今日の中国ニュース(2022年1月5日分)

【産経抄】1月8日 - 産経ニュース

▼森氏が「女性は話が長い」と語ると、マスコミは一斉に人種や性別、宗教などでの差別を禁じる五輪憲章違反だとたたいた。

 で、引用は省略しますがいつもの「チベットガー、ウイグルガー(民族差別)」「セクハラ告発の中国女性テニス選手の失踪ガー(女性差別)」で「バッハIOC会長や米国三大テレビネット(ここが森批判したことが大きかったと言われる)、朝日新聞、立民などは森叩きしかしないのか、北京五輪は今のままでいいのか?」の産経です。「いつまで森擁護する気なのか」と心底呆れます。
 そもそもあの件では渋々とはいえ「森は謝罪した」し、政府や五輪組織委員会JOCも「謝罪したから辞任の必要は無いのでは」とかばったものの、発言それ自体は批判しているのですが。
 そして是非はともかく((俺個人はいわゆる外交ボイコットには反対ですが)))、日本政府は「橋本五輪組織委委員会会長」は開会式に出席するものの、米英豪州に足並みを合わせて、政府高官の出席は自粛しました。産経的には「日本政府が何をすれば満足」なのか。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止を求める声も強かった。
「世界の変異株の展示会みたいになる」。
 立憲民主党枝野幸男前代表の意見が典型例だろう。ならばなぜ、新変異株「オミクロン株」が世界的な大流行の中で、複数の都市が封鎖されている中国での開催はオーケーなのか。

 いつものことですが産経が「コロナを理由に北京五輪不参加を決めた北朝鮮」のように「感染防止のために不参加を決定すべき」と言わずに単に「立民叩き」しかしない点が愚劣です。

 中国軍が民主化を求める市民らに発砲して制圧した天安門事件(1989年)では、西側諸国の対中制裁を解く役割を演じた。日本が総額で7兆円にもなる政府開発援助(ODA)などを続けなければ、中国の軍事大国化は難しかったのではないか。

 日本が解除しなくてもいずれ欧米は解除したでしょう。「日本が制裁せずに経済関係でずぶずぶ」でもアパルトヘイト南アについては欧米は「制裁し続けた」ので。


【編集者のおすすめ】『チャイニーズ・ジャパン 秒読みに入った中国の日本侵略』佐々木類著(ハート出版・1760円)中国の侵略「最前線」をルポ - 産経ニュース

 日本国内の中国系企業では中国共産党の組織が活動しています。こうした「組織」が有事の際、一斉に蜂起したらどうするのでしょうか。
 そのとき、ついに侵略は完成し、日本は中国の「自治区」となり、われわれはそれを座して見るしかないのでしょうか。

 関東大震災の時に朝鮮人虐殺をもたらした「朝鮮人暴動デマ」と同レベルの悪質なデマです。産経は「首都直下型地震」が起こったときに「中国人虐殺」でも引き起こしたいのか。この記事だけでも「産経は日本新聞協会からの除名に値する」といっていいでしょう。


【正論】年頭にあたり 中国の台湾統合に理はあるのか 拓殖大学顧問・渡辺利夫 - 産経ニュース
 「清朝時代」は中国の領土だった(しかし日清戦争で日本に奪われた)のだから中国に十分「道理はある」でしょう。

中国、リトアニアに経済圧力 台湾「代表処」問題で - 産経ニュース
 リトアニアのナウセーダ大統領は今月4日、台湾の代表処について「名称が、中国との関係に強く影響する主要な要因になっている」と述べた。「台湾」を冠した名称が誤りだったと表明した形だ。
 中国外務省の汪文斌*1(おう・ぶんひん)報道官は5日の記者会見で「過ちに気付いたのは正しい一歩だが、さらに重要なのは行動をとることだ」と主張。代表処の設置を撤回するよう求めた。

「台湾」名称使用は過ちと表明 リトアニア、代表処設置で | 共同通信
 リトアニアのナウセーダ大統領は台湾の代表処(代表部に相当)設置は正しかったとする一方、「台湾」の名称を用いたのは過ちだったと表明した。中国が猛反発して圧力を強めていることに遺憾を示した。
 台湾外交部(外務省)の欧江安報道官は「中国が卑劣な手段を使ってリトアニアに圧力を加えている」と非難した。
 ナウセーダ氏は「代表処の名称は重要だ。中国との関係に強烈な影響を及ぼしている」と指摘し、悪影響払拭のため何らかの対応を取る必要があるとの認識を示した。

 ということでリトアニアについて、中国相手に一歩も引かない痛快な国、リトアニアの正体(神田 憲行) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)などと散々、反中国ウヨが持ち上げていましたが、話はそうそう「反中国ウヨ」の思い通りには行かなかったわけです。

*1:マナウス総領事、チュニジア大使等を経て外務省報道官