自民党の派閥(安倍派を含む)をマフィア扱いかよ」と吹き出しました。
 こういうときに「ファミリー」と言う言葉で「コルレオーネ・ファミリー(映画『ゴッドファーザー』)」を連想するのは俺だけでは無いと思います。
 まあ「欽ちゃんファミリー萩本欽一が司会を務めた欽ドン欽どこによく出ていた関根勤小堺一機などのこと)」「橋田ファミリー(泉ピン子など橋田壽賀子ドラマの常連役者たちのこと)」といった使用法もあるにはありますが。


「立民が資金提供」 出演者がネットメディアに抗議 - 産経ニュース
 こうした点は「立民は自民よりはある意味幸福」と思います。今の自民支持層は「安倍のモリカケ、桜ですら擁護」ですからねえ。
 長期的には「自民党を劣化させる愚劣な甘やかし」でしょう。一方、立民支持層はさすがにそこまで酷くないんじゃないか。今回も批判者はおそらく「一応は立民支持層」でしょう。とはいえこういう「立民支持層の善意の批判(苦言、忠言)」に「ぐだぐだな態度」をとって評判を下げるのが「いつもの立民」なので困りものですが。今回も果たしてマトモに応対できるのかどうか。


【産経抄】1月5日 - 産経ニュース

 東京都内で開催された科学博に登場したアトムは、原子力ではなく、水素エネルギーなどを動力源としていた。

 まあ「水素エンジンの自動車」は実用化しそうですが「原子力エンジンの自動車」なんて実用化しそうにないですからね。「原子力エンジンの自動車」なんて事故ったら恐ろしいことになりますが、それ以前に「そこまで原子炉を小型化できない」でしょう。
 それはともかく、原作「アトム」において「原子力エンジン」だったことを考えれば産経が言うように「時代の違いを感じます」。
 アトムが発表された時代(1950年代)において、原子力は夢のエネルギーだった。
 何せ

鉄腕アトム - Wikipedia参照
◆アトムの妹の名前は「ウラン」
お茶の水博士が「アトム」「ウラン」とは別に作ったロボットの名前は「コバルト」

ですしね。
 勿論「原発推進」産経ですので落ちは予想通り「石油価格が高騰する今、原発は重要なエネルギー。CO2を出さないクリーンエネルギー」という代物です(引用は省略しますが)。

【参考:鉄腕アトム

アトムの涙 手塚治虫が込めた思い | 女性イラスト専門ブログ
 手塚治虫のキャラクター「鉄腕アトム」が原子力発電所をPRする冊子「アトムジャングルへ行く」は、現在は既に解散している「漫画社」という広告企画会社が、1977年に刊行した。
 漫画社社長を務めた樋口信(75)によると、冊子は電気事業連合会を通じて全国の電力会社に納入された。
 当時の報道では、東京電力福島原発のPR館でも無料配布されたという。
 翌年には、続編「よみがえるジャングルの歌声」も作られた。
 物語は、寒さで凍える動物を救おうと、アトムが動物と力を合わせてジャングルに原発を造る。
 続編は、やがてきた地震津波原発はびくともせず「安全でした」といって終わる。
 「手塚さんがこんなことしていたら漫画界の恥だと思い、真意をただそうと押し掛けたんです」。
 編集者の才谷遼(60)は続編を目にして驚き、パーティー会場にいた手塚を訪ね、取材を敢行した。88年6月のことだ。
 多忙でいつもはすぐ消えてしまう手塚が「大切な問題だから」と時間をつくってくれた。
 取材に対し、手塚は「描いた覚えないの。許可した覚えもない」と冊子への関与を否定した。
 さらに「僕も原発に反対です。はっきりそう書いてください」と写真撮影用に「原発反対のポーズ」までとってくれた。
 手塚はこのインタビューの約8カ月後、がんで亡くなった。
 才谷はこの取材結果を、原発をテーマに編集した本「図説・危険な話」で発表した。
 マネジャーだった手塚プロダクション社長の松谷孝征(68)によると、手塚のもとには生前、電力各社から「PRに使わせてほしい」という依頼が何度もきていたが、そのたびに断っていた。
 樋口は「手塚プロの承諾は受けているはず」と無断使用を否定するが、松谷は「もしそうならチェックのための原稿が上がってくるはずなのに、私はそれを一度も見たことがない」としている。
(文中敬称略)(東京新聞 2013/4/18の記事から)

 手塚がそんなことをOKしたとは「手塚ファンの脱原発派』としては「思いたくない」ですが、とはいえ電事連が公然と著作権侵害しますかね?。

アトムの涙 手塚治虫が込めた思い(下)原作を読むきっかけに 科学とエゴのはざまでvia 47News – The Atomic Age
 東京電力福島第1原発事故の後、インターネットの掲示板などに「鉄腕アトム」への批判的な意見が相次いだ。多くは「原発のイメージアップに加担しているのではないか」という書き込みだ。
 手塚治虫の長女るみ子(48)は不安に駆られ、何度も声を上げそうになったが、そのたびにファンが反論して”疑惑”を打ち消してくれた。
 おかげで今はそんな批判も、冷静に受け止められるようになった。「あらためて原作を読み、真意をくみ取るきっかけにしてほしい」
 手塚は1985年夏、東京・西新宿で開催した「手塚治虫漫画40年展」で1枚の風刺漫画を展示した。
 米国が行った核実験で被ばくした「第五福竜丸」が海に浮かんでいる。
 アトムに向かって「この原子力ロボットめ、死の灰を降らせるな!」と叫ぶ村人たち。涙を浮かべたアトムに、手塚はこうつぶやかせている。
 「ボクは正義の味方だと思っていたのになあ」
 「アドルフに告ぐ」「グリンゴ」など手塚は後年、社会派の作品を残した。時流に敏感な手塚が生きていたら、原発事故から着想を得て、シリアスな人間ドラマを描いたに違いない。

*1:第一次安倍、福田内閣北方・沖縄担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)などを経て得首相

*2:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相などを経て自民党副総裁

*3:小泉内閣北方・沖縄等担当相、福田内閣金融担当相、第二次安倍内閣経産相自民党選対委員長、政調会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相などを経て幹事長

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*5:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長、幹事長(第二次安倍総裁時代)などを歴任

*6:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*7:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任)

*8:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官などを経て首相