今日の産経ニュース(2022年1/26、27日分)

【産経抄】1月27日 - 産経ニュース

▼英民放ITVの報道によると、2020年6月19日、官邸内の閣議室にジョンソン氏を含む約30人が集まり、ケーキを食べ、ハッピー・バースデーを合唱した。当時、ジョンソン氏が国民に課した行動規制では、屋内で3人以上が社交目的で集まることを禁止していた。
▼ジョンソン氏を含めた政府高官をめぐっては、他にも同様の懇親会に参加していた疑惑が取りざたされてきた。今回の報道を受けて、いよいよ警察が捜査に乗り出した。すでに、与党保守党の一部からも、首相辞任を求める声が出ている。
 ロシアは果たして、ウクライナに侵攻するのか。欧州にとんでもない危機が迫っている。
▼その最中、ジョンソン氏が国民に差し出しているのが、お粗末なスキャンダルである。50年前に当時のニクソン米大統領が辞任に追い込まれた「ウォーターゲート事件」にちなんで、「パーティーゲート」と揶揄されている。危機の宰相はとても務まりそうにない。

 「モリカケ、桜ゲート(?)」ですら「安倍首相辞任論」が出なかった自民党とは偉い違いです。日本人であることが心底恥ずかしい。
 それにしてもよくもまあ「安倍をかばった分際」でジョンソン*1首相を居丈高に産経も非難できるもんです。


米児童文学賞に柏葉幸子さん「帰命寺横丁の夏」 - 産経ニュース

 米国で翻訳出版された児童書の中から傑出した作品に贈られる今年の「バチェルダー賞」が、日本の児童文学作家、柏葉幸子さん(68)の「帰命寺横丁の夏」に決まったことが26日分かった。版元の講談社が明らかにした。

 この賞ですが過去には

ミルドレッドL.バチェルダー賞参照
丸木俊『広島のピカ』
◆フジテレビがアニメ映画化(松たか子主演)した宮部みゆきブレイブストーリー』(角川文庫)
◆NHKBSでアニメ化、NHK地上波で実写ドラマ化(綾瀬はるか主演)された上橋菜穂子精霊の守り人』(単行本は偕成社→後に新潮文庫

が受賞しており「日本でもそれなりに有名な賞」のようです。
 「講談社の提供情報(その場合、過去受賞作品については必ずしも情報提供しないでしょう)」だけで記事を書いたのか、何故か、産経記事は『広島のピカ』、『ブレイブストーリー』、『精霊の守り人』について全く触れてませんが。

『ブレイブ・ストーリー』英語版 米国の児童図書翻訳賞を受賞 | アニメ!アニメ!2008.1.17
 米国の児童図書館協会は、2008年のバチェルダー賞に宮部みゆきさんの『ブレイブ・ストーリー』の英語翻訳版(訳:アレクサンダー・O・スミス)を選出した。英語版は小学館集英社系の米国法人VIZメディアが出版を行った。
 バチェルダー賞は、1966年に米国児童図書館協会が設立した。その年の最も優れた海外児童作品の翻訳出版書籍1冊に与えられる。日本の作品が受賞したのは、1997年湯本香樹実(ゆもと・かずみ)さんの『夏の庭 The Friends』以来10年ぶり、今回で3度目である。
 北米では、今回の小説のほかに、マンガ版がTOKYOPOPから発売されているほか、PSP向けのゲームソフト『ブレイブ・ストーリー:新たなる旅人』も発売されている。
 いずれにしても、今回の受賞はアニメとあまり関係がなく、児童図書館協会が独自に作品を見つけ出し評価したものと言える。

米国 児童文学翻訳賞に「精霊の守り人」 2年連続日本作品 | アニメ!アニメ!2009.1.29
 米国の児童図書館協会は、翻訳出版された海外児童文学のためのミルドレッド・L・バチェルダー賞の2009年の作品に『精霊の守り人』を決定した。バチェルダー賞は英語以外で書かれた児童文学のうち、米国で翻訳出版された中から最も優れた作品を選ぶものである。
 『精霊の守り人』はアニメ化もされており、日本国内では1年間にわたる大型テレビシリーズとしてNHKで放映された。
 米国では『精霊の守り人』は、大手のアニメーション専門チャンネルカートゥーンネットワーク」でテレビ放映された。また、DVDは、中堅アニメ流通会社のメディアブラスターが展開している。
 バチェルダー賞を日本の作品が受賞をするのは、昨年に続き2年連続である。昨年は宮部みゆきさんの『ブレイブ・ストーリー』である。こちらもファンタジー小説で、2006年に劇場アニメ化されている。図らずもファンタジー小説、女性作家、大型アニメ化と共通する作品となった。
 相次ぐ日本の児童文学の受賞は、アニメやマンガの米国進出をきっかけに、小説などのテキストの作品も以前に較べて米国で出版しやすい状況が生まれているためかもしれない。

*1:ロンドン市長、メイ内閣外相を経て首相