黒井文太郎に突っ込む(2022年3月8日分)

黒井文太郎
 自分もお世話になってるのであんまり言わないけど、某大手新聞社の出版部門。アサド代弁本*1を出すのは自由だけどわたくしの本のタイトルをまんまパクったのは許せん(笑)。しかもパクリ本のほうが売れたみたい

◆黒井文太郎『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)
◆国枝昌樹*2イスラム国の正体』(2015年、朝日新書)

のことでしょうか。黒井が「朝日の世話になってる」とは知りませんでしたが、この程度が「パクりかよ(苦笑)」ですよね。
 「ホニャララの正体」なんて「誰でも思いつく一般的なタイトル」ですからね。むしろ黒井の指摘「アサド代弁本」が事実なら、そちららの方がよほど問題でしょう。

黒井文太郎
 今のロシア分析なら、最重要なのはプーチン分析なわけです。

 勿論重要ではあるでしょう。とはいえ「毛沢東文革のようなプーチンの個人的無法、毛死去で文革が収束したようにプーチンが死去すればウクライナから撤退」という話でもない限り「プーチン過大視」は認識をゆがめる。

黒井文太郎
 プーチンのやり口を知らないと、ロシア側にも一理あるとか、ロシアと交渉・妥協も必要とかの考えが出てくるのは当然でもあると思うのですね。プーチン相手ではそれは通じない

 「反プーチン・ロシア」の「ウヨの黒井」らしいですが「できる限り交渉、妥協を目指すべき」でしょう。「相手を倒すか、自分が倒されるか」ではウクライナにとってダメージが大きすぎるからです。

黒井文太郎がリツイート
宇野常寛*3
 3/8に「ウクライナの戦争から日本で考えるべきこととはなにか」と題して菅野志桜里さん、黒井文太郎さんと、日本のロシア対応から台湾のことまで長期的な視野に立って話したいと思います。

 吹き出しました。菅野志桜里とは「結婚前の姓(菅野)に戻した山尾志桜里*4」のことですが「ウクライナやロシアの専門家ではないし、もはや国会議員を引退してろくな政治活動もしてない山尾(しかも引退理由が不祥事や地元軽視による支持者離反という醜態)」を何のために呼ぶのか。といったら要するに「黒井や宇野」が「山尾のウヨ仲間」というだけの馬鹿話でしょう。
 しかし山尾が「改名(?)した」のも「不祥事で批判されたことのトラウマ」でしょうか?
【参考:改めて確認する山尾の不祥事や変節】

山尾志桜里 - Wikipedia
【2017年】
◆9月6日
 週刊文春、「山尾志桜里がイケメン弁護士とお泊まり禁断愛」との記事を配信。山尾は過去に自民党衆院議員の宮崎謙介が不倫騒動を引き起こした際、テレビ番組で宮崎を批判しており(宮崎は後に議員辞職)、また「不倫相手」である弁護士・倉持麟太郎の妻が実家で病気療養中だったことで批判された
【2020年】
◆9月24日
 記者会見で愛知7区から国替えして比例東京ブロックに国民民主党から立候補をすると表明。2017年の衆院選で選対本部長を務めた「元・愛知県大府市議」千賀重安は「一票一票の積み重ねで当選したことへの配慮がなかった」と山尾を批判
【2021年】
 山尾は、安倍晋三前首相の「子飼い」と言われる稲田朋美元防衛相と対談。このため自民党への移籍も噂されたが、4月27日、議員パスの不適切使用と「不倫相手」倉持の前妻の自殺が週刊文春などで報じられると、自民党内部から「山尾氏に入党可能性はあった。ただ、今回の報道でそれもなくなった」などの厳しい声を浴びた。5月3日、右翼結社「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の集会「第23回公開憲法フォーラム」に、櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表)、菅義偉首相、田久保忠衛日本会議会長、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表)ら、改憲派とともに参加。菅首相は同集会に自民党総裁としてビデオメッセージを送り、緊急事態条項の創設に意欲を示した。集会に参加した山尾も同日、自身のブログで「緊急事態条項を、憲法上無視し続けることは、日本の法の支配にとって有害である*5」と述べた。
 6月17日、ブログとYouTubeチャンネルで、次期衆院総選挙への立候補を見送る意向を示した。また、残された任期で緊急事態条項の法制化に取り組みたいと述べた。

*1:国枝昌樹『テレビ・新聞が決して報道しないシリアの真実』(2016年、朝日文庫)のことか?。

*2:ホーチミン総領事、カメルーン大使(チャド大使、中央アフリカ大使兼務)、シリア大使など歴任。著書『湾岸危機:外交官の現場報告』(1993年、朝日新聞社)、『シリア:アサド政権の40年史』(2012年、平凡社新書)、『報道されない中東の真実:動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動』(2014年、朝日新聞出版)、『「イスラム国」最終戦争』(2016年、朝日新書など

*3:『PLANETS』編集長。著書『日本文化の論点』(2013年、ちくま新書)、『リトル・ピープルの時代』(2015年、幻冬舎文庫)など

*4:民進党政調会長。元衆院議員。著書 『立憲的改憲』(2010年、ちくま新書

*5:共産党の支援も受ける野党共闘候補として当選したくせに良くもふざけたまねができたもんです。